今日は小暑。二十四節気の第十一。

 旧暦では六月十三日です。

 夏も盛りから季(すえ)に入り、「暑中」と呼ばれる季節になります。小暑の次の節気が「大暑」で、小暑と大暑を合わせて「暑中」といいます。

 これは、小寒と大寒を合わせて「寒中」というのに呼応しており、盆と暮れの行事として「暑中見舞い」「寒中見舞い」が行われます。

 小暑になりますと、だいたい梅雨が明け、一気に暑さが激しくなっていきます。夏至から着物は夏物に変えはじめる訳ですが、小暑までには完全に褝は着なくなります。といっても「暑くて着る気にならない」でしょうけれども(笑)

 ちなみに暑中見舞いは、大暑に出すものですので、七月下旬ごろにお出しになるのがよろしいかと思います。この暑中見舞いと寒中見舞いをしたあとに行うのが「御中元」と「お歳暮」なんですが、現代ですと、逆になってしまっているのが面白いなぁと感じたりいたします。

 暑中見舞いでご機嫌伺いに参りますとお知らせして、伺うものなんじゃないのかなぁ?なんて思ったりするのですけれども、これも、新暦と旧暦の習慣の違いが、季節感を狂わせていると感じる一つであったりいたします。

 茶道では裏千家さんの「葉蓋」や瀬田掃部の考案した点前(平茶盌)を復活させた晒し茶巾(馬盥茶盌)の点前、表千家さんの絞り茶巾(筒茶盌)などが行われる季節ですね。



 当庵では、宗静先生と私で考案した「霙(みぞれ)点前」の季節です。

 当流では、ほかに、平茶盌による洗い茶巾(裏千家さんのさらし茶巾と同じですが当流では平茶盌です)と氷点前(釣瓶水指と大板の一つ置きで風炉を用いない釣瓶大板、大盥に氷を浮かべて冷水で行う納涼点前など複数あります)があります。

 この平茶盌、現在では廃れてしまった「穂が五分長い」茶筅(当流では長穂といえばこれ)にて「穂出し」をするのが当流の点前としての決まりです。

 このころの御軸としては「修竹不受暑」とか「殿閣生微涼」「滅却心頭火自涼」なんていかがでしょう?


 暑さを忘れるためにも「涼」の演出が不可欠ですね♪ 

 

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「抹茶は甘い飲み物です」

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 今回は100回記念なんですね!

 お茶会へ行こうだけのカウントで、100回になりました。感慨深いです。

 

 このブログが茶道のブログになってからのことですので、2012年から始めて十三年になりました(2012年4月1日開業)。


 いやぁ、嬉しいですね。感慨も一入です。そして、月桑庵オリジナルの「霙点前」の月というのが、ね(笑)

 

 これからも精進して参ります!!

 お抹茶に抱くイメージってどんなものがありますか?
 お茶会ってどんなところでしょ?
 茶道ってどんなことしてるんでしょ?

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 実は、お茶会って愉(たの)しいところなんです!

 一般的なイメージだとしゃべっちゃいけないみたいな感じですかね?

 でも、本当はそんなことなくて、正客と亭主の会話の邪魔をしなければ、話していいんですよ。雑談はダメですけどネ(笑)

 そして、抹茶はとても甘い物なんです。

 苦い抹茶は「安い抹茶」とか「点てる人が下手」ということ。上手な人は甘い抹茶を点てられます。

 さらに、自分たちだけのために用意された小さな美術館として、日本の伝統工芸に身近に触れられます。陶器、漆器、指物、竹工、金工、羽細工、鋳物、織物、染物、建築、造園、書や香などが所せましとそこにあります。

 そして着物で出掛ける場所としてこれほど相応しい場所もありません。

 月桑茶道教室では、そうしたお茶会へ行くための心構えや喫(の)み方、お菓子の頂き方など、様々なシチュエーションで体験いただけます。

 ご興味ございましたら是非お出掛けください(*˘︶˘*).。.:*♡

 コロナ対策は手洗いの徹底、マスクの着用にて各自お願いいたします。当日発熱の方はご参加をお断りすることがございます。予めご了承ください。
 

 7月13日は旧暦六月十九日ですが、氷の節供に因んだ【霙点前】でお迎えいたします。

 

 

 また、会終了後はおしのぎがございます。

 お時間の許す方はお召し上がりくださいm(_ _)m

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 濃茶 霙点前
 薄茶 桑小卓


 定員5名(別途手伝い枠3名まで)
 

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■日時
 令和7年7月13日(日)
 濃茶:13:00~14:30
 薄茶:15:00~16:30
 

 開始15分前までにお越しください。
 時間はあくまで目安です。時間通りに終わるとは限りませんのでご理解ください。
 茶事終了後、お時間のある方はお残りください。簡単な酒席がございます。
 

※濃茶【こいちゃ】
 本来のお茶。一般的に思い浮かべる抹茶よりもどろっとして濃い抹茶。菓子は上生菓子を添える。
 

※薄茶【うすちゃ】
 一般的に抹茶といわれると思い浮かべる抹茶。菓子は干菓子または半生菓子を三種以上添える。
 大寄せでは上生菓子にてお出しすることも多いです(笑) 
 

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■会費
 5000円(濃茶・薄茶)
 会費は当日封筒に入れてお出しください。
 

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■参加方法
下記予約ボタンより予約をお願いいたします。

※現在満席となりました。以後、キャンセル待ちとなります。

STORES 予約 から予約する


■申し込み締め切り
 定員になり次第募集終了です。
 また、菓子の都合もありますので、一週間前には締め切らせていただきます。ご注意ください。
 加えて、キャンセルもそれまでの受付とさせていただきます。キャンセル料は全額お支払いいただきますので、ご了承ください。


■ご新規さまへのお願い
 当日キャンセル後、ご連絡取れない方が多いため、ご新規さまにつきまして会費の事前振込をお願いすることになりました。何卒ご協力おねがいいたします。


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■服装
 洋装OKです。
 ただし、できるだけゆったりとした【外出着】でお越しください。ジーンズやミニスカートはお控えください(できるだけ膝丈より長いもの)。カジュアルすぎる物はお避け下さい。
 男性は七分裾などの短いものはNGです。
 また、当会はお稽古会ですので、お着物の場合は小紋、浴衣、絣など普段着や紬などの普段着・お洒落着(無紋の訪問着)でOKです。
※通常のお茶会は色無地紋付以上の礼装となります。

 

■ご用意いただくもの
・懐紙【かいし】
 お菓子を頂いたりする際に用います。
 

・菓子切り【かしきり】
 菓子を着る金属や竹などでできた楊枝です。金楊枝ともいいます。
 

・扇子【せんす】
 茶道用の扇子です。礼をする際などに必要です。五寸、五寸五分、六寸、六寸五分があります。
 

・帛紗【ふくさ】
 茶道用の帛紗。点前をする際に亭主が腰につけ、道具を清めるのに用います。
 ※習われている方以外は不要です。
 

・小帛紗【こぶくさ】または出し帛紗【だしぶくさ】など
 茶盌(ちゃわん)が熱いときや道具を拝見する際に用います。濃茶には必須です。
 ※お貸しいたします。
 

 以上のものにつきましては、
 ・薄茶席の方はできるだけお持ちください。
 ・濃茶席の方はお持ちください。
※ご用意のない場合はお貸しいたします(未経験の方)。
 

・替え白足袋または白靴下
 足袋カバーをお脱ぎいただいても構いません。洋装の方は履き替えていただきますので、必ずご持参ください。
 

・封筒
 会費は封筒に入れてお名前をお書き添えの上、ご持参ください

 

 茶入がようやく25個になりました。

 これで、毎年同じ茶入を使わないですみますかねw

月毎に分けると

正月(初春・孟春)
■京瀬戸 茄子 桶谷定一作 仕覆・今春金襴(高麗卓)
■唐物写 大名物『初花』 渡辺伸治作 仕覆・細丸龍鳥襷緞子(紹鷗袋棚)
 

二月(盛春・仲春)

・備前 胡麻筒肩衝 恵山作 銘「智火」(笈棚)
■京瀬戸 黄瀬戸肩衝 藤平正文作 銘『狐火』  仕覆・荒磯緞子
 

三月(晩春・季春)

■備前 緋襷尻膨茶入 木村陶峰作 仕覆・十色間道 三月
■白薩摩 割文撫肩衝茶入 内山渓山作 仕覆・日野間道(山里棚)

 

四月(初夏・孟夏)

■志野 肩衝茶入 山口錠鉄作 共箱 銘「花水木」 仕覆・アオキ間道(四月・三角棚)

・唐津 肩衝 仕覆・紹智花兎緞子 四月
 

五月(盛夏・仲夏)

■古瀬戸手 頸長小肩衝 時代物 銘『剣尻』法隆寺獅子狩文錦(五月・端午)
・京高取 小肩衝茶入 中村陶六作(五月・小四方棚)

 

六月(晩夏・季夏)

■丹波 文琳茶入 市野信水作 銘『不易』 仕覆・金春金襴(六月・霙点前)
■信楽 肩衝 今井桂秋作 銘『百眼』 仕覆・即中斎好写紹巴花鳥文 (六月・真塗手桶)

■志戸呂 玉柏手 時代物 銘『黄鶏』

 

七月(初秋・孟秋)

・黒楽 大渡茶器 村田陶隠作 
・黒楽 大渡茶器 川崎和楽作 七月
・赤楽 大渡茶器 七月
■赤楽 大渡茶器 川崎和楽作 共箱・要金接
 

八月(盛秋・仲秋)

■丹波 大海茶入 市野陶勝作(八月・吉野棚)仕覆・織部緞子
■京瀬戸 瓢形茶入 桶谷定一 仕覆・定家緞子(八月・瓢棚) 
■丹波 茶入 森本陶谷作 銘『金地院』 仕覆・雨龍間道(八月)
 

九月(晩秋・季秋)

■油滴 三島 仕覆・浜千鳥
 

十月(初冬・孟冬)
■古瀬戸 雁金瓢箪 銘「缸砕(かめわり)」 仕覆・大黒屋金襴 (十月)
■織部 肩衝茶入 近代物(十月・三重棚)包帛紗
■青備前 火襷肩衝茶入 村上昭義作 仕覆・江戸和久田金襴(十月・紹鷗水指棚)

十一月(盛冬・仲冬)
■高取 肩衝 鬼丸雪山作 仕覆(種藤緞子・雲登壇間道)「垂氷(たるひ)」(十一月・四方棚)
■阿古陀茶器 如心斎好 吉田一峰作 仕覆・如心玉裂 (十一月)

十二月(晩冬・季冬)
■南京赤絵 長楽寺裂 (十二月・都棚)
・瀬戸 鮟鱇茶入 加藤連瓶作 共蓋


おや?!
九月が一つしかないじゃない。晩秋にふさわしい茶入れを買わないといけませんねぇ。

 

 基本、棚に合わせて茶入を買う予定なので、できれば棚と同じ数だけほしいですね!



■京 色変わり四滴茶入 浅見与し三作 共箱
 水滴 黄瀬戸
 弦甕 瀬戸
 手甕 織部

×京瀬戸 肩衝茶入 桶谷定一作 牙蓋・仕覆・合箱 要金接ぎ
×瀬戸三彩 耳付筒形 加藤宇助作 蓋無・仕覆無


購入元:ヤフオク
購入額:★☆

 超絶破格のゲット品です。

 ホントにこんな金額でよく落札できましたよね……(驚愕)

 こちらは金森宗和の依頼で、野々村仁清が制作し、東福門院(徳川秀忠の娘・後水尾天皇の中宮)に献上されたと伝わる重ね茶盌の写です。
 写好きの私としましては、金森宗和尽くしの道具組みで外せない品でしたが、なかなか手に入れられずに居りました。

 そんなある日、ヤフオクを見ていたらありましたよ、破格で(笑)

 しかも、悪くない。

 これは手に入れるしかない!

 来年は旅箪笥宗和好がお休みになるので、初使いは再来年の端午の節供ということになりますが、今から胸熱です♪

 私の道具の買い方はこんな感じで、「合わせたい道具を探す」んですね。いついつの茶会に使う〇〇がほしい……というような。

 そうすると来るべきときに来るんですよ。道具が、見つかるんですよね。

 皆さんは道具の買い方、どのようにされてますか?


購入元:ヤフオク
購入額:★★★

 別名・重ね棚とも呼ばれる遠州の風炉用の大棚。

 幅は真台子小よりやや小さく、83.5cm。奥行きは31cmで、やはり小さいです。高さは47.5cm で、真台子小よりは低いが、一重棚(水指棚)よりも大きく、天板は39.5cmとやや横長で、隅切となっています。

 左に風炉を置き、天板下に水指を据えて用いることから風炉置棚と呼ばれますが、炉でも使うことが出来、その際は重ね棚と呼ばれるようです。

 炉で用いる際は皆具を置くことも出来そうですよね!

 竹台子小の代わりに使いたいですねぇ〜。

 どんな道具が似合うか……考えてみたいと思います!