十三夜から始まった月見の宴も最終夜です。

 旧暦八月二十日。更待です。

 夜更けに昇る月だから「更待(ふけまち)」。

 だいたい夜10時ごろだそうです。

 今日は早めに切り上げて、夜道を月に照らされて帰途についてはいかがでしょう?^^


 禅語には「更待何時(さらにいずれのときをかまたん)」というのがありますが、月の出を待つ心境にピッタリ?(笑)

 今日の和歌は
 
このくれと たのめし人は 待てど来ず
はつかの月のさしのぼるまで
             後鳥羽院『続後撰集』

 新しく付け足した、和歌五選、如何だったでしょう♪

 

 

 

 

 本日は旧暦八月十九日。

 月を待つのに臥して待つから「臥待(ふしまち)」です。横になって待たないとならないくらい月の出は遅いので、だらだらと飲みながら月を待つことになるからだそうで。

 待っている間に寝てしまうので「寝待(ねまち)」ともいうそうですよ。

 十三夜からはじまった月見の宴、今日で七日目。そろそろ休肝日がほしいところでしょうか(笑)

 臥待は、十九日以後にも使われることもあるそうです。

 今日の和歌は

 あづまぢの すずのあみどを おしあけて
 独すすくも ふし待の月
            藤原為忠『木工権頭為忠百首』

 が相応しいように思います。

 短冊を掛けかえて行うなら短冊箪笥がいいかもしれません!

 

 一閑人蓋置も横にして蓋置を置くので「臥待」にはいいかもしれませんね?

 

 

 

 

 

 

 本日は旧暦八月十八日。居待または居待月(いまちづき)です。

 「居」とは「畳の上に居る=坐っている」の意味です。立って待つには月の出が遅く、坐って出るのを待つことから、居待月といいます。坐待でも「いまち」と読みます。

 月見の宴もはや六日目。

 そろそろ、お酒に飽きてきました?(笑)

 そうそう、居待は18歳のことも意味するそうで、「はや稲舟の年の程は、立ち待ち居待も過ぎたれども(柳亭種彦著『田舎源氏』文政十二~十三年刊行)」と使われています。

 

 今日の和歌の軸は

 

われのみぞ ねられざりける かるもかく

ゐまちの月の ほどはへぬれど

            藤原家良

 

 で如何でしょう?

 毎日変えるなら、短冊で変えたいところですね~。

 

 

 

 今宵は十七夜。待宵月(十四夜)に対して立待月と言います。


 この言葉は「忽ち」の語源になったと言われ「立って待つ間に上ってくる月」という意味です。

 今年は残念ながら雨月(雨が降った中秋の月のこと)が多かったようですが、今宵は立待月を眺めることができそうでしょうか♪

 今夜の軸は

 我門を さしわづらひて ねるをのこ
 さぞ立待の 月もみるらん
         藤原家良『新撰六帖題和歌』

 という和歌でも如何でしょう?

 

 

 

 今日は旧暦八月十七日、寒露です。


 露が朝晩の冷気によって凍りそうになる頃だそうです。雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き止むころとされています。『暦便覧』によれば、「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」とのこと。

 寒露というのは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことともされますが、これはいかにも季節感が合いません。露が寒気に触れて、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなりはじめ、夏鳥が冬鳥と交代する時期になります。

 秋晴れの日が多くなり、空気が澄んで、月が美しく輝く日が多くなるとか。今年は丁度十五夜にあたりますので、空を見上げて月見としゃれ込むのもよいかもしれません。

 和服では、褝(ひとえ)の最後の季節で、人によっては寒さを感じるようになるので、羽織を一段厚手の物に変えたりします。昼間は暑い日もまだあるので、着脱ぎできるものが重宝されるようになります。
 新暦合わせの方は既に袷になっていらっしゃるようですが、暑くないですかね?<昼間は
 汗っかきな私は、袷なんてとてもとても(笑)

 晩秋の季節となりますし、次の節気である霜降は初袷(はつあわせ)とも言われる袷を着る時期になりますので、衣更えの準備をしはじめるよい頃合いかもしれません。