昨日は、100回記念のお茶会へ行こうでした。


 暫くお見えになられていなかった常連のOさんが久々にお見えになるとのことでしたが、金曜日に体調を崩されたとのことで、不参加。最近ちょこちょこ見えて居た雪枝くんが来るはずだったのですが、熱中症気味とのことで、欠席。


 常連のWAさんと、Aさん、茶友のO先生のお弟子さんKさんとSさんがお見えになりました。


 7/10を過ぎますと梅雨明けが一般的なので、梅雨が明けたら桑小卓!霙点前!!


 今年は平水指にかき氷を山盛りにしての霙点前です。この時期は卓下建水の稽古がよく行われますが、今回は桑小卓。この月にもう一つくらい棚物を用意したいですねぇ〜。


 残念ながら今回は支度が間に合わず、御目怠い所をお見せしてしまいまして、申し訳ありませんでした。


 いざ席が始まってしまえば、なんのことはないのですが、やはり支度が間に合わないのはいかんなーと。水屋が出来たらもう少し動線も良くなりますし、ワタワタすることもないですねー。


 来月は8月17日(日)になります。


 9月・10月はお茶会へ行こうをお休みします。


令和七年六月十九日


 床 軸   白雲抱幽石 翠山景正筆    花入 蝉籠 

  花  季のもの

釜 真形釜 一ノ瀬宗辰作

  唐銅 長泉庵好 畠春斎作

   敷板 真塗 小板大

  水指  信楽 平 西尾照幸(卯山窯)作

  茶器  丹波 文琳茶入 市野信水作 銘『不易』

   仕覆 蕎麦縞唐草金襴 京仕立て

  茶盌 主 飴釉 馬盥 吉田多年作
      芦葉庵井沢宗達彫字
       長嘯庵横山宗顯 銘 竹葉

     次 白楽 馬盥 彭寿文 島荷平作

     替 黒楽 馬盥 佐々木松楽作

     替 赤楽 馬盥 小西平内作

  茶杓  横山宗顕作 大塲鎮之竹 拙銘『竹帛』

   蓋置 根竹 銘 空蝉

   建水 曲 面桶 高木誠二郎作
 菓子器 織部 四方喰籠 加藤隆倫作

 菓子司 薯蕷饅頭 江戸日本橋 塩瀬総本店

 御 茶 神楽殿 山政小山園詰

 


棚 桑小卓 仙叟好

  水指  紅毛写 長 吉村楽入作
  茶器  甲赤棗 裏千家不休斎好
  茶盌 主 今高麗 金三竜作 先代家元銘「黒潮」

     次 瀬戸 黄瀬戸緋襷 加藤釥作

     替 朝鮮唐津 片口 藤井謙次作

     替 美濃 金結晶釉 加藤藤山作

     替 大阪萩 遠山 味舌隆司作・寄贈

  茶杓  横山宗樹 銘「蝉しぐれ」

   建水 唐銅 鉄盥 中川浄益作

   蓋置 志野 墨台 川本晴雲作

 菓子器  南鐐仕立盛器

 菓子司  いろどり 羽州山形 杵屋

      和三盆  洛中烏丸 亀屋則克

      竹流し  奥州弘前 大坂屋

 御 茶 四方の薫 山政小山園詰

以上

 

購入元:ヤフオク
購入額:★★★★☆
 
 接ぎのある、黄胡麻の景色が面白い古備前の茶入。
 
 古備前とは、平安末期~室町後期(安土桃山を含まないかどうかで見解が分かれる)に焼かれた備前焼のことです。
 
 約束としては
・砂混じりの陶土である
・明快な焼き上がり
 
 ということは、これは古備前ではないということになりそうですが、実は古備前の中でも珍重されるのが「黒備前」で、これはその風格を備えています。
 
 全体的に黒っぽい色が出て、その上に胡麻が大小の模様を付けていますが、割れてしまったのが漆接ぎされています。
 
 ですが、私はそこを気に入って購入した次第です。
 
 この漆接ぎははっきり言って下手です。
 
 でもそれこそが、侘びた籬(まがき=竹や柴などをあらく編んだ垣根)の風情になっているではありませんか。
 
 そこから「採菊東籬下」という陶淵明の『飲酒』二十首之五の漢詩を引いたわけです。
 
 採菊東籬下 悠然見南山 で対句となっていますが、全文は以下の通り。
 
結廬在人境 而無車馬喧
問君何能爾 心遠地自偏
採菊東籬下 悠然見南山
山氣日夕佳 飛鳥相與還
此中有眞意 欲辨已忘言
 
盧を結んで人境に在り 而(しかるに)車馬の喧しき無し
君に問う 何ぞ能く爾(しか)るやと 心 遠ければ 地 自(おのず)から偏たり
菊を東籬の下に採り 悠然として 南山を見る
山気 日夕 佳なり 飛ぶ鳥 相與に 還る
此の中に 真意有り 弁ぜんと欲して 已に言を忘る
 
 いい詩ですねぇ。
 
 これは菊のある秋の景色の詩で、この「採菊東籬下」に因んで銘を「東籬(とうり)」とし、黄胡麻の釉景を「菊」に、漆接ぎの線を「籬」に見立てたものです。
 
 重陽の節供に相応しい、茶入になったかと思います。

【追記】
 届いた現物を見てビックリ、継ぎだと思っていたものは「漆書き」で、古備前だしそれも黒備前で確定でした。



購入元:ヤフオク
購入額:★

 

 毛織餌畚建水で、伝来形のものです。餌畚は持っていますが、伝来形ではない浄益形とよばれる方だったので、両方欲しいなーと思っていたら、たまたま安く手に入ったものです。

 

 毛織とはモールと読みますが、現代の言葉では打出といいます。このモールというのは、ムガール帝国のことで、本来はムガール帝国から輸出されていた毛織物のことです。それが訛って「モール」と呼ばれるようになり、そのうち、ムガールから輸出された打出の銅製品も同じように呼ばれるようになったものです。分類としては打出銅器ですが、茶の湯の世界では毛織と書くことが一般的です。

 

 木村宗伸は新潟の金工師です。初代木村清五郎の弟子で、兄弟子木村清雲とともに五年間金工製造の修行に励み、昭和五十七年に独立。新潟県工芸会入選。新潟件工芸会奨励賞受賞。日本金属研磨仕上競技会特別賞。他多数入賞。昭和三十二年新潟生。

 

 この建水は、細かい槌目と大きな槌目があり、大きな槌目が亀甲模様のように見えるので「亀」の見立てに使えると思います。

 

 また、餌畚ですから、「袋」の見立てにも使え、大黒様や布袋さんなどの袋に因んだ道具組みにも使えます。

 

 さて、いつ使うかを考えないといけませんね♪

 

 

 

 

 


購入元:ヤフオク
購入額:★★★★★★☆

 ヤフオクをつらつら見ていましたら(いつものことですが)おおっ!と思ったのがこれです。

 丸卓とか宗旦丸卓が似合いそうです。


一閑人がジジムサイので、「翁」とでも銘しましょうか(笑)

 水屋の増築スケジュールがほぼ確定。

 

 9月後半~11月前半までの二ヶ月間、月桑庵の「お茶会へ行こう」をお休みすることになります。

 

 そのため、8月・9月のお茶会へ行こうは少し早めに開催することになるかと思います。

 

 8月は8月10日か17日、9月は9月14日になるかと思います。

11月は11月16日か23日となりますが、問題は今年が閏月のある年だということです。それも閏六月があるんですよ!

 そう、七月が来るのが8月23日なんです。

 

 どうしよう、閏六月の道具組みなんかないぞ!?

 

 そこは早取りということで、七夕を前倒しするとして……七月後半の道具組みってなんだろう?

 

 ということで、長考に入ります!