板橋区茶華道連盟の理事長の代理で、渋谷区のお茶会へ伺いました。

 

 連日の茶会とは光栄の至り。この日は母も大宮先生の代理で、同行しました。

 

 広尾祥雲寺は、以前から何度も伺ったことがありますが、この日は岩崎和尚も楠先生もいらっしゃらないので(当たり前ですが)、新しいところに出向く気持ちで少しだけワクワクしながら参りました。

 

 恵比寿からタクシーをつかって、祥雲寺へ。

 

 門の前の商店街を通り、中へ……といっても、まださらに中に道があります。

 

 香林禅院などの塔頭があるからですね。

 

 受付を済ませ、招待客の応接室に入ると(以前、岩崎和尚の初釜で点心を頂いた部屋です)、すぐに御席に入れます!とのことで、身支度を大慌てで案内されるまま、入りました。

 

 入った部屋は立礼。

 

 御園棚があったので、「?」となりましたが、慥か表書きには「表千家」と有ったように思ったからです。

 

 

 御園棚というのは裏千家さんの野点用立礼棚ですので、表千家の方がお使いになるのは珍しいのです。お話を伺うと、祥雲寺の常什とのことで、「なるほど!そりゃそうだよな」と。他流の棚も使ってもいい、というのはその通りなので、あるものは使いましょうの精神、大事ですね。

 

 水指は真葛の葡萄染付平水指。御園棚よりもこちらの方に目が惹かれるので、あまり気にならないということもありました。

 お席主さまが、「何度も断ったのだけれど、そういえばこれがあったと思い出して受けました」というだけあり、非常にいい品物でした。さすが真葛窯ですね。手は先代のものかと思います。

 

 ちょっとお茶が熱く、冷まし冷まし飲まなければならなかったのですが、熱さの割に渋みがでておらず、上手な方がお点前してくださったのだなーと。

 

 花入が、籠に拭き漆を施した野点用の可愛らしい手付で、秋らしい花が楚々と入れられておりました。

 

 長細くコの字形に連客が並んでおり、一つ一つ違う茶盌をお出しされていたので、ご説明に席主が動かれてしまい、ちょっと問答をするのが難しかったですが、連客さんは、近くで席主の説明を聞けて楽しかったかもしれません。

 

 太閤窯の小西平内作の赤楽がとても素晴らしい出来でした。私もこの方の馬盥を持っているんですが、並べてみたくなるほど。

 

 連日、勉強になるなぁ、と思いつつ、部屋を辞しました。

 

 

 

 次は立礼席。表千家看月庵の磯野碩昌先生が御席主です。

 

 入ってすぐに「え!?」と思ったのは、立礼卓の上に「棚が載っている」こと。

 

このタイプの立礼卓の右側に

 

 

 

 三木町棚が載ってるんですよ。

 看月庵では「江岑棚」と呼ぶのだそうですが、一般的には背の高い方が「三木町棚」、背の低いほうが「江岑棚」といいます。

 

 いやぁ、立礼卓に棚載せるんだーと思いましてお尋ねしたところ「ウチではいつもやるんですよ」とのこと。

 

 

 こういう畳の立礼卓なら分かるんですが、初体験で、面白かったです。

 

 表千家看月庵は、如心斎の門人・中村宗鷗を祖とする流派で、宗鷗は別名・仙悦。

 五代・中村碩鷗が中興し、碩鷗棚という三木町棚にもう一段棚が付いたような小棚があります。

 

 碩鴎棚は三重棚、二重棚、江岑棚(三木町棚)、米棚など複数の棚の稽古ができるように考案された小棚で、米棚を使うことから江戸千家との交流があったと思われますね(そもそも、初代が不白と同門)。

 

 色々ご質問いたしましたら、流儀の歴史を教えて下さいました。途中途絶したこともあったようですが(戦争で焼けてしまって)、お弟子さんたちが呼び戻されて、今のお家元家が続いているのだとか(当代のお家元は席主先生の兄嫁にあたるそうです)。ウチの流派の皆様も、もうちょっと見習っていただいて、お家元家が安心して茶道に邁進できる環境づくりをしませんとね。

 

 こうした流派がなくならないよう、是非お弟子さんが増えていただきたいですね。

 

 水指は胴締めの瓢形と仰っていらっしゃいましたが、どちらかというと繭形。実はこれを繭だと思ったので、花入にはいっていた山葡萄を桑の実じゃないかと勘違いしたんです。花はまだまだ修行の身ですなぁ~。

 お軸や花入など、お家元の物や近しい方のものだそうなのですが、申し訳ないのですがあまりピンと来ず(知らないからなので、もっと勉強します)。

 

 香合の方はいろは歌が書かれているとのことでした。

 

 

 こちらの御席はやはり、立礼卓で棚ものをするということが大きなポイントだったと思います。

 

 これから先、こういう御席が増えても面白いと思うのですよ(正直単に立礼卓だけでの点前は単調でつまらないので)。

https://lh3.googleusercontent.com/sitesv/AICyYdbwx9HrtT4BFTAMAoyuybLh_5cq7p8wo-wEgXQ4audB6t7XjIvyxtYrbfXh5FP3Ivuz27tRYOBIwlN8X-aza4biJ7wFaIvL7ciyxqzWh_sgyT8UREwvUOIWil3VGwkpmJ8Sk9d_tvU3J3QJ4tihFNK6I24TTMg2cBVZMF8b03vmXwn6_ArHSotUNXWOnSCJF92uRbTtZQXjNtam7U5HDpo-HgNXwn1he5K0=w1280

 

 10/11(土)、小雨の中、板橋区茶華道連盟の大宮先生の代理として、一人で豊島区さんに伺いました。

 

 

 豊島区さんにお邪魔するのは初めてです。目白庭園も初めてのため、迷うといけないのでタクシーで向かったら、タクシーの運転手さんも道がわからないらしく、右往左往してしまいました。

 

 なんとかたどり着いて、受付してご挨拶。身支度をして待ちます。こちらでは茶室と立礼の2席とのこと。赤鳥庵という立派な建物が、池に面して建っています。茶室からは残念ながら廊下を挟むため、借景という風にはいかないのですが、雨が降っていなければ、帰りに散策したいところでした。

 

 茶室が表千家さんで、立礼が表千家看月庵さん。まず案内されたのは茶室の方です。表千家の永沼宗舟先生がお席主です。

 

 招待客なので、上座に入りまして、高上がりのご挨拶。

 

 残念ながらあとから入ったため、床の拝見と道具の拝見は省略。

 

 床には山雲海月情の字が。花入と香合は見えませんでした。

 風炉は朝鮮風炉。

 棚は即中斎好の小四方棚。溜塗が深く、薄暗い茶室だと真塗かな?と見間違えそうなほど。

 

 水指は浅葱交趾の末広、蓋置と建水はよく見えません。

 

 私、末広水指はよくある組み合わせだなと流してしまったのですが、蓋が肝でした。

 

 末広水指も即中斎好で(この御席は即中斎尽くしだったので)、蓋が本歌と同じ「富士形」とのこと。

 

 よく見てみるとつまみの周りが凹んでいて、なるほど、富士形です。

 

 とすると、この末広は「逆さ富士」だったのですね。

 なるほど、富士として組み合わせるはずだ……と今までの疑問が解けました。

 

 棗も茶杓も拝見したのですが、逆さ富士のことで頭がいっぱいで、抜け落ちてますね(笑)<数日経っているのもありますが。

 

 

 

 

 


購入元:ヤフオク
購入額:☆

 諫鼓鶏【かんこどり】とは、「古代支那の名君である禹王(一説には堯王・舜王,禹王の三人)は、朝廷の門外に鼓(太鼓)を設置し、王に諫言したい民がいれば鳴らさせた」という伝承に基づく古寺で、この諫鼓が鳴らされず苔むして鶏が止まるほど太平の世であることを意味するそうです。

 華流歴史ドラマや華流時代劇などでもお馴染みの太鼓ですね。

 この香盒は鼓になっていますが、こんな蓋置があってもいいですねぇ〜♪