本日は旧暦閏二月十五日、癸卯乙卯癸巳、閏如月望月。二十四節気の第五節「清明」です。
清明とは「清浄明潔(清らかで活き活きとした様子)」を略した言葉で、春先の躍動感に溢れる情景を意味します。『暦便覧』には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」とあります。
花が咲き始め、枯れた草花の中から新芽が出てくるなど「復活」の印象が強い時期ですね。ちなみに、キリスト教では3月末~4月中旬ぐらいに「イースター(復活祭)」があり、これはキリストが死後三日後に復活したことを祝う祭りとされていますが、実はユダヤ教の「過越の祭」を雛形として成立したもので、時期も近いことですし、キリスト教圏で茶道を行うということにおいては、クリスマスと並んで取り込みやすいものかもしれません。
日本では全国的に桜の開花時期にあたり、花見真っ盛り。
南国(九州など)では燕が渡ってきます。雨が多くなり、暖かくなったのち小雨が降り続いて寒さが戻ったりします。この戻りは、実際にそれほど寒くはないのですが、体感的に寒く感じることが多くなるため、風邪を引きやすいのもこの時期です。
支那では、先祖供養をします。沖縄でもこの風習が残っているそうです。全国的には彼岸にこの習慣は含まれてしまい、日本ではあまりこうした行事をする習慣はありません。これは、支那の花見といえば梅で、彼岸が日本独自の行事であるため、夏になる前に墓を清めることで、先祖供養の一環となったのかと思われます。
茶道では桜の道具が登場したり、月遅れだとひな祭りの道具立てなどが行われるのもこの時期になります。実は、炉を掘れる場所では野点も行われ、吊釜として代表的な雲龍釜の故事などを偲びます。また、旅箪笥が小田原陣中で用いられたのもこの時期です。謡曲「隅田川」に因んだ隅田川文様もこの時期のものです。梅若丸と花御前の故事から、橋(弦)、枝垂柳、渡舟が描かれます。
和服は、雨が降りやすかったり、夜はまだまだ寒い時期になりますので、傘や上着を余分に一枚持っておくのがいいですね。袷では暑いと感じる人も多くなりはじめるので、春分を過ぎると人形仕立てにし、清明を過ぎる頃には襦袢を薄手の物に変えるなどの工夫が始まります。
清明に相応しい御軸といえばやはり「渓水山風共清」「碧潭清皎潔」「清坐一味友」あたりでしょうか。個人的には茶掛らしい「清坐一味友」を推したいですね♪
金沢からいらしたギャラリー御倉さんで求めた松材の茶杓です。

松は先代家元の好きな木で、透木や棚材といったものに好まれたそうです。透木はいずれ松材のものを指物師さんにお願いしたいと考えています。
さて、以前、榊の茶杓を手に入れたことで、木地八種の茶杓を揃えようと考えた訳ですが、これは茶杓師の安住樂風さんに依頼せず、茶人などのものを探して使おうと思っています。
さて、珍しい松材の茶杓があったことから、求めまして、月桑庵に迎えた訳ですが、問題は作者。
南禅とあることから、京都の南禅寺であろうと考えたのですが、「宗紀」という和尚はおられません。
やや似た字の「宗純」という方なら室町時代後期~末期に二人ほどいらっしゃいますが、茶杓はどうみても現代物。時代が合いません。
宗紀ということで調べますと、長生会に属されている方で、平野黙涯という方の茶名が宗紀。この方は東福寺派の甘木山長安寺のご住職です。
この方であれば、南禅寺に訪れたまたは、南禅寺の松を手に入れて茶杓を削られたということがあったかもしれません。
南禅寺には縁結びの松というのが最勝院高徳庵にありまして、なんとも私にはありがたい(笑)、松なので、はっきりとするまでは、そういうことにしておこうと思った次第です。
初使いはいつがいいですかね?
先日Twitterでアンケートを取りました。
曲斎@都流@darkpent
#茶道を習ってる人への問題陶器の水指を【一時間水に浸けて桐木地の棚物に置いた】場合と【三十分水に浸けて桐木地の棚物に置いた】場合ではどちらがより鮮明に輪染みができると思いますか?
2023年03月21日 17:53

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「抹茶は甘い飲み物です」
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お抹茶に抱くイメージってどんなものがありますか?
お茶会ってどんなところでしょ?
茶道ってどんなことしてるんでしょ?
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実は、お茶会って愉(たの)しいところなんです!
一般的なイメージだとしゃべっちゃいけないみたいな感じですかね?
でも、本当はそんなことなくて、正客と亭主の会話の邪魔をしなければ、話していいんですよ。雑談はダメですけどネ(笑)
そして、抹茶はとても甘い物なんです。
苦い抹茶は「安い抹茶」とか「点てる人が下手」ということ。上手な人は甘い抹茶を点てられます。
さらに、自分たちだけのために用意された小さな美術館として、日本の伝統工芸に身近に触れられます。陶器、漆器、指物、竹工、金工、羽細工、鋳物、織物、染物、建築、造園、書や香などが所せましとそこにあります。
そして着物で出掛ける場所としてこれほど相応しい場所もありません。
月桑茶道教室では、そうしたお茶会へ行くための心構えや喫(の)み方、お菓子の頂き方など、様々なシチュエーションで体験いただけます。
ご興味ございましたら是非お出掛けください(*˘︶˘*).。.:*♡
コロナ対策は手洗いの徹底、マスクの着用にて各自お願いいたします。当日発熱の方はご参加をお断りすることがございます。予めご了承ください。
4月9日は旧暦二月十九日ですが、ひな祭りに因んだ設えでおもてなしいたします。
会終了後のおしのぎがございます。
お時間の許す方はお召し上がりくださいm(_ _)m
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濃茶
薄茶
定員5名(別途手伝い枠3名)
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■日時
令和5年4月23日(日)
濃茶:13:00~14:30
薄茶:15:00~16:30
開始15分前までにお越しください。
時間はあくまで目安です。時間通りに終わるとは限りませんのでご理解ください。
茶事終了後、お時間のある方はお残りください。簡単な酒席がございます。
※濃茶【こいちゃ】
本来のお茶。一般的に思い浮かべる抹茶よりもどろっとして濃い抹茶。菓子は上生菓子を添える。
※薄茶【うすちゃ】
一般的に抹茶といわれると思い浮かべる抹茶。菓子は干菓子または半生菓子を三種以上添える。
大寄せでは上生菓子にてお出しすることも多いです(笑)
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■会費
5000円(濃茶・薄茶)
会費は当日封筒に入れてお出しください。
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■参加方法
下記予約ボタンより予約をお願いいたします。
■申し込み締め切り
定員になり次第募集終了です。
また、菓子の都合もありますので、一週間前には締め切らせていただきます。ご注意ください。
加えて、キャンセルもそれまでの受付とさせていただきます。キャンセル料は全額お支払いいただきますので、ご了承ください。
■ご新規さまへのお願い
当日キャンセル後、ご連絡取れない方が多いため、ご新規さまにつきまして会費の事前振込をお願いすることになりました。何卒ご協力おねがいいたします。
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■服装
洋装OKです。
ただし、できるだけゆったりとした【外出着】でお越しください。ジーンズやミニスカートはお控えください(できるだけ膝丈より長いもの)。カジュアルすぎる物はお避け下さい。
男性は七分裾などの短いものはNGです。
また、当会はお稽古会ですので、お着物の場合は小紋、浴衣、絣など普段着や紬などの普段着・お洒落着(無紋の訪問着)でOKです。
※通常のお茶会は色無地紋付以上の礼装となります。
■ご用意いただくもの
・懐紙【かいし】
お菓子を頂いたりする際に用います。
・菓子切り【かしきり】
菓子を着る金属や竹などでできた楊枝です。金楊枝ともいいます。
・扇子【せんす】
茶道用の扇子です。礼をする際などに必要です。五寸、五寸五分、六寸、六寸五分があります。
・帛紗【ふくさ】
茶道用の帛紗。点前をする際に亭主が腰につけ、道具を清めるのに用います。
※習われている方以外は不要です。
・小帛紗【こぶくさ】または出し帛紗【だしぶくさ】など
茶盌(ちゃわん)が熱いときや道具を拝見する際に用います。濃茶には必須です。
※お貸しいたします。
以上のものにつきましては、
・薄茶席の方はできるだけお持ちください。
・濃茶席の方はお持ちください。
※ご用意のない場合はお貸しいたします(未経験の方)。
・替え白足袋または白靴下
足袋カバーをお脱ぎいただいても構いません。洋装の方は履き替えていただきますので、必ずご持参ください。
・封筒
会費は封筒に入れてお名前をお書き添えの上、ご持参ください
三席目は清月庵。
ここはまず床が不思議な作りです。
床が囲われてるんですよ!!
そして、その横に台目のような相伴席があるんですね。人が三人ほど坐れましたので、一畳は有ったと思います。
台目囲は何度も見たことがありましたが、床が台目のように囲われているのは初めて見ました。
小棚は四方棚で、木地の拭漆……松木地か?
誰の好みか聞きそびれました……が、自分の棚物好総覧にありましたwww<惺斎好 松木地摺漆 ですね
水指は近江八景の芋頭。華奢な芋の蔦が目を引きます。
棗は夜桜風の海松蒔絵――黒棗に黒蒔絵が描かれており、光の加減で見えたり見えなかったりします。
夜桜は蝋色塗に本真塗で、わかりやすくしてありますが、こちらは、花塗に蝋色塗の盛蒔絵でしたので、ちょっとわかりにくいですが、趣は百倍あります。
茶杓は兼中斎。銘は「花衣」で、裏が朱塗の茶杓でした。
茶盌は、弘入の黒。隠居後のもので、まさに弘入作。
ウチにある贋作の弘入より明らかに隠居印が小さいですw
次茶盌は華やかな雲錦。
替茶盌は織部黒……なのに白地があるんですよね。
これは変わった茶盌でした。
印象的だったのは、蓋置で、南鐐木賊兎蓋置。
兎と木賊を象ったもので木賊は木製品を磨くのに用いられる植物で木賊で磨かれたような美しい月を詠んだ「とくさかる そのはら山の木の間より みがきいでぬる秋の夜の月」から、月と兎を掛けて、清月庵に用いられたとのこと。
実はこれ、私が前日伺った、金谷五良三郎さんのカタログの品。
私もカタログを見て実物を手に取ってみたかったのですが、お席主が初日に伺って持ち帰られたとのこと(笑)
そんなこともあるんですね!と大笑い。
いやはや、金谷五良三郎さんが結んでくださった面白い縁でした。





