日曜日は「お茶会へ行こう」でした。

 

 前日強風が吹いていたので、枝を切った椿を常連のWAさんがお持ちくださいました。そして今回もものすごい帯を締めていらっしゃいました。着物もすごいので普通の人は着物に目が行ってしまうのでしょうか、いやいや、帯に目を奪われます。最早一般で観ることが叶わないものでしょうなぁ。

 

 さて、道具は上巳の節供に因んで組みました。

 もう2週後に催したかったのですが、スケジュールが合わず。

 

 笛、立鼓(大鼓に見立てて)、小鼓菓子盆……あとは扇子(謡)と太鼓ですね。立鼓を太鼓蓋置に変えて、大鼓の道具はほかに探しますかねぇ。

 

 来月は5月21日です。

令和5年4月9日(旧暦令和五年閏二月十九日)癸卯乙卯丁酉

   上巳の節供にちなんで

 

軸   立雛画賛

     三千年になるてふ桃のことしより

     花さく春にあひにけるかな

       「拾遺和歌集(凡河内躬恒)」

 

  花入 煤竹 笛花入 拙作

  花  椿三種 山吹

 

 釜 七宝地文透木釜 佐藤浄清作

  炉椽 青漆爪紅

 

棚 木屋町棚 碌々斎好

  水指 刷毛目手 箪瓢

  茶器 唐津 肩衝 笠井宗裕贈

      仕覆 紹智花兎緞子

  飾棗 螺鈿唐草 黒中棗

  茶盌 主 白楽 折鶴 二代吉村楽入作

     替 黒楽 佐々木松楽作 福本積應禅師銘「佳日」

  茶杓 藤田寛道作 銘『庵の友』

   建水 樺 内朱面桶

   蓋置 窯変 立鼓 浅見与シ三作

 菓子器  輪島 雲鶴波文菓子鉢

 菓子司  道明寺 武州板橋 梅香亭

 御 茶  神楽殿 山政小山園詰

 

棚 旅箪笥

 水指 鼠志野 野中春清作

 茶器 

 飾棗 真塗 碁笥棗 笠井宗裕贈

  茶盌 主 色楽 萬福堂 吉村楽入作

              銘「菱摘女」

      君がため浮き沼の池の菱摘むと

      我が染めし袖濡れにけるかも

              柿本人麻呂詠

     次 桃絵茶盌 清水晴香作

     替 赤膚山 刷毛目 古瀬堯三作

     替 大阪萩 兎絵 味舌隆司作

   茶杓 胡麻竹 拙銘 花筏

   建水 黄瀬戸 大脇指 近代物

   蓋置 萬古 雪洞 加賀瑞山作

 菓子器  柿合朱縁金箔鼓盆

 菓子司  雛霰 讃州観音寺 細川安心堂造

       和三盆 洛中烏丸 亀屋則克造

       豊潤カステラ 肥前島原 松井老舗

 御 茶  四方の薫 山政小山園詰

 茶道における帛紗【ふくさ】とは、茶道具を清め拭うために用いる布製の道具で、器物鑑賞ノために器物の下に敷くなどすることもあります。また、釜の摘みが熱いときや釣釜(吊釜)のの上げ下げなどにも用います。


https://www.bokushinan.com/post/_%E5%B8%9B%E7%B4%97-%E4%B8%AD 


 私が調べるまでもなく、詳しい木津宗匠が詳細に書かれていました。


 茶之湯道具寸法図会にある、「武野紹鷗の頃に綾瀬が」というのは、何を意味するのかが今ひとつ腑に落ちませんが、これは、おそらくそれまでまちまちであった寸法を一尺一寸×一尺五分〜六分に定めたことを意味するのだと思われます。


 天正頃まではこの寸法であったと書かれていました。利休形は一尺×九寸七分で、「宗恩が薬を包むのに作ったものを利休が取り上げた」というものかと思いきや、如心斎の頃に利休の寸法は十九目×二十一目というあやふやな伝承になっています。


 前に考察した限りおいては、「利休形」というのは、利休と関わりなく、千家好であることが多いので、おそらく、一尺×九寸七分は宗恩ノ寸法ではないと考えられます。


 宗恩寸法は二十一目×十九目は一尺三分×九寸三分とされていますが、何故目(もく)数で伝えたのかが不思議です。


 茶杓師・安住樂風兄と話していた折にも茶杓の寸法の記述の目と、実際の寸法が合わないのではないか?という話になり、目の記述のあやふやさを嘆いたことがあります。


 そもそも、京間と江戸間では目の巾が全く同じとはいえず、丸目の本間を基準としていたはずだ!といっても、目の巾とは一体どこからどこまでなのか?を明確に書かれた書物などもなく、鵜呑みにするには危険な単位なのです。


 木津宗匠のブログにある通り、古くは古帛紗が帛紗でした。武野紹鷗や千利休によって新しい寸法の帛紗が登場し、右の腰に付けるようになったのではないかと考えられるのです。


 現在、塩瀬が使われるようになったのは、利休の弟子塩瀬宗味の発案で、宗恩は羽二重を使っていました。


■綾 経糸に斜めに緯糸を掛けて模様を織りだした絹織物


■羽二重 生織物として練った純白の膚触りのよい絹布


■塩瀬 羽二重の厚地で、経糸を密にして太い緯糸を包み直線の畝を出したもの


■七子織 二本以上並んだ経糸を平織に織った絹織物


■蜀巴 名物裂で四川省(旧地名が蜀)産の織物


■緞子 生糸または練糸で織った繻子組織の絹織物で地が厚く光沢がある紋織物


■風通 表裏で異なった色の糸を使って表裏に反対の模様があらわれるように織られた二重織り


■間道 南方から伝わった高級織物


■金襴 錦地に斜文組織で模様に金糸を織り込んだ織物で、天正年間にもたらされた


 帛紗の生地としてはこれらの中から使われますが、現在は真台子の点前でも紹巴で、それ以外のものを使うことは聞きません。


 塩瀬・羽二重以外はほぼ古帛紗(小帛紗)や出帛紗の裂地として用いられることが常になっています。

 

 


 畿内編上はちょっと前に購入して熟読していたのですが、畿内編下は昨日届きました。

 

 真っ先に読みましたのは逸見昌経。

 が、……知ってることしか書いてなかったwwww

 それほど資料がないってことなんでしょうね。

 

 福井県史の記載が一番詳しかったかもしれませんな。

 

  永禄三年(1560年)、若狭高浜の逸見駿河守宗近に攻められたが、逆に宗近が討死、撃退した。

 

 という一尾城(栗城:永禄元年(1558年)に大槻佐渡守時春が築城)の記録があるのですが、宗近は「そうこん」っぽいので、入道していたとすれば、昌経の父に当たると思われます。

 ただ、昌経は永禄元年に駿河守を名乗っていますが、入道していないのです。なのでここででてくる宗近は父か祖父。天文期に宗全と号する人物が駿河入道なので、これを父とすると、宗近は祖父ということになります。

 

 数寄の長者では、祖父を賢経=駿河入道宗近、父を信経=駿河入道宗全と仮定します。

 

 ほかに、逸見経貴という一族や、高清(河内守)・国清(美作守)がいるので、少なくとも二系統(経を通字とする弾正忠・駿河守系と清を通字とする河内守・美作守系)。

 

 弾正忠は元服後30過ぎてから、駿河守が家督してからと考えると40代ぐらい?となると、生年は永正十七年(1520)より前と考えられ、利休らと同じ年代ということになりますね……あれ?Wikipediaには大永二年(1522)ってなってる!?
 としても比定からの推察とあまり変わらないですね。

 歿年が天正九年(1581)ですから、60歳前後で病歿としても、長生きだったほうではないでしょうか。

 

 本日は旧暦閏二月十五日、癸卯乙卯癸巳、閏如月望月。二十四節気の第五節「清明」です。

 清明とは「清浄明潔(清らかで活き活きとした様子)」を略した言葉で、春先の躍動感に溢れる情景を意味します。『暦便覧』には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」とあります。

 花が咲き始め、枯れた草花の中から新芽が出てくるなど「復活」の印象が強い時期ですね。ちなみに、キリスト教では3月末~4月中旬ぐらいに「イースター(復活祭)」があり、これはキリストが死後三日後に復活したことを祝う祭りとされていますが、実はユダヤ教の「過越の祭」を雛形として成立したもので、時期も近いことですし、キリスト教圏で茶道を行うということにおいては、クリスマスと並んで取り込みやすいものかもしれません。

 日本では全国的に桜の開花時期にあたり、花見真っ盛り。
 南国(九州など)では燕が渡ってきます。雨が多くなり、暖かくなったのち小雨が降り続いて寒さが戻ったりします。この戻りは、実際にそれほど寒くはないのですが、体感的に寒く感じることが多くなるため、風邪を引きやすいのもこの時期です。

 支那では、先祖供養をします。沖縄でもこの風習が残っているそうです。全国的には彼岸にこの習慣は含まれてしまい、日本ではあまりこうした行事をする習慣はありません。これは、支那の花見といえば梅で、彼岸が日本独自の行事であるため、夏になる前に墓を清めることで、先祖供養の一環となったのかと思われます。

 茶道では桜の道具が登場したり、月遅れだとひな祭りの道具立てなどが行われるのもこの時期になります。実は、炉を掘れる場所では野点も行われ、吊釜として代表的な雲龍釜の故事などを偲びます。また、旅箪笥が小田原陣中で用いられたのもこの時期です。謡曲「隅田川」に因んだ隅田川文様もこの時期のものです。梅若丸と花御前の故事から、橋(弦)、枝垂柳、渡舟が描かれます。

 和服は、雨が降りやすかったり、夜はまだまだ寒い時期になりますので、傘や上着を余分に一枚持っておくのがいいですね。袷では暑いと感じる人も多くなりはじめるので、春分を過ぎると人形仕立てにし、清明を過ぎる頃には襦袢を薄手の物に変えるなどの工夫が始まります。

 清明に相応しい御軸といえばやはり「渓水山風共清」「碧潭清皎潔」「清坐一味友」あたりでしょうか。個人的には茶掛らしい「清坐一味友」を推したいですね♪