大分日数が経ってしまいましたが、令和6年3月31日に「お茶会へ行こう」を催しました。

 この日は、二の午で、初午ではありませんでしたが、初午にちなんだ道具組みをいたしました。

 

 常陸家のYくんが初めて「お茶会へ行こう」に参加してくれまして、彼の茶入を使わせてもらいましたが、手が震えましたね。人の道具は怖いなぁ~。

 

 自分の古瀬戸でもこうはならないので、やはり人の道具という強さかと思います。

 

 初使いは膳所の染付近江八景芋頭水指。

 それに五角盆。

 束柴の蓋置もなにげに初使いです。

 箱もあるのですが、作家名が読めませんので稽古物ということで。

 

 近江の城に、桔梗、柴、金の瓢箪、丹頂鶴が羽を広げた姿に見立てた茶杓、銘「早瀬」を引いた和歌に含まれる「滝川」とくれば、まぁ物語はおわかりになるかと。箪瓢は瓢箪から駒=初午にちなんだものであることは言うまでもありません。

 

 薄茶も初午日なんだ道具立て。馬と狐と鳥居(華表=「とりい」と読みます)。狐は宗旦狐にちなんだもので上生菓子が、狐面の薯蕷饅頭。宗旦狐が囲碁を打った話から碁笥棗。稲荷神社の華表の華と、六十一の華を掛けた茶杓の銘はこれのためのもの。今回は使いませんでしたが、次回は松尾流汲古斎好の施建水に変えましょうね。

 

 少しずつ年々道具が揃っていくのが、このレポートをまとめて読むとよーく分かります(笑)

令和六年二月廿二日 甲辰年乙卯月甲午日

 軸   弄花香満衣 森諦圓筆
  花入 信楽 杵形耳付 神崎紫峰作
  花  一休 玉ノ浦 錦重 勿忘草
 
 釜 萬代屋釜 菊地正直作
  炉椽 春慶塗 

 棚 城楼棚 津田宗及好
  水指  膳所 染付近江八景芋頭水指 陽炎園 岩崎新定作 惺斎好写
  茶器  宋胡禄 銘 早瀬
       瀬を早み岩にせかるる滝川
       われてものちにあはんとぞ思ふ
   仕覆 草花文唐草緞子
  盆   真塗 五角 淡々斎好
  飾棗  総金内朱糸目瓢中次 山田平安堂造
  茶盌 主 赤楽 木守写 拙銘 天守
     次 大阪萩 井戸 味舌隆司作 拙銘 梅若
  茶杓 安住樂風作 紹鷗元節写 拙銘 丹頂
      千代やへん空とぶ鶴のうちむれて
      庭におりいる宿の行末
                池田綱政詠
   蓋置 束柴
   建水 唐銅 箪瓢
 菓子器  溜塗 喰籠 三上揚光堂作
 菓子   狐面 薯蕷饅頭 武州板橋 梅香亭
 御茶   神楽殿 城州宇治 山政小山園詰

 棚 宗旦丸卓
  水指  染付 菱馬
  飾棗  真塗 碁笥棗
  茶盌  主 刷毛目 馬上杯瓢透 中村与平作
      次 赤絵瓔珞 馬上杯 今岡妙見作
      替 狂言袴 馬上杯 原清和作
      替 粉引 馬上杯 伯耆西山作
      替 黒楽 馬上杯 佐々木松楽作
      替 赤楽 馬上杯 八坂焼
      替 
  茶杓  安住樂風作 松尾宗二「六十一」写 拙銘 華表
   蓋置 古銅 火舎
   建水 曲 面桶 高木誠明作
 菓子器  桐 金散蒔絵四方盆
 菓子司  軽羹   薩州鹿児島 明石屋
      琥珀糖  洛南鳥羽  高野屋貞広
      和三盆糖 洛中烏丸  亀屋則克
 御 茶  四方の薫 城州宇治 山政小山園詰
                   以上

 

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「抹茶は甘い飲み物です」

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 お抹茶に抱くイメージってどんなものがありますか?
 お茶会ってどんなところでしょ?
 茶道ってどんなことしてるんでしょ?

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 実は、お茶会って愉(たの)しいところなんです!

 一般的なイメージだとしゃべっちゃいけないみたいな感じですかね?

 でも、本当はそんなことなくて、正客と亭主の会話の邪魔をしなければ、話していいんですよ。雑談はダメですけどネ(笑)

 そして、抹茶はとても甘い物なんです。

 苦い抹茶は「安い抹茶」とか「点てる人が下手」ということ。上手な人は甘い抹茶を点てられます。

 さらに、自分たちだけのために用意された小さな美術館として、日本の伝統工芸に身近に触れられます。陶器、漆器、指物、竹工、金工、羽細工、鋳物、織物、染物、建築、造園、書や香などが所せましとそこにあります。

 そして着物で出掛ける場所としてこれほど相応しい場所もありません。

 月桑茶道教室では、そうしたお茶会へ行くための心構えや喫(の)み方、お菓子の頂き方など、様々なシチュエーションで体験いただけます。

 ご興味ございましたら是非お出掛けください(*˘︶˘*).。.:*♡

 コロナ対策は手洗いの徹底、マスクの着用にて各自お願いいたします。当日発熱の方はご参加をお断りすることがございます。予めご了承ください。
 

 4月21日は旧暦三月十三日、大分過ぎていますが上巳の節供(ひな祭り)の設えにておもてなしいたします。

 会終了後はおしのぎに【季節の松花堂弁当】がございます。

 お時間の許す方はお召し上がりくださいm(_ _)m

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 濃茶 
 薄茶


 定員5名(別途手伝い枠3名)
 

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■日時
 令和6年4月21日(日)
 濃茶:13:00~14:30
 薄茶:15:00~16:30
 

 開始15分前までにお越しください。
 時間はあくまで目安です。時間通りに終わるとは限りませんのでご理解ください。
 茶事終了後、お時間のある方はお残りください。簡単な酒席がございます。
 

※濃茶【こいちゃ】
 本来のお茶。一般的に思い浮かべる抹茶よりもどろっとして濃い抹茶。菓子は上生菓子を添える。
 

※薄茶【うすちゃ】
 一般的に抹茶といわれると思い浮かべる抹茶。菓子は干菓子または半生菓子を三種以上添える。
 大寄せでは上生菓子にてお出しすることも多いです(笑) 
 

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■会費
 5000円(濃茶・薄茶)
 会費は当日封筒に入れてお出しください。
 

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■参加方法
下記予約ボタンより予約をお願いいたします。

 

STORES 予約 から予約する


■申し込み締め切り
 定員になり次第募集終了です。
 また、菓子の都合もありますので、一週間前には締め切らせていただきます。ご注意ください。
 加えて、キャンセルもそれまでの受付とさせていただきます。キャンセル料は全額お支払いいただきますので、ご了承ください。


■ご新規さまへのお願い
 当日キャンセル後、ご連絡取れない方が多いため、ご新規さまにつきまして会費の事前振込をお願いすることになりました。何卒ご協力おねがいいたします。


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■服装
 洋装OKです。
 ただし、できるだけゆったりとした【外出着】でお越しください。ジーンズやミニスカートはお控えください(できるだけ膝丈より長いもの)。カジュアルすぎる物はお避け下さい。
 男性は七分裾などの短いものはNGです。
 また、当会はお稽古会ですので、お着物の場合は小紋、浴衣、絣など普段着や紬などの普段着・お洒落着(無紋の訪問着)でOKです。
※通常のお茶会は色無地紋付以上の礼装となります。

 

■ご用意いただくもの
・懐紙【かいし】
 お菓子を頂いたりする際に用います。
 

・菓子切り【かしきり】
 菓子を着る金属や竹などでできた楊枝です。金楊枝ともいいます。
 

・扇子【せんす】
 茶道用の扇子です。礼をする際などに必要です。五寸、五寸五分、六寸、六寸五分があります。
 

・帛紗【ふくさ】
 茶道用の帛紗。点前をする際に亭主が腰につけ、道具を清めるのに用います。
 ※習われている方以外は不要です。
 

・小帛紗【こぶくさ】または出し帛紗【だしぶくさ】など
 茶盌(ちゃわん)が熱いときや道具を拝見する際に用います。濃茶には必須です。
 ※お貸しいたします。
 

 以上のものにつきましては、
 ・薄茶席の方はできるだけお持ちください。
 ・濃茶席の方はお持ちください。
※ご用意のない場合はお貸しいたします(未経験の方)。
 

・替え白足袋または白靴下
 足袋カバーをお脱ぎいただいても構いません。洋装の方は履き替えていただきますので、必ずご持参ください。
 

・封筒
 会費は封筒に入れてお名前をお書き添えの上、ご持参ください

 四方捌きは、濃茶のときに行われる帛紗捌きです。

 

 茶友から質問されて改めて他の人はどう言ってるのかなー?と思い、ネットを検索してみました。

 

 すると、四方捌きは東西南北の四方を清めるとか、方丈を清めるという意味があると書いてあるサイトが多いのですね。でもいまひとつ、これ、納得できない(他流の解釈だから納得しなくてもいいんですけど)。ではなんで、四方捌きが四方を清めることにつながるのか?

 伸ばす所作や緩める所作、送る所作の意味はなんなのかが説明されていない

 

 もしかすると、茶筅の「検める」と似たような「所作事にされてしまっている」のではないかと思いまして、いろいろなんなのかを考えた末に、たどり着いた答えが

 

・ほつれややぶれ、布の状態を確認している

 

 ということです。

 これだと、緩める所作も伸ばす所作も「裂地を検めている」ことが分かりますし、送る所作は畝が正しく保たれているか?の確認にもなります。

 

 何故このようなことをするかといえば、古くなって、布や糸のほつれや破れなどがあると、器物を傷めることがあるからですね。

 

 特に茶入や盛蒔絵の多かった時代、突起にほつれて出た糸や布が避けた破れなどが引っかかれば、釉垂れをもいでしまったり、梅花皮を剥がしてしまったりするかもしれません。

 

 そうしたことのないように、裂地を検めているのではないか?と思い至った次第です。

 

 ただ、所作をするよりも、こうした心持ちで今後四方捌きをしてみたいと思います。

 実際にやってみて、それが理に適っているかどうか、実証していきます。



 本日は旧暦三月三日。雛祭りです。桃の節供ともいわれる上巳節は平安時代より前からあり、京の貴族階級の子女が、天皇の御所を模した御殿や飾り付けで遊んで健康と厄除を願った「上巳の節句」が始まりとされています。

 もともとは支那の婚姻と生育の神の高?を祀るお祭りで、沐浴して、禊を行い、身体を清潔にし、体の邪気を払っていました。後世、曲水の宴を行うようになり、王羲之が蘭亭序を書いた「蘭亭の会」が有名です。

 曲水の宴は文人が水べりで宴会をしながら詩をつくる行事で、平安時代に貴族たちもこぞって和歌を詠んでいます。日本の場合は、盃などを流して、その器が自分の前に来るまでに読まないと盃を干さなければいないなどの余興もあったようです。

 元々は三月上旬の巳の日でしたが、古来中国の三国時代の魏より三月三日に行われるようになったと言われています。

 やがて武家でも行われるようになり、江戸時代には庶民の人形遊びと節句が結び付けられ、行事となり発展していきました。その後、紙製の小さな人の形(形代)を作ってそれに穢れを移し、川や海に流して災厄を祓う祭礼になっていきます。この風習は、現在でも「流し雛」として残っています。御所を模した飾りは「御殿飾り」として残っており、段飾りとは違った雰囲気でなかなか趣のあるものです。

 上巳のお軸はなんといっても「立雛画賛」を挙げたいですね。普段は画賛を掛けない私ですが、もうこれ一本でいい!というぐらい(笑) 強いて挙げるなら「桃花千歳春」「桃花笑春風」「桃李自成蹊」でしょうか。

 初心の人躰か、ひせん物しからき物なとをもちて、人もゆるさぬたけくらむ事、言語道断也 珠光


 これは「初心者が和作の備前や信楽の焼き物を茶の湯に用いて、それがあたかも『わび』であるかのように思うのは大きな間違いで、唐物などのよい道具を十分に味わい尽くしてから得られる境地である」という意味に解説されています。これは「自分の好みだからといって美の逸品であるように思い込むことこそが問題である」という意味にも通じます。


 この当時、唐物=超一流の良品であり、厳選された道具を使っていた訳ですね。

 こうした道具と並べるのに「私が好きだから」という理由で並べていい訳がありません。

 名品に匹敵するほどの品でなければならないのです。安易に侘びてていい!というのは間違いなんです。

 

 これは現代においても同じで、備前だから、信楽だから侘ているか?というとそうではないのです。

 

 私も勘違いしていたことではあるのですが、珠光~利休というのは「侘茶」ではなく「侘数寄」であるということです。

 つまり、なんでもかんでも侘させればいいというものではなく、それがポイントで使われるべきものであるということになります。

 

 ここは大きく違う点であり、当時は「唐物数寄」が主流であったところに、「侘」を取り入れたというだけで、一大センセーションを巻き起こした訳です。

 

 珠光・紹鴎・利休らの茶を理解するにはまず、その違いから始めないといけませんね。