四方捌きは、濃茶のときに行われる帛紗捌きです。

 

 茶友から質問されて改めて他の人はどう言ってるのかなー?と思い、ネットを検索してみました。

 

 すると、四方捌きは東西南北の四方を清めるとか、方丈を清めるという意味があると書いてあるサイトが多いのですね。でもいまひとつ、これ、納得できない(他流の解釈だから納得しなくてもいいんですけど)。ではなんで、四方捌きが四方を清めることにつながるのか?

 伸ばす所作や緩める所作、送る所作の意味はなんなのかが説明されていない

 

 もしかすると、茶筅の「検める」と似たような「所作事にされてしまっている」のではないかと思いまして、いろいろなんなのかを考えた末に、たどり着いた答えが

 

・ほつれややぶれ、布の状態を確認している

 

 ということです。

 これだと、緩める所作も伸ばす所作も「裂地を検めている」ことが分かりますし、送る所作は畝が正しく保たれているか?の確認にもなります。

 

 何故このようなことをするかといえば、古くなって、布や糸のほつれや破れなどがあると、器物を傷めることがあるからですね。

 

 特に茶入や盛蒔絵の多かった時代、突起にほつれて出た糸や布が避けた破れなどが引っかかれば、釉垂れをもいでしまったり、梅花皮を剥がしてしまったりするかもしれません。

 

 そうしたことのないように、裂地を検めているのではないか?と思い至った次第です。

 

 ただ、所作をするよりも、こうした心持ちで今後四方捌きをしてみたいと思います。

 実際にやってみて、それが理に適っているかどうか、実証していきます。