溢れた涙
笑顔を忘れてしまいそうなくらい心が泣いてるとき
いつも通りの自分で接してたつもりが彼に不安な想いを抱かせてしまった
そんなわたしに対して
こんなときがなかったのが不思議なくらいだね
ずっと本当に今まで逢うたび笑ってばかりだったもんね
そう言って心ここにあらずのようなわたしを温かく包んでくれた
わたしには以前から決めていたことがあった
それは彼のまえでは泣かないこと
泣くならうれし泣きの涙をみせるとき
しかし心がいっぱいいっぱいだったわたしは
我慢しなくていいんだよ
泣いていいんだよ
辛かったろう
ぼくがずっとついてるからね
その言葉を聴いたときボロボロ涙が溢れてきた
気がついたら声を出して泣いてた
心のつっかかりが少しずつ溶け出していく
子供のように泣いてても心のどこかにある安心感
独りで泣くのは我慢の寂しい涙
でも愛する人の胸で泣くのは時として一番の特効薬かもしれない
こんなふうに泣くのは最初で最後
やはり彼にみせるのはうれし涙がいい
いつも大きく優しい毛布でわたしを包んでくれて本当にありがとう・・・
素敵な一夜
イギリスからきたバンドの人たちと仲良くなり
ボーカルの女性とキーボードの男性そして彼とわたしの4人で
彼らの仕事が終わってから夜の六本木へ遊びに繰り出した
とても素敵なこのふたりはわたしとほとんど同年代ということに
お互い聞いてビックリしてしまった
そして彼女とお互いのこと少しずつ話しながら歩いて・・・
チャーミングで元気なこの彼女がわたしはとても好き^^
くるくる変わるその表情が本当に可愛い!
JazzBarに着くと彼の友達も飲みに来てて5人で乾杯!
ここは訪れた人たちも歌えるとても素敵なところなのだけど
歌う人がみんなすごいハイレベルな歌声で圧倒されてしまう
わたしも以前に歌ったことがあるけれど楽譜が読めなくて
何度もオーナーに教えてもらいながら歌った
そしたら今度は見やすいように歌いやすいようにと
わざわざ譜面を用意してくれてた
とても嬉しい心遣いに感激・・・
そして彼らは仕事以外には歌わないかと思ったら
なんといろいろな曲を歌ってくれそしてキーボードの彼もピアノを弾いてくれて
ちょっとしたミニライブとなってそこのBarはかなり盛り上がった
彼もわたしも大感激!
そして最後は彼らの行きつけのBarに連れてってもらいまたもや乾杯!
すごい楽しい時間を彼らと過ごせた
彼らもすごく楽しかったと素敵な言葉をもらって互いにHugし合い彼らと別れた
別れたときはもう夜中の3時
賑やかな六本木にも静けさが漂う
でも眠らない街
ホテルにチェックインし
楽しかった余韻を残しながらわたしと彼は深い眠りに落ちた
閉ざされた扉
以前に一度だけ見送ってもらったことがある
重い荷物をあなたは軽々と肩にかけて
空いてる手でわたしの手を繋いでくれた
お互い離れたくなくてギリギリの時間までコーヒーを飲んで
時間が近づくにつれて口数が減っていく
さみしいと言ったら
心に張り詰めてる糸が切れてしまう
改札口まで来てあなたはホームの中まで行くと言った
寂しくなるからもうここでいいの
早く仕事に戻って
ホームまでいくよ
券を買ってくる
やはり空いてる手で手を繋いで長いエスカレータに乗る
熱い空気が身体に纏わりつく
もう電車は到着していた
発車まで5分くらいあった
わたしの荷物を座席まで運んでくれた
・・・ありがとう
このままぼくも乗って行きたいよ
扉越しに会話をする
ベルが鳴りわたしと彼の間に厚い扉が静かに閉まった
あなたの姿がゆっくり見えなくなった
あなたの寂しげなあの瞳を今でも覚えてる
わたしは扉口で涙が零れたことも
あんなに切ない想いはお互い今までにない経験だったかも知れない
それ以来ホームまでの見送りは
あまりに寂しすぎたためそれ一度きりで終わった









