先日、広島県で結婚式をされる新郎新婦さんから、
スナップ撮影の問い合わせがあったのですが、
「最安の撮影料金で、最安の移動方法、最良の撮影内容の見積もりを」
と言われました。僕なら技術職の職人さんとかに、
そんな事は決して言えないので、ずいぶんと度胸あるなと思いました。
「あなたのその技術、最安なら買ってあげるから」
といっているのと一緒ですからね。
僕的にはそんな交渉は恐れ多くて出来ませんし、
技術職に対して決して言ってはいけない言葉だと思います。
最低限ラインの撮影でいいなら、
マッチングサイトとかでセミプロでも募ればいいのにと思います。
ちゃんとした写真を確実に残したいのであれば、
「最安で」なんて言葉を発するのはおすすめしません。
僕なら「予算がないので申し訳ないですが…」と”相談"から始めますが、
コロナ禍での結婚式、精神的にそういった相談方法を選択出来ない方もいるので、
そこを考慮して親身になって、
最安プランやこちらで考える安い移動方法で最安で見積もりを出しましたが、
「は？ 高すぎます、もっと安くなりますよね？」
おそらく新郎新婦さんとしては、撮影プランは大幅値引き、
移動は飛行機ではなく往復深夜バスで移動しろと言われているのはわかるのですが、
撮影プランについてはしっかりと正規の撮影プランの価格を、
お支払いいただいている方に失礼ですし、
そういった言ったもの勝ち的な人は個人的に好きではないので、
その方に限らず受け入れません。
また深夜バスで最安で来て欲しいという考えの新郎新婦さんも多いです、
一応広島ですと撮影コンディション確保のためはもちろん、
天候や交通機関不通のリスクを含めて最低でも1泊2日の日程です。
新幹線より飛行機が安いので早起きして安い飛行機乗って、
安い夜遅い飛行機で帰ります。
泊まる宿は機材があるのでセキュリティがしっかりしたホテル。
もちろん最低限のビジネスホテルです。
値段しか見ていない人の場合、
それらを理由立ててもわかってくれないので納得してくれる人はほぼいません。
奴隷のように来て奴隷のように撮影すればいいんですかね？
結婚式の撮影はフルの集中力とフルの体力を使う無二の仕事です、
やったことがない方にはわからないと思いますが、
挙式披露宴お開きまでの4時間ずっとスーツを着て、
集中して本を読みながらマラソンしているようなものです。
仮に深夜バスで朝7時に到着して、
8時からしわくちゃのスーツでヘトヘトで到着して重い機材を持って撮影、
ヘトヘトのまま撮影後にバスに乗って、
撮影データを事務所まで持ち帰る体力も残しておかないといけないので、
体力と精神力の範囲内で撮影し完了するわけです。
宿泊費の1万円でも払っておけばだいぶ違うと思うのですが、
そんなヘトヘト移動では満足な撮影は1ヶ月前から出来ないとわかります。
ブログなどを見てお問い合わせいただいた方には、
同じクオリティの写真を提供したいので、
同じ状態に持って行けるように撮影コンディションを整えます、
食べるもの、飲むものはもちろん、
ストレッチなどに至るまで2週間前考えて撮影に臨んでいます。
撮影するまでの、撮影コンディションはとてもとても大事なのです。
カメラマンって結婚式当日に撮影するだけではないのです。
新郎新婦さんにはそんなことはお伝えしていませんが、
むしろ撮影当日に大切なのは撮影コンディションと集中力がほとんどで、
撮影技術とかはそのあとについてくるものだったりします。
「最安」で盲目になっている新郎新婦さんには届かない言葉かと思いますが、
僕の心の内を書かせていただきました。
(掲載すべての写真と本文は一切関係ありません)
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［式当日のスナップ撮影] 残念ショット回避のために心掛けるべきポイント６
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お二人の結婚式、心とダジャレを込めて撮影させていただきます。
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