新型コロナウイルスによる延期を強いられている新郎新婦さんも多いと思います。
多くの人は会場に無償で延期をしていただいたかと思いますが、
あれって決して当たり前の事ではなくて新郎新婦さんの事を思って、
会場側が負担しているのをご存じですか?
結婚式をしていないから費用はかかっていない!! 無償に決まっている!!
と思っている方も多いですが、大間違いです。
会場はすでに発注している仕入れ食材費、人件費、固定費など負担しています。
場合によってはペーパーアイテム、装花、牧師、聖歌隊などの、
外部委託費などもしっかり負担しています。
キャンセルのやり取りをする、プランナーさんの人件費だって立派な経費です。
新型コロナによる3ヶ月ぐらい前からの結婚式場キャンセルって、
例えて言えば、レストランに入ってお料理を注文して、
お料理が出てくる寸前にレストランから出るのと一緒の状態なのです。
食べてないからお金を払う必要はない、ではなくて、
注文をしたので食材を用意し調理しているわけです、
食べていなくても食材費、人件費、光熱費などが発生しています。
そうやって見えていないところで色々な費用がかかっています。
その経費を会場側は負担してくれることに対してありがたいと思うか、
当たり前と思うかは人それぞれ。
とある新郎新婦さんのお話です。
2020年7月に結婚式を予定していた新型コロナの影響で延期を決定。
6ヶ月以内であれば無料でキャンセル変更が可能という事で、
2021年1月に結婚式を延期。
ただ結婚式の日が緊急事態宣言に重なってしまったので、
会場側の特別の計らいで+3ヶ月以内なら無料にて延期措置を取ってくれ、
4月末までで延期であれば可能となり4月に延期をしました。
けれども首都圏の一都三県の緊急事態宣言は、
当初2月7日までだったのが3月7日までに延期になり、
さらには3月21日までに再延期となりました。
お二人の結婚式は4月の中旬、3月21日に解除になって4月中旬に結婚式だと、
心境的に落ち着かないということで新郎新婦さんは、
当初の2月7日から延長になった分の4月末から、
約50日の延長をしたく会場に申し出ますが会場側には却下されてしまいました。
「延長をされた4月の日程にご結婚式を行うか中止するかいずれかの選択となります。
中止の場合は1月を基準にキャンセル料をいただく形となります。」
と言われたそうです。
1月基準であれば150万円程度のキャンセル料が発生するようです。
ですのでその新郎新婦さんは再度会場に、
約50日の延長で6月に延期をお願いをしますが、
4月の日程より先に無償での延期はできないと言われたそうです。
納得いかないということでその新郎新婦さんはすでに弁護士に相談して、
延期を受諾してもらうのと費用をゼロにする訴訟準備をしているそうです。
そんな案件を受けてしまう弁護士さんもいるんですね。
「これからどう戦えばいいのでしょうか?」
そんな相談を受けたのですが、
僕は弁護士でも戦国武将でもないので戦の相談についてはお断りしました。
ただ「今まで会場は新郎新婦さんに誠心誠意で対応してくれていたのに、
恩を仇で返すようなことは慎まれた方がいいと思います」
とだけお伝えしました。
それから返事は一切ありませんでした。
どこかの弁護士さんが受注したそうですが勝ち目はなく、
お金と時間と労力がかかるだけです。
おそらく着手金がほしいだけの弁護士が受けたのかななんて思います。
延期が追加でできないと新郎新婦さんが憤慨しているこの件、
新郎新婦さんは"結婚式場の誠心誠意"を全く感じていないのかなと思いました。
もしかして"延期してくれるのが当たり前"なのと思っているのではと。
結婚式場が2020年7月から6ヶ月間延期してくれたのは、
契約上は有償なのに事情を考慮して、費用を全部持ってくれた結婚式場の善意です。
2021年1月予定だったのにさらに+3ヶ月間の無償での延期を許してくれたのも、
会場側の善意の計らいです。
さすがに経営上はこれ以上は対応出来ないラインが4月だったのでしょう。
そこで会場は「延期してくれて当たり前でしょ」
という新郎新婦さんにこれ以上の延期は難しい旨を伝えたら、
新郎新婦さんは納得いかないと激怒という形です。
ちなみに現段階で結婚式場で申し込むと新型コロナ理由での延期や中止でも、
通常通りキャンセル料を徴収するところの方が多くなってきています。
他会場と差別化を図るために、延期無料と謳っている会場も多いですが、
1ヶ月後もしくは2ヶ月後までの延期は無償ですが、
それ以上は有償のキャンセルとなるところが多いです。
飲食業界やトラベル業界などと違って、
結婚式業界は1円も国から助成金もないですし、
GoToなどの利益が膨らむ利権政策も何もありません、
そんな状況ではいくらコロナに翻弄された新郎新婦さんの味方になりたくても、
延期は出来ないという契約という対応しか出来ないのです。
結婚式場は身をたくさん削りすぎました、もう限界なのです。
新郎新婦さんがかわいそうだと善意で身を削ったサービスが、
受け手にはその対応がやってくれて当たり前のものだと、
錯覚してしまう今回のケース。
僕が高校生の時に6人いるけれど、
1人だけお金がないから焼き鳥を買うことが出来なく、
5人の焼き鳥からそれぞれ肉を1つだけ串から外して、
1本の串にしてその子にあげていたら、
その光景を見ていたお店の人が1本くれたことがありました。
しかしその光景を見ていた別の同級生が、
そのお店に必ず1人少なくいって1本ねだるという、
姑息な方法をしばらくしていたことがお店にバレて指摘をされて、
ズルをしていた学生が逆恨みして焼き鳥屋さんの看板を壊すという事がありました。
そういった悪意はないにしろ、上記の新郎新婦さんがやっていることは一緒です。
結婚式場の善意を無にして、善意に逆ギレしている感じです。
当たり前は全く当たり前ではない
それがわからない限り、この記事の意味はわかってもらえないかもしれませんが、
大切なことなので書かせていただきました。
(掲載すべての写真と本文は一切関係ありません)
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