この前ふらっと入った居酒屋で、隣の人が生牡蠣を頼んでいました。
すると店員さんが「今日の体調は大丈夫ですか？」と声をかけていました。
そんなに一か八なのかと思ったのと、何かあったときは人のせいなのね、
とモヤモヤしながら居酒屋の夜を過ごしました。
先日の結婚式で、年配の男性ゲストが、
ウイスキーのストレートとチェイサーをサービススタッフに頼んだようなのですが、
サービススタッフにウイスキーの水割りを持ってこられて、
「ウイスキーのストレートとチェイサーも知らないのか
」
と20歳前半の女性スタッフさんに詰め寄っていました。
小さくなって困る女性スタッフさんに、
「ストレートとチェイサー持ってきてって言ってるの！ これは何？」
「まさかストレートとチェイサー知らないの？」
とさらに大きい声で追い詰めていました。
披露宴会場内がピリピリし始めました。
新郎新婦さんもその挙動を見つめています。
そんな光景を見て、お腹に入れば一緒なのにと冷静に思ってしまいましたが、
その姿を見た、別のスタッフがゲストの所望するものを伺って確認をしていました。
ただドリンクを作るバーではスタッフの皆さん首をかしげていました。
「ストレートって氷入れたっけ？
」「チェイサーって沖縄民謡だっけ…
」
と困った顔をしていました。お酒とツチノコのことなら僕がと、
「氷入れないでウイスキーをグラス半分ぐらいに入れて、
もう一つのグラスには氷入れて、水をたっぷり入れてもっていけば大丈夫」
と小声で声をかけて立ち去りました。
そのあとスタッフがそのゲストに恐る恐る持っていくと、
「そう、ストレートとチェイサーはこういうこと！
」
その年配のゲストは満足をされていたようでした。
その光景を目にしてゲストの方が満足したのを喜んだ反面、
わからないことを頭ごなしに指摘するのは人生の先輩としてどうだろうと思いました。
知らないものは知らないわけですし、
結婚式でウイスキーのストレートとチェイサー、
というオーダーはあまり聞いたことがありません、
本来であれば、どんな注文にもサービススタッフは答えるべきなのでしょうが、
一般式場の結婚式のホールスタッフはバーテンダーでもありません。
アルバイトさんメインのファミレスと変わらないところもあります。
まあウイスキーのストレートぐらいは知っておいて欲しかったですが、
チェイサーは20歳前半の女性にはわからないかもしれません。
そこを頭ごなしに大声で叱るというのは大人げないのかなと思いました。
大人ならわかっていない人を叱るのではなく
「氷を入れないウイスキーと氷水下さい」
でいいのにと思いました。
それなら結婚式の場も変な空気になりませんでしたし、
誰もが嫌な気持ちにならなかったはずです。
僕は知らないことや出来ないことを対して、
先輩風を吹かせてマウントをとろうとする人が嫌いです。
人は誰もが最初というときがあったはずです、
そこをおおらかに受け答えするのが人間力と思っているので、
すぐに先輩風ふかす人には「度量の小さい人ですね」と思う事にしています。
またスポーツや歌が苦手な人とかをあざ笑う番組が大嫌いです。
クセや先天的な問題で出来ないことをあざ笑うのは人のすることではないかと。
個性と受け止めるのが筋で、笑いではないと思うのです。
そうそう余談ですが悩んでいるスタッフさんに、
「ウイスキーのストレートと水を持っていけば大丈夫」と僕は声をかけましたが、
・ウイスキーのストレートとビール
・ウイスキーのストレートとワイン
・ウイスキーのストレートとコーヒー
・ウイスキーのストレートと焼酎
・ウイスキーのストレートと水
これはすべて年配の男性が言う「ウイスキーのストレートとチェイサー」ですので、
仮に「ウイスキーのストレート
とビール
」を持っていっても怒られる筋はないのです。
チェイサーというと冷たい水と思っている人が多いですが、
チェイサーは”お酒の後を追うように飲む飲みもの”を指す言葉。
広辞苑にも「強い酒や濃厚な酒のあとで口直しに飲む飲料、
水・清涼飲料水やビールなどの軽いアルコール飲料を冷やしたもの」
と書いてあります。
つまりは水に限らず、先に飲んだお酒よりアルコール度数が低い飲み物であればすべてチェイサーなのです。
まあでも、
水を所望しているのであれば「ウイスキーストレートとチェイサー」と言いますが、
水以外のものを所望していれば「ウイスキーストレートとビール」
と好みのドリンクを言うはずです。
なので水を持っていけば問題なしと判断しました。
大抵の方はチェイサーと言えば水だと思っていますしね。
まあこんなことを考えながら結婚式の楽しい雰囲気が壊れないよう、
会場スタッフさんにもたまに助け船もだしながら撮影しています。
結婚式っておもしろいです。
(写真と本文は関係ありません)
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