酒豪仲間で仕事仲間のあねごさんが書かれていた記事です。

共感することばかりだったのでリブログさせていただきました。

 

介護や幼稚園など労働が重責で四方八方から突かれて大変な割に、

お給料が安い職種ってありますよね、結婚式業界もその一つです。

ブラック企業と言うかブラック業界というか、

闇業界になってきていますね最近は。

 

12月31日で有名ホテルを退職するプランナーの友人の送別会に行ってきました。

7年間勤めての退職です、お客様からもたくさん愛されたプランナーさんです。

けれどホテルの上司や同僚は数えるぐらいの出席でした、

その他はカメラマンとかフラワーアーティストさんとかヘアメイクさんとかの関係ばかりでした。

去りゆく者に花を手向けない人たちと、直接あって感謝とエールを与える人、

人としての心の物差しの長さを感じました。

 

プランナーの友人は7年勤務で係長に、昇級は年1,000円。

週6日、毎日12時間勤務、お正月とお盆休みはそれぞれ3日ずつ。

ボーナスは8万円、月給は総支給で21万円、もろもろひかれると16万円。

担当件数は平均6組、繁忙期は10〜12件程度。

100のうち1でもうっかり間違えるとお客様からキツいクレーム、上司からの叱責、

軽くつまずくことすら許されないのか結婚式のプランナーさん。

中には心の病で退職することが多い結婚式のプランナーさんもいます。

 

そのプランナーさんも入社当初は新郎新婦さんの幸せにと邁進していましたが、

作業と確認に追われる日々の中でそんな言葉はうっすら消えて行ったそうです。

完璧にミスなくつつがなく仕事をこなす毎日。

担当した新郎新婦さんの結婚式も立ち会えない、

幸せを心から祝福することが出来ないと心も身体も疲れて退職を決意しました。

直属の上司にやめる意志を伝えたら、

上司や同僚から村八分にされ、数ヶ月誰とも口を聞かずに仕事する毎日だったそうです。

 

退職するプランナーの友人は結婚式業界を離れて、

看護学校に来年入学して看護師を目指すそうです。

人に寄り添い、人のために行動しその人が喜んでいる姿を見るのが生きがいな人なのです。

 

会場提携カメラマンも時給980円、

1組撮影1万円なんてカメラマンもたくさんいます。

ミスがほとんどなく撮影出来る機材が増えたことで、にわかカメラマンが増えて、

普段は花ばかり撮っているおじさんとか、

自分の子供の写真はたくさん撮ったという主婦の方が、

アルバイト感覚で業務としての結婚式を撮ることが増えてきました。

 

アルバイト感覚であれば高時給ですが、

その金額で写真を生業としているプロカメラマンを雇っている結婚式場もあります。

相場の半分にも満たないそんな金額ではやる気は全く起きず、

祝福と言うよりは粛々と記録写真を撮る日々、

「dapandaさんのところで働かせてもらえませんか?」というカメラマンも多いです。

 

結婚式業界に携わっている人が幸せでなくて、

新郎新婦さんの幸せに寄り添うことなんてできないと思うのです。

 

僕も撮影や編集に携わり、加えてお客様からの対応していると、

日々の業務で、心のフタがパンクしそうなときがあります。

そんな時はふらっと海までSUPしに行ったり、

飲みに行ったりでリフレッシュすることが多いです。

そうやって気持ちを切り替えて幸せを形にする仕事に戻るわけです。

僕はフリーランスの立場なので時間の使い方は自由ですが、

社員として働いているプランナーさんは大変だろうなといつも思っています。

 

どの仕事、その職種も苦労は絶えませんが、

幸せでない結婚式のプランナーさんが今の結婚式業界では多すぎると思います。

結婚式業界にいて20年、深くそう思います。

 

今年もたくさんのプランナーさんにお世話になりました。

来年はお世話になるプランナーさんにチョコとかちょこっともって行こうかなと思っています。

ダジャレは塩っぱいですが、疲れたときには甘いものです(‘A`)

 

(写真と本文は関係ありません)

 

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