花嫁業界ではかなり有名なエステティシャンであり、
さらにブライダルコンサルタントであり、
そして血液のほとんどはお酒?
と疑惑があるあねごさん(‘A`)
以前ブログでこのようなことを書かれていました。
素敵なカメラマンを選ぶこと
で安心なさるのではなく、
素敵な写真を撮られても
大丈夫な自分になってくださいね。
これは基本であり、最も大事な事であるのですが、
ここに到達されていない新郎新婦さんの方がはるかに多いです。
え? ステキに撮ることは、カメラマンがすることではないの?
と思ってしまったら到達されてない証です。
結婚式のスナップ写真の出来はすべてカメラマンの力量で決まるのではなく、
新郎新婦さんのコンディション、立ち居振る舞い、
会場の照明、会場の雰囲気など相互作用で決まるもの、
カメラマン1人の努力だけで成り立つものではありません。
今回は新郎新婦さんの撮られる意識について書いてみたいと思います。
カメラマンはその場にいる新郎新婦さんを2割増し3割増しに撮ることは出来ますが、
撮影スタートの時点が0なのか30なのか、
マイナス20なのかは新郎新婦さん次第です。
ベースからの2割増し3割増しですので、初期スタートの数字が低ければ、
新郎新婦さん本人が満足するステキな写真なんて撮れるわけがないのです。
何がマイナスかといえば総合的なことですので、
ここを気を付ければ万事うまくいくということではないですが、
まずは本人の意識の問題です。
●結婚式少し前に旧友と再会して夜までお酒を飲んで楽しみました、
目が腫れました、お肌のコンディションが変わりました。
でも写真にはキレイに撮って下さいね、と言われたり。
●目が小さい方がエクステを盛り盛りにしました。
写真を撮ると目が見えないで常に目がエクステで真っ黒の状態だったり。
●黒目を大きくしようとカラーコンタクトを入れました、
慣れないカラーコンタクトだったので白目は充血して赤くなり、
面積の大きい黒目と赤のコントラストの目で笑顔という状態だったり。
●結婚式の1日0.5秒も制止せずずっと表情を変えたり身体を前後に揺すったり、
眉間にしわを寄せたり、大きなリアクションで笑ったり。
そんな状況では1万枚撮っても花嫁さんが望む「自然に楽しんでいる様子」
はある意味でスゴイ自然な表情になってしまいます。
そう言う方に限って「大口を開けて笑っている写真ばかり、他の写真はないのですか?」
と結婚式後に言われたり。
●フラワーシャワーやウエルカムスピーチなどの時はずっと下を向いた伏し目、
結婚式後に上を向いた写真を送って下さいとか。
●結婚式中も写真撮影中も意誰が何をやって笑顔はなく無表情。
緊張からかと思ったら、結婚式当日の朝に夫婦げんか。
その日新郎新婦の二人は常に距離感がある表情をしていました。
これは結婚式が始まってしまってからは、
カメラマンがどうすることも出来ない領域のこと。
でも写真は時間を封じ込めるものです、
それ以前に行った、行い振る舞いがすべて封じ込められてしまうわけです。
「それらは自らが行った行いだから自己責任です」
という新郎新婦さんがほとんどですが、上記の様になった状態を写真に撮って、
「こんなの私じゃない」「写真が下手なんじゃない」
「なんで小顔に撮ってくれなかったの」
とカメラマンの責任にする方もいます。
カメラマンのせいにして落ち着きたいのもあるでしょうけどね。
不思議と新郎新婦さんがやりたいことだけに邁進すればするほど、
新郎新婦さんが望む写真イメージと、
実際の結婚式で行動している新郎新婦さんとはイメージが乖離していることが多いです。
アジャストどころか気づくことはなく、
理想と現実が平行線でスタートしてゴールしてしまいます。
写真やアルバムは結婚式からしばらく時間が経って納品されます。
結婚式自体は楽しかったと想い出となりますが、
そこで「納品された写真は思っていた写真と違う!」という現象が起きるのです。
こういった事について、
会場提携カメラマンや写真会社に依頼した新郎新婦さんから多くの相談があります。
カメラマンの技量的な事もありますが、
それよりも新郎新婦さんの撮られる意識が低いことも大きな原因です。
撮られる意識を持つことで写真は大きく変わります、
反対に意識を持たなければ写真は残念なものになる可能性が大です。
結婚式中、常にどこかで撮られていると思っていることで、
表情は落ち着き、姿勢はしっかりとして写真は大きく変わって来ます、
細かいレクチャーはもっとありますが、その意識だけでもいいのです。
当日ポーズや表情の作り方などはもちろんカメラマンが指示をしたりしますが、
上記のように夜飲み明かして肌がボロボロとか、カラコンで充血とか、
夫婦げんかで距離感とかはこちらでコントロールは出来ません。
例えば撮られる意識を持っていない、
寝ていない、夫婦げんかしてやる気がない新郎新婦さん、
撮影スタートはマイナス30で始まった結婚式、
「思っていた写真と違った、カメラマンヘタクソでクレームです」
とネットで声を荒げている方がいました。
私のアップがないとか、一定の角度しかないと言って声を荒げていましたが、
むしろそれはカメラマンの優しさだと思います、
何かしら理由があって、アップにしなかった、
そして一定の角度しか撮らなかったのです。
自分の行いをすっ飛ばして、写真の出来が悪いと声を上げる前に何か出来なかったのか。
一生に一度だから慣れていない、初めてのことでわからない。
といわれることも多いですが経験則の問題ではなく、
例えば何かの試合に臨むのにコンディション整えます、
会社で言えばプレゼンしたり、大事な仕事の前にはコンディション整えますよね。
身体と心のコンディションを整えること、結婚式も同じです。
とは言っても何が正解かがわからないという方も多いです。
それであれば今までコントロールが出来なかった部分をカメラマンがコントロールしたい。
あねごさんはすでに実施されていますが、
カメラマン的な結婚式のための撮影レッスンをやってみようかなと思っています。
座学とレクチャーです。
撮影スタートを80や90で始められたら、よりステキな想いでの写真が残りますからね。
その上であねごさんが施術したエステであれば、
もう鬼に金棒です。
すべての新郎新婦さんが幸せになるように、
カメラマンが出来る事をこれからもして行きたいと思っています。
次回はモチベーションではなく、こういう会場ならきれいな写真が撮れるという、
会場選びによって写真の仕上がりが大きく異なってくることについて書かせていただきたいと思います。
(写真と本文は関係ありません)
ゼクシィに掲載をされました
現場フォトグラファーが伝授! スナップ写真の上手なオーダー術
お客様に書いていただいた僕にまつわる記事などなど
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今まで19年間約1700組のカップルの結婚式を撮影してきました。
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よろしければ運営しているwebサイトのご紹介をさせていただいております、
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