海が見えるチャペルで憧れの結婚式、憧れてしまいますよね。
挙式本番の感動のキスシーンというときに、
チャペルの外でチャペルのガラスに、
バケツで水をバシャーンとかけて窓を清掃する女性スタッフさんがいました。
そのチャペルは遠く水平線まで海が望める、
開放的なオーシャンビューのチャペルです、
海が好きな人には憧れのチャペルのようで、人気の会場さんでもあります。
開放的な海に包まれての挙式、厳粛な雰囲気の中で執りおこなわれていました。
指輪の交換までは。
指輪の交換が執りおこなわれて、
向かい合いベールアップをされてキスをする瞬間に、
チャペルの外側のガラスに2人の清掃スタッフさんがバケツで水をまいて、
モップで拭き始めました。
チャペル内は何が起こったと言わんばかりのザワザワです。
そのザワザワが牧師先生にも伝わりチャペルスタッフにも伝わりました、
外にいる清掃スタッフさんに、
チャペルスタッフさんがガラスをノックして知らせようとしますが、
女性スタッフは「ギャハハハ」と笑顔で話しながら清掃をしています。
日常と非日常がガラス一枚で共存している光景です。
チャペルスタッフさんが無線で清掃スタッフに連絡を取ろうと試みますが、
清掃スタッフさんは話に集中しすぎていて、耳のイヤホンが取れていました。
僕が「イヤホン取れているみたいですよ」
とチャペルスタッフさんにジャスチャーで伝えると、
チャペルスタッフさんは慌ててチャペルの外へと走って行きました。
でもその場所までに行くのは時間がかかりました、
1〜2分ぐらいチャペルの中から挙式中の新郎新婦さんと60名のゲストが、
窓の清掃風景を無言で見つめている時間、それはそれはシュールな光景でました。
そしてチャペルスタッフさんが到着して声をかけたところ、
驚いた顔をして慌てて、2人の清掃スタッフさんは視界から消えました。
2人の清掃スタッフさんは消えたのですが、
窓に立てかけられたワイパーの様な清掃用品とバケツはそのままです。
清掃スタッフさんはモップを持って慌てて撤収されたのでしょうね。
そしてチャペルスタッフさんが帰ってきて
「大変失礼をいたしました」とも何もなく、
何事もないように挙式の再開をしようとしましたが、
チャペルの中の人のほとんどが枝のついたワイパーのような清掃用品と、
バケツがそのままと指をさしました。
慌てて片付けに走って行きました。
何かのコントのような流れに新郎新婦さんとゲストはあっけにとられていました。
その後やはり何事もなかった様に挙式を再開しようとしたので、
僕が「一旦プランナーさんに確認した方が良いと思うのですが」
とお節介かも知れませんがチャペルスタッフさんに助言しました。
するとプランナーさんがスゴイ勢いできて新郎新婦さんとゲストに謝罪をして、
再度挙式を最初から始めることとなりました。
挙式の完了時には支配人さんがいらして、深々とお詫びをされていました。
なぜ挙式中に窓を清掃してしまったのか？
なぜ挙式中だとわからなかったのか？
●なぜ挙式中に窓を清掃してしまったのか？
海沿いの窓は風向きによりますがすぐに潮風で白くなってしまいます。
そのためこまめに清掃が必要です。
結婚式の間のタイミングでこまめに清掃をされていたようです。
そこはすごいなと思いました。
清掃スケジュールは挙式と挙式の間と決まっていました、
時間も何時から何時と指定されていたでしょう、今回もその時間を守って清掃が行われていました。
しかしなぜ挙式中に清掃となってしまったのか。
僕の撮影していた新郎新婦さんはその日5組目の挙式でした。
件数の多い会場ですと、前の組の時間が遅れてしまうと次の組が順々に遅れて行ってしまう傾向にあります。
今回の場合は20分程度遅れていました。
そのため、時間通りに清掃してしまうと、挙式中に清掃をすることになってしまったわけです。
●なぜ挙式中だとわからなかったのか？
海沿いで外光が強いためガラスにマジックミラーのような加工がされていました。
外から見ると鏡のように中を見ることは出来ません。
けれど中からは外がよく見えます、そんなガラスのためです。
こういうチャペルはインカムや挙式が完了したことを肉眼で確認して、
清掃を行うのが常なのですがそういったことが徹底されていなかったようです。
清掃スタッフさん、プランナーさん、運営設定者、管理職、チャペルスタッフ。
その会場の結婚式に携わるすべての人が少し思慮足らず招いたことかと思います。
反対に言えば誰かが少しでも気づいていれば、このなることはなかったのかなと。
そのあたりで結婚式に対して臨む姿勢、
新郎新婦さんに対して臨む人としての姿勢を感じずにはいられません。
些細なことや、気の緩みが結婚式を台無しにしてしまうこと多々あります。
無事に結婚式が執りおこなわれるよう撮影以外にも注意しながら撮影しています、
「楽しい結婚式だった」と皆様の心に残る結婚式の方がやはりいいですからね。
(写真と本文は関係ありません)
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■アメーバブログさんが運営されています『アメばこ』にインタビューされました。
→『アメばこオススメブログ ウエディングカメラマンの裏話』