デンマーク・ハンドボール観察日記
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世界選手権連続優勝

 

結局、デンマークがスウェーデンを負かし連続優勝した。

始終デッドヒートで厳しい試合展開ではあったけど、一度も7対6を使わず、むしろスウェーデンが使ってきたくらいで、しかしなんというか、知れている仲でもあるからか、準々決勝の対エジプト戦ほどの緊張感はなかったと思う。

 

ただ、たった一人の右サイドのLasse Svanが故障で離脱してサウスポーバックの新生Gidselがサイドに入ってラインナップに変化があったのと、いつのまにか主力になったMagnus Saugstrupが途中二度の2分退場をくらってしまい、20分くらい?もともとスタメンだったSimon Haldがポストバックに入りディフェンスが不安定になったが、新人Jakob Holmが4度連続でシュートを決めたり、Gidselのかわりに入った右バックNikolaj Ørisが活躍したりして、なんだかんだと流れを変えずに展開していったと思う。

 

今回驚いたのは、デンマークチームの選手層の幅広さである。

確かに相変わらずMikkel HansenとNiklas Landinに依存しがちなところはなきにしもあらずだけど、新人選手やあまり重用されない選手がここぞいうときに働いたりして、今回は本当にチーム全体の勝利といってよかったと思う。

去年のヨーロッパ選手権ではチームのちぐはぐさがみられただけに、今回のまとまりはみていて気持ちがよかった。

 

そういえば、去年はスウェーデンで開催されたのでデンマークはマルメで試合があったのだけど、Møllgaardのインタビューで、食事以外にチームで一緒に過ごすことがなく、以前の文化がなくなったと言っていたことを思い出した。まぁ、近場だから余計にバラバラだったかもしれないけど。

それが今回は、コロナのため、自由行動は禁止されており、会期以前にピラミッドにチームで観光した以外は、大会最中ホテルと大会会場の行き来のみで(しかもパトカーのエスコートつき)、ホテルも国ごとにフロアが分かれており決められた場所以外への移動は一切禁止されていたので、チームで一緒に過ごすほかなく、急遽卓球ボードを設置し、一緒に遊んでいたとのこと。

優勝が決まったあとは一晩中飲み明かしたらしい。

これももし家族が同伴だったらまたちょっと違ったかもしれない。

いずれにしても、Møllgaardいわく、今まで参加してきた中でもっとも変わった国際大会だったそうだ。

 

コロナなので、帰路はもちろんチャーター便だったが、なんと、戦闘機F16のエスコートつきだったらしい!!!

 

 

すごーい、やっぱりF16はかっこいいなーーー

(一度エアショーでみてファンになった。)

 

コロナのせいもあるのか、デンマーク人の半分は決勝戦をテレビ観戦したらしく、またソーシャルメディアを通じての応援も今回ものすごく多かったとか。

わたしもここ5年くらいハンドボールをそれほどみなくなってブログの投稿も2年ぶりという低落だったけど、今ロックダウンでアクティビティが制限されているだけに、数少ない楽しみとしてハンドボールの観戦を楽しんだ。

久しぶりにクラブの試合もテレビ観戦しようかなーとも。週末、家にこもることも増えたので。

またオタクブログを復活させるか、、、、?不明、、、

決勝戦進出

デンマーク、準々決勝戦でエジプトに辛勝し、準決勝戦でスペインを二点差で破り、決勝戦に進出することが決まった。

エジプト戦では、案の定というか、開催国だけにやりにくい相手で、始終デッドヒートな上、展開が二転三転して非常に神経を消耗する試合だった。

 

試合終了間近で一点差で相手ボールという状況で、なんとエジプトが一人余計にコートに入ってしまったことで、デンマークボールになって同点になって終了、延長戦へ。延長戦で終了間近で一点差でデンマークリードでデンマークボールなのでこれで勝利か、、というときに、Mikkel Hansenが笛がなってもボールをゆっくりパスした行為にレッドカードが出てしまい、エジプトがペナルティシュートの権利を得て、また同点で、再延長戦へ。そして今度は再延長戦の終了間近でエジプトが一点リードでエジプトボールでもうダメ、、と思ったら、逆にエジプトがペナルティを課せられ、同点にしてペナルティ合戦へ。

結局4対3でデンマークが勝利したのだった。もう優勝したかのような盛り上がりだった。

 

それだけに、準決勝戦に対してはかなり懐疑的だった。

実際に、デンマーク戦の前のフランス対スウェーデン戦で、フランスがかなりボロボロの状態で敗退したのも、それまでに際どい試合をこなしてきて、ほぼ燃え尽き症候群のごとくエネルギー切れだったのが原因だったと。

辛勝したあとにボロ負けするのはよくあることで、、、

デンマークも、2013年の世界選手権で、準決勝戦で強豪のクロアチア相手で力尽きたのか、決勝戦でスペインに情けない負け方をした。

 

なので、準決勝戦はかなり厳しくなると思っていたし、コメンテーターも勝てるかどうかは本当にわからないと言いぶりだった。

 

ところが、なんと、ディフェンスがピカ一と評価するスペイン相手に、キーパー不在の7対6という奥の手を使ったのだった。

スペインはあらかじめ7-6という武器を使ってくるだろうという予想はしていたみたいだが、それでも意外に功を奏した。

序盤につまづくとあとで苦しくなることを認識したうえで、最初に7-6を使ってじりじりと点を重ね、結果的にその流れを最後まで保った。

 

わたしは彼の働きを評価したい。

 

Magnus Saugsrup

 

Rene Toftほどの重厚さはないとはいえ、ディフェンスではよく動いていてよくくらいついていた。Møllgaardが残り20分でレッドカードで退場してからも、センターディフェンスとしてよく守っていた。

ポストバックとしての攻めの働きもよい。

 

Gidselも21歳で、Saugstrupもまだ24歳。来季からはドイツリーグに移籍するそうで、これからが楽しみ。

 

本当に今回は2011年を彷彿とさせるような楽しい大会になっている。

まさか10年前と同じように新生チームで決勝戦まで進むとは思ってなかったが。

明日の決勝戦は対スウェーデンで北欧対戦である。前回も対ノルウェーだったけど。

スウェーデンが世界選手権で決勝戦に進出するのは2001年以来らしい。

よく知り尽くしている相手だけにどんな試合になるか、、、楽しみである。

2021年世界選手権

ものすごく久しぶりのポストなので、入れるか不安になってしまった。。

 

最後のポストの直後に日本に住むパートナーがデンマークに移住することが決まり、バタバタな2019年を過ごし、それでも彼とリーグ戦と、2020年1月にスウェーデン・マルメまでヨーロッパ選手権の生観戦に行ったのだが、そのあとあっという間にCOVID-19でロックダウンとなりハンドボールどころではなかった。

一応夏以降は観客の制限で試合は再開されたらしいが。

 

しかし、より深刻な第二波でアクティビティが制限されているため、久しぶりに1月の国際大会をかなり真剣にテレビ観戦している。

 

ここ数年思っていたのだが、今デンマークはジェネレーション変換の時期かな、と。

今回は、2011年の世界選手権を彷彿とさせるような選手の入れ替えが起きている。あのときも、ベテランがこぞって辞め、一気に新しい選手が入ったため懸念されたが結果は準優勝。しかも延長戦で決勝戦に敗れたという、優勝に近かった準優勝である。

やはり、若い選手が活躍するのをみるのはきもちがいい。

 

Matias Gidsel

 

待望のサウスポーバック!!!

Kasper Søndergaard以来、誰かが出ては消え、、というのを繰り返し、、、

今回安定して活躍しているし、なんといってもまだ21歳という若さ。ああ、、、ついに娘と同じ1999年生まれが出てきたか、、という感じ。

壁を突き破る勢いがあるし、ライン上へのパスワークもうまく、アシストも上手。

今はGOGだけど、すぐに外国に出ていくのだろうな。Mikkel Hansenと同じように。これからが楽しみ。

 

しかし皮肉なことに、ずっと控えで出る機会のなかったNikolaj Ørisも今回悪くないというね。。気が付いたらもう結構いい年ではあるが。。

 

Simon Hald

競争が激しいポストバックのポジションで、今回やっとスタメンになったSimon Hald。

Toft兄弟が欠場で、どうなるかと思いきや、ディフェンスはまだ課題があるけど攻めはかなりいい。

知らなかったけど、数年前からドイツ・フレンスブルグでプレーしているとのこと。

まだ26歳でこれまた先が楽しみ。

Rene Toftはおそらく代表チームから引退だろうし、願わくばディフェンスにより磨きをかけてほしい。Møllgaardも年だし、ディフェンスの責任が重くなるのは確かである。

 

それにしても、、、

このブログはそもそもハンドボール選手をウォッチして思い切りオタク談義を書くことを目的にしていたのに、今やそのモチベーションがだだ下がっているのを感じている。

パートナーができてイケメンに興味を失ったのか、だんだん選手の年齢層がかけ離れてきて、まるで子供をみるような感覚になってきたからなのか。

まぁたまたまデンマークの若い選手が童顔の選手ばかりというのもあるのかもしれないが。。

Møllgaardみたいなのがタイプなので。

 

Henrik Møllgaard

 

今回の世界選手権は、コロナも影響して、急にチェコとアメリカがキャンセルすることになったり、開催国エジプトの希望で観客を入れようとしたが選手の反対で無観客になったりといろいろ起きているが、デンマークにとっては運がいいのか悪いのか、とてもラクなグループに入り、ヨーロッパの国とまったく対戦しないままグループ一位で準々決勝戦進出が決まった。

最後の意味なし試合で、モチベーションを喪失したクロアチアに大勝したが、正直なところ、実際デンマークがどれほどのレベルなのかは今のところ不明である。

準々決勝戦で開催国のエジプトに勝利できるのかもわからないし、準決勝に進んだとしてもそれで終わるかもしれない。

 

しかし、10年ぶりの選手大入れ替えの新チームの発展が楽しみである。

 

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