先日、「誰でも分かる著作権」という本を読みました。
著作権に関する法律の運用やルールについて書かれている本は多いのですが、この本は「著作権の理念」や「法律が成立した経緯」についても詳しく書かれていて、その部分がとても面白かったです。
特に、著者の「人間が作った法律に、そもそも善悪が備わっているわけがなく、少しずつ合意を作りながら、より納得性の高い法律にしていかなければいけない」という信念には、「官僚とはこのような思いで仕事をしているのか」と、感心しました。
(著者はもともと文化庁の官僚だったようです)
以下は、もっとも共感した一文の引用です。
いずれも「悪」ではない「異質な人々」の間で、建設的な話し合いをしていく―ということにまだ慣れていない人々は、考え方や利害を異にする人と出会うと、まず「なぜ私のすばらしい考えに賛同できないのだろうか?」と「驚き」を感じ、どうしていいか分からず「戸惑い」を覚え、最後にはこれが「怒り」になってしまうようです。
・・・こういうことって、日常生活でも、また政治の場、国際関係の場でも起こっていますよね。




