2013年6月に祖父の葬儀がありました。
もう3年前になろうとしています。
祖父は、宮城県 気仙沼市の小さな町に住んでいました。
震災から数か月後だったと思います。
祖父と電話で話して、私が「そのうち、また行くね」と言うと、祖父は「電車もなくなったからなぁ」と、存外明るい声で言い、なぜか私は叱られたような、申し訳ない気持ちになったのを覚えています。
結局、気仙沼には行かず仕舞いで、葬儀を迎えました。
ちょうど、その頃は「あまちゃん」と「八重の桜」が放送されている頃で、空港も駅も、能年ちゃんと綾瀬はるかさんでいっぱいでした。
仙台は、震災の被害をほとんど受けていないらしく、昔どおりのステキな街でした。
空港から駅までの電車から見える仮設住宅から震災の影を感じるくらいです。
祖父の家は、高台にあったので津波の被害は免れており、全国に散っていた孫一同が集まり、寝泊りすることができました。自宅葬だったので、近所の方が手伝いに来たり、親戚を出迎えたり、大変でしたが、ひさしぶりに孫が集まり(適切な言い方ではないかもしれませんが)良い思い出になりました。
帰りは、気仙沼から仙台まで、沿岸部を通るバスに乗りました。
津波の被害を受けた地域を観ておきたいという気持ちもありました。