劇薬だんご『GAME』『Leben、Lieben~…しちまった悲しみに~』① | おだんご日和

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Dango茶屋・いちのせの徒然記

金曜ショー劇場でこの二本立て芝居を見た後、大変心配になりました。
なぜ心配になったのか、説明すると長くなるので書くのをためらっていたのですが、少し時間ができたので書いてみたいと思います。


最近、私は「柱理論」という勝手な理屈を作って実践しています。ちょっと説明すると…。


人間が普通に生活している状態、つつがなく暮らせている状態を「柱に支えられている状態」と呼びます。
ほとんどの人が3本以上の柱で支えられています。
例えば、私自身は「家族」「収入」「アニメーション(表現活動)」の3本の大きな柱と、「友人」「馴染みの飲み屋」などのいくつかの小さな柱に支えられています。
ものすごい天才芸術家とかは、きっと「絵」とか「音楽」とか、ものすごく大きくて太い1本の柱だけで支えられているのかもしれません。
この「柱」が揺らいだり、なくなったりすると、ほとんどの人が倒れてしまうんですね。
これは、意志の強い弱いとか、才能のあるないとか、そんなこととは無関係なんです。強く見えた人や才能にあふれる人が、たった一本の柱がなくなった事で倒れてしまったり、立ち直れなくなった例がいくらでもあります。
また、どんなに太い柱でも、2本ではバランスが取れずに倒れることがあります。3本以上の柱があって人はつつがなく暮らすことができます。
なので「柱」は大事にしなければいけませんし、そして柱を失う時は1本ずつ、4本以上の柱を準備した上でなければ危険です。


この2本の作品から「柱の喪失」を感じたので非常に心配になったのです。