「ここで子どもは育つ」
モノクロ、実写、劇映画、30分
(あらすじ)
ある小学生が、友人にテストの点数で負けたことに腹を立て、答案用紙を破り捨てて、教室を飛び出し、道路で交通事故に合ってしまう。
幸い大事には至らなかったが、学校に呼び出された両親は、担任と話し合う。
最初は担任の言うことに反発する両親だったが、話し合ううちに、母親は自分の過保護さに気付く。
そして父親は、そんな妻の教育方針をこころよく思っていなかったが、仕事が忙しいことを理由に深く立ち入っていなかった。
二人は、そんなギクシャクした家庭環境が子どもの情緒を不安定にしていたと反省する。
(感想)
子どもの問題行動は昔からあったんだなぁ。
私が子どもの頃にもあったと思うし、今だって当然あるはずです。
…というより、問題行動を起こすのが子どもなんだと思う。
それを誰のせいにするのか、それだけの問題なのかもしれないと、ちょっと思ってしまいました。
この映画では「親が悪い」ということになっているけれど、今なら「教師の指導力不足」ということになるかもしれないし、小学生ではなくて高校生だったら「本人の資質の問題」だけで済まされてしまったかもしれない。
誰に責任を押し付けたにしても、問題を本当の意味で解決できるのは親と本人だけなのだろうなぁ…いや、もっと厳しく言うならば「本人だけ」なのかもしれない。
だからこそ、教師も友達も、周囲の人々はできる限りの協力をすべきなのだと思う。