正確なタイトルは忘れてしまいましたが、
たしか数年前に「もしも地球が100人の村だったら」という本が流行った時期がありました。
(地球じゃなくて、世界だったかもしれません)
世界を100人の村に例えると、どんな人が何人いるかを計算した本で、
机上の空論になってしまいがちな割合(%)を
身近に感じやすく表現している面白い本でした。
「一日を1ドル以下ですごす貧困層は××人」とか
「生まれて5年以内に死亡する子どもは××人」とか…
日本にいるとあまり深く考えない問題が、
100人の村の問題として身近に迫ってきて、
何ともいえない気持ちになった事を覚えています。
では、日本が100人の村だったら、どんな人が何人いるのだろうか…。
…と考えて、ハタと思い当たりました。
100人の村ではありませんが、日本全体を数百人に例えた組織があるじゃありませんか。
国会です。
20歳以上の日本人すべてが「自分の気持ちを代弁してくれる人」を選んで
国会に送り出しているわけですから、
選挙結果を信じるかぎり、国会はかなり正確な日本の縮図になっているはずです。
極右も極左も若干いるけれど、日本人のほとんどは中道の右派か左派なのです。
アホな2世議員がたくさんいるのなら、日本人のほとんどは多少アホでも
自分の子どもに仕事を継いで欲しいと思っているのでしょう。
経費や事務所費を誤魔化す国会議員がいるという事は、
似たような事を私たちもやってしまっているかも知れない。
国会が日本の縮図ならば、
私たちはスキャンダルを起こした国会議員にどう接すれば良いのだろうか。
「ちょっと魔が差すこともあるよね」と言って許してあげるのか?
「人の上に立つ資格なし」と追放するのか?
私は追放するのが正しいと思います。
しかし、その時は私自身が国会議員並みに
襟を正しく生きなければ不公平でしょう。
国会議員に求められるくらいの清廉潔白さを自分が持っているかと問われると、
ちょっと自信のない私もここにいます。