旅GO!ポルトガル編⑥・・・908
オビドスから、
今回の旅の楽しみの一つでもあった「ロカ岬」へ。
※ロカ岬(Cabo da Roca)>
ユーラシア大陸の最西端にある岬。
断崖の石碑には「ここに地終わり、海はじまる」と
ポルトガル詩人ルイス・デ・カモンイスが詠んだ叙事詩の一節が刻まれている。
普段は夏場でも大西洋から吹きつける風は冷たく、凍えそうに寒いとか・・・。
この日の様に、風が穏やかで暖かい日は稀だと言う。
赤い屋根、白い壁の灯台は、青空に映えて美しく、
映画のシーンにでも出てきそう・・・。
大西洋からの風を受けて、岬の突端で「地の果て」を実感する。
「最西端到達証明書」。名前と日付を書き込んでロウ印を押してくれる。
石碑と灯台以外、他に見どころがあるわけではない・・・
だが、遥々ユーラシア大陸の最西端への旅した思いが、
岬から望む景色に、より雄大な浪漫を感じさせるのかも知れない・・・
・・・ロカ岬を後にして、リスボンに向かう途中、
カスカイスの岩礁に立ち寄る。
※カスカイスの地獄の口>
カスカイスの岩礁は、30mの断崖に、口を開けた様な洞穴があり、
そに荒波が打ち寄せ、波しぶきが砕け散る光景に「地獄の口」と呼ばれている。
残念ながらこの日は、
風も波も穏やかだった為、期待した「波しぶき」を見ることは出来なかった。
・・・が、滑りやすい岩場で、こんなポーズが出来たのも、
天気が穏やかだったお蔭かな~。
・・・いよいよ、旅の最終地「リスボン」へ
ホテルに到着すると、まずは食事。
夕食は名物「タコのリゾット」(アローシュ・デ・ポルヴォ)
リスボンならではのナイトライフを楽しむべく、
目的の「ファド」の店へ向かう。
※「ファド」
語源は「運命」を意味する、ラテン語のfatumに由来する。
失われたものへの郷愁、悲しみや懐かしさなど、
人々の入り混じった感情を表現するポルトガル人の「心の歌」。
ホテルのコンシェルジェに「予約」を頼み、
タクシーで出かけたが、
ドライバーが、場所を良く把握しておらず、
薄暗く人通りのほとんどない場所に放り出されてしまい、
地図を頼りに自力で探す事になる。
街頭の明かりだけの薄暗い路地を、探し歩く。
ポルトガル人の心の歌「ファド」を聞かせるお店「カーサ・ド・ファド」は、アルファマ地区に多い。
地図を辿りながらも、意外と迷うことも無く、
早くお店を見つける事が出来たのは幸運だった。
店名は「バカリャウ・デ・モーリョ」。
目的地は、
リスボンでもトップクラスのファドハウス。
16世紀の建物を利用した店内は洗練された空間。
午後9時を過ぎた頃、ショーは始まる。
数人の歌手が各自の持ち歌を、3曲ほど歌い、
休憩を挟みながら次の歌手に交代していくのだが、
とても気になったのが、演出を考慮してか、
ショーが始まると、部屋はロウソクの明かりだけになり、
歌手の衣装も表情も、ほとんど見えなくなってしまう・・・。
ヴィオラ、ギターラ等の演奏者に、ファデイスタ(歌い手)が次々と登場する。
ポルトガルには、失われたモノを愛おしみ、帰らぬものを悼む
「サウターデ」と言う感情表現があり、
「ファド」にはこれが、底流に流れていると言う。
しかし、生で聞く歌声に、
悲しさや懐かしさだけでなく、
力強いエネルギーが伝わってくるのは、
どんなに厳しい時も、したたかに生き抜く
庶民の底力を感じられるからかも知れない。
※ファドの女王「アマリア・ロドリゲス」は
「ポルトガルの大いなる宝」として
日本でも多くのファンを持つ。
・・・つづく。
「旅GO」ポルトガル編①<ポルト>
http://ameblo.jp/dandygo/entry-11470811107.html
「旅GO」ポルトガル編②<サンティアゴ・デ・コンポステーラ>
http://ameblo.jp/dandygo/entry-11472617899.html
「旅GO」ポルトガル編③<コインブラ>
http://ameblo.jp/dandygo/entry-11481849339.html
「旅GO」ポルトガル編④<ファティマ&ナザレ>
http://ameblo.jp/dandygo/entry-11487053286.html
「旅GO」ポルトガル編⑤<オビドス>
http://ameblo.jp/dandygo/entry-11503732414.html
<お知らせ!>
2013.5.3(金祝)イトーヨーカドー郡山店専門店街
ダンディGO ジャグリングエンターテイメントショー
1F エントランスホール特設ステージ
(1)13:00 (2)15:00
※久しぶりのオープンイベントです。
皆様の笑顔に出会えることを、
心から楽しみにしています!