モッキンバードタイプ再生 (その0) 状態確認と修理計画 | ギターいじりは楽しい!

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ジャンク安ギターのリペアとカスタマイズ、エフェクターなど、とにかくギターを楽しもうという日記です。

昨日ワーロックの復旧が終わったところで、同じくB.C.Richつながりみたいですが、

こちらは TARGET by FERNANDES の モッキンバードタイプ(MGT-50だと思う)。
モッキンバードってX Japanが売れた頃にhideモデルなどを色んなメーカーが急にラインナップし始めた記憶があります。

hideはフェルナンデスのものを使っていたのでまぁhideモデルとしては本家なのですが、モッキンバードの本家はB.C.Richなのでhideモデルも言わばモッキンバードモデルということになりますね。

遠目や写真ではきれいに見えますが、結構ものすごいです。

なお、購入金額は税込みで約3000円。

パーツ錆あり、ジャック接触不良、ジャックプレート破損、ガリまくり、ボディに割れや穴あり、その他多数のジャンク品でした。

 

では、確認していきましょう。

 

まずはボディのあちらこちらにあけられている謎の穴。

その数、大小合わせて16箇所。

何のためにあけた穴なのか不明です。ワイヤーでどこかに貼り付けにでもされていたのでしょうか(笑)

写真ではわからないのですが、ボディ表面の艶が無いというか、サンドペーパーをかけているような感じ。

 

フレットと指板はかなり消耗していますが、手垢などの油汚れは少ない方だと思います。

しかしローズウッド指板なのに白っぽいなぁ。導管の穴多いなぁ。

 

TARGET by FERNANDES って存在は知っていたのですが、どういうコンセプトだったのかまでは知りません。
FERNANDESの廉価ブランドということなんでしょうが、パーツは結構マシなものがついてます。

生産も日本国内みたいだし、一体どこでコストダウンをはかっていたのかというとあとはボディとネック材と手間暇しか残ってなくて、逆に怖いです。

 

ペグはGOTOH製。

5弦のペグの角度がなんだか少しおかしいです(笑)

 

ピックアップもGOTOH製。写真は撮っていないですが、TOMのブリッジとテールピースもMade in Japanと記載されている当時のバーニーとまったく同じものがついていました。たぶんそちらもGOTOH製でしょう。

 

とりあえずバラします。

 

ジョイントプレートが固着していて外れません。

マイナスドライバーをあててハンマーで軽く叩いたらはずれましたが、

黒い塗料が出てきた。固着の原因はこの塗料。

 

ここにも黒い塗料の痕跡が。

サンバーストカラーの方がオリジナルカラーのはずなので、一度黒に塗りつぶされたものをまた剥がしたような感じですね。

ボディの穴は黒い塗装の時にスカルの鋲でも打ち込まれていたのでしょうか。

こんなやつね。

 

バラし終えました。

テールピースのアンカーとブリッジのスタッドはネジ穴が緩むのが嫌なので抜いてません。

ネジ関係は錆びてネジ穴がなくなりかけているのと、ジャックプレートは割れているのでダメですが、
それ以外のパーツは錆取りと洗浄、磨きでそれなりに復活しそうな気がします。
 
大きめの課題は5つ。
 
フレットの補修
これぐらいなら削って演奏上のあまり支障がないところまではたぶん持っていけそうな気がします。
指板の削れ箇所の補修
以前のようにローズウッドの木パテ埋めて応急処置でしょうか。
スカーフジョイント部の浮き
折れているとか接着が剥がれているとかではなく単に接合部の木材の切り口が経年で変形してきただけだと思いますので、ペーパーをかけて表面を均す感じにしておきます。
ネック裏は全体をサンディングしてクリアで再塗装する予定。
ボディの穴の補修
これをどのようにごまかすかですが、ちょっと穴の数が多いのでタッチアップでごまかせないですし、現状の塗装面も荒れているので、一度全部塗装剥がしてきれいに埋めてから全体塗り直す方が無難な気がします。
錆びたパーツの補修
ペグはまだましな方なので良いのですが、ブリッジやピックアップのポールピースの錆がひどいのでなんとかします。
 
とまぁこんな感じです。