介護老人保健施設で利用者のサポート・ケアをするスタッフは介護士や看護師、医師だけではありません。どの施設でも以下の職種の職員を配置することが義務づけられています。

 

·       医師(入所定員100人あたり常勤1人)

·       看護職員(入所定員100人あたり9人)

·       介護職員(入所定員100人あたり25人)

·       理学療法士・作業療法士または言語聴覚士(入所定員100人あたり1人)

·       ケアマネージャー(入所定員100人あたり1人)

·       ソーシャルワーカー(入所定員100人あたり1人)

·       栄養士(入所定員100人あたり1人)

·       調理員・事務員など

 

それぞれの専門スタッフが横に連携し、チームで利用者の自立への道を考えサポートする専門家集団である老健の職員さんたち。今後ますます在宅介護・在宅看護生活を送る高齢者が増えていくことが予想される中、地域におけるリハビリ施設の拠点として、こうした専門スタッフの方たちが地域の福祉を支えてくれているのです。

 

近年、認知症短期集中リハビリテーションなども導入され、身体的なリハビリだけでなく認知症リハビリなどの役割も担うようになってきた老健。まさに時代が求める高齢者リハビリテーションを実践している現場の最前線と言えるかもしれません。

 

介護老人保健施設に入所するための手続きはどこでする?

 

介護老人保健施設に入所をする際には、それぞれの施設にある窓口に直接必要書類を提出して入所申し込みをします。必要な書類は以下の通りで病院など医療機関から移る場合には医師の紹介状なども必要です。

 

<申し込み必要書類>

·       施設利用申込書

·       健康診断書

·       健康保険証

·       身体障害者手帳

·       医師の紹介状、*看護サマリー(病院が作成)

電話などのみでは申し込みができず、直接窓口に出向いて申し込むこととなりますが、必要な書類の記入方法などは老健の支援相談員の方などがしっかりと教えてくれますので安心してください。

申し込みが完了したら、次は実際に本人や家族と施設側での面接となります。面接といっても適切なリハビリや介護ケアを行うための確認の時間ですので、あまり気負うことはありません。面接によって得た情報と提出された書類などを合わせて、施設側でサービス利用検討会が開かれ、ケアチームにより利用の可否や必要な介護・リハビリを検討した後、入所判定となります。

看護サマリーとは、いわゆる患者の情報を要約した情報(書類)であり、患者が退院する際や他の病棟へ移る際に、次の受け入れ先へ情報を伝達するために作成します。 主に①患者の基本情報、②病名、③現病歴、④既往歴、⑤ADL(日常生活動作)、⑥投与薬、⑦看護上の問題点、⑧患者・家族への説明、などを記載します。

計画的な利用で入所までをスムーズに

介護老人保健施設(老健)は、入所者の在宅復帰が目的のために平均在所日数は約1年と他の入所型介護施設に比べて短い傾向にあります。そのため、申し込みから3ケ月から長くて半年くらいで入所できるケースが多く、病後のリハビリ生活の場として退院後利用される方も少なくありません。

特別養護老人ホームよりは早く入れるとは言え、申し込みから入所までの期間はそれなりに必要です。また、施設によっても人員体制や定員の関係で入所基準・条件は異なります。

書類の準備やサービス利用検討会での検討する時間を考えると、申し込みから入所までどれくらいの期間がかかるかは、人や施設によってまちまち。だからこそ、早め早めに申し込みや情報収集をして、計画的に入所までこぎ着けられるように心がけていきましょう。

また、早く入るためには入りたい施設のデイケアやショートステイなどを日頃から利用しておき、施設の職員の方と顔なじみになることも意外と有効。急に入所されている方が入院などにより退居し空床が出た場合、早く部屋を埋めて経営効率を高めるためにも新規の方より身体の状態などが分かっている馴染みの方に声をかけることもあるそうです。

私の父が入所していた老健でもデイケア、ショートステイに多く利用されていました。レクリエーションでカラオケ、麻雀大会、日によっては絵手紙、塗り絵様々なレクリエーションを考え入所さんなど楽しませながらのリハビリもありました。

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