先日、旬のものを届けに叔父叔母の家に行った。
叔母は父の妹であり、子供は先日私が相談した従弟である。
いつもだと玄関先でさよならするのだが、
その日は少し上がってお茶でもと言われたので、
家にあがって話をした。
私は以前から聞きたいことがあった。
毒父は相続を拗らせたというが、どのような話だったのか。
毒父はいつも、あの家は間違っているけど、俺が正していると
偉そうに言っていたけど、叔母の口から真相をきいてみたかった。
叔母がポツリと語り始めた。
父は6人兄弟、姉、姉、兄(長男)、父(次男)、
弟(三男)、妹(叔母)、という関係だ。
「実家を兄(長男)が継ぐと言った時、あなたのお父さんが
実家を継ぐなら、兄弟たちにお金を渡すよう言ったの。
私達は父の面倒をみてくれた長男に、お金は要らないと
いったのだけど、それを許さなかったのよ」
「兄(三男)とも口論して、もうそこは話をしなく
なったと思う」
「母が亡くなって父だけになった時、長男から
実家に入れないかと頼まれたけど、私も断ったの。
長男はその時家族で東京にいたから、引っ越すのも
大変だったと思う」
聞けば聞くほど毒父の要求は理不尽に感じる。
でもなぜそんなに毒父は実家のことに口を出してくるのか。
実家がそんなに好きで大事だったのなら、自分が親の面倒みれば
よいのに。長男のように妻子だけ実家に行かせればいいのに。
それもせず、長男夫婦の悪口しか聞いたことない。
なぜそんなに長男夫婦を嫌っていたのか。
叔母は続けた。
「長男は東京から妻子だけ実家に帰らせて、嫁が父の面倒を
見ていたの。でも父に対しての嫁の態度が父を大事にしていないと、
姉(長女)と次男(毒父)が怒っていたの。」
ますます訳わからない。自分達は嫁に面倒みさせて
親の扱いが悪いと文句だけ言うのか。
「そして長男はお酒が飲めない。三男もお酒が飲めない。
母は次男のように男は酒を飲んで接待できなければならない、と
昔からずっと言ってたから、次男(毒父)は●●家の中で、
一番認められていると思っていたのかもしれない」
むかしの話と言えども、ばかばかしい。
いとこは、お酒を飲む会をするのは叔父さん
のいつものことでしょ、とは言ってたけど、
酒の席で飲める自分は他の兄弟より優越していて、
姉の夫や、この家の叔父のように酒が飲めて
毒父に話を合わせる人だけ「自分と話が合う奴」
としていたのだ。
聞けば聞くほど、この人が親と思うことが恥ずかしい。
でも叔父叔母は私の手前
「そうやって実家(田舎)の接待をしてくれたのは
あなたの父だから、そこは兄(長男)も助かったかもしれないよ」
今じゃ考えられない話だ。
この1年半、兄弟から連絡がこないのは自分が蒔いた種。
そして叔母さんたちから、父の体調を案ずることなく
若干冷たい言葉をかけられてきた私からすれば
やはりね・・・と思うことではあった。
長男は最後はガンを患って、体調が悪くなっていったけど、
解決するまで続くから、毒父が納得する方向で兄弟たちは
まとめたらしい。
最後の遺産分割協議書にハンコを押し、それを送付する
時の手紙に「胃にやさしい食べ物を一緒に送ります」と
書いてる書類を見た時は、自分の思うようにいったとき
だけ、手の平返して相手を思いやってるふりの書きぶりに
毒弟と同じ匂いがした。
いや、毒父がいるからの毒弟だ。
さすが親子だ。やっていることは同じだった。