「アカペラで歌う『私の愛の歌声』 : 歌い直し」
「アカペラで歌いました : ウイラニ、私の愛の歌声、ドゥザフラ」
「私の愛の歌声 : クウ レオ アロハ (Ku'u Leo Aloha)」
「ポリネシアの歌」
【はじめに】
この歌は歌い直したいと考えていましたが、この素人カメラマンの発声の音程の問題がありましたので、今まで果たせませんでした。これは、今までのアカペラ方式に問題があったためです。今までは、ヘッドフォンで元動画の音を聴いてリズムを合わせ、カメラのマイクに向かって吹き込むことによって、(擬似的な)アカペラを実現していました。これは、元動画のリズムを拾わないことには踊りと合わなくなるからです。ところが、ヘッドフォンで耳をふさいでしまうために、自己の発声の音がよく聞こえず、音程が狂いやすくなりました。解決策は、マイクで拾った自分の声も聴きながら歌うことです。
私が使用している マイクミキサーには ヘッドフォン出力もあるので、TV のヘッドフォン出力と マイクミキサーの ヘッドフォン出力を ラインミキサーで混合して ヘッドフォンで聴くことにしました。マイク ミキサの ヘッドフォン出力の音質があまり良くないのと、マイクが声楽用でないことから、満足の行くシステムにはなっていませんが、これまでよりは大幅に改善されたので、歌い直しを試みることにしました。
首尾はご視聴いただきたいのですが、第三節の最終行の「私は打たれる君の麗しさに」において「私は」の歌い出しがうまく出来ません。この言葉の発声は、もともとが、苦手なので、この部分は次の課題とさせていただきます。
【アカペラで歌い直した「私の愛の歌声」】
歌詞は「私の愛の歌声 (Ku'u Leo Aloha) :解析の試み (8/14)】から持ってきたのが基本です。
1
'Upuaʻe nei ka haliʻa alo – ha 今蘇る 愛の 思い
I kou nani i ka pō – nei 君が麗し 昨日の 夜
Ahuwale ka haʻalewa ē 美しき 腰の 揺れ
Me ke kai e holu mau ana 海の様に 揺れ 続く
2
E naue mai i ku-ʻu leo aloha 搖れて来て 私の愛の歌声で
Ke aloha e pi - li mau ai この愛は 在る いつも そこに
3
Huli nō ʻoe a kilohi mai lā 君は向き直り 見つめ来る
Me kou mau maka onaona 君の 素敵な その瞳で
E hoʻoni nei i ka puʻuwa – i そして かき乱す この気持ち を
ʻIlihia wale au i kou nani 私は 打た れる 君の 麗しさに
E naue mai i ku-ʻu leo aloha 搖れて来て 私の愛の歌声で
Ke aloha e pi - li mau ai この愛は 在る いつも そこに
前項の歌詞の第三節の 3行目は、この行が上の行を修飾していることをわかりやすくするため、「今かき乱す この気持ちを」から「そしてかき乱す この気持ちを」に変更しました。
【背景に使用した動画】
以下の動画 [1] を使用しました。
【歌詞と拍】
前回アカペラで詠ったとき、拍には特に注意をはらいませんでした。その結果、再現性に乏しかったように思います。そこで、今回歌い直すに当たって、背景とした動画つまり音源から拍を抜き出し、それに合わせて日本語歌詞に拍をおいてみました。その際、できるだけ日本語アクセントに合わせて拍を置くようにしてみました。例えば、代名詞以外では、以下のような拍の移動を行ってみました。下線はアクセントの場所です。
「例」
第一節の 1行目は「今蘇(よみがえ)る」で始まりますが、原歌詞の拍に合わせると
次の拍の配置が考えられます。
しかし、二文字目からアクセントが来る場合、「ヨミガエル」とは発声せずに、
「ヨミガエル」と発声するのが自然であるように思われます。これを表すのに、
拍の位置を以下のようにずらしておくことにしました。
その他、拍がアクセントと矛盾しそうなところでは、下線でアクセントを記入しました。「愛」、「君」、「歌声」などの文字で、それらのアクセントが拍と干渉しない場合には、アクセントは特に記入しません。それらについては付録 A をご覧ください。アクセントはアクセント辞典 [2] で調べました。活用におけるアクセントの移動もあるようですが、その規則はまだ理解できていません。
なお、気持ちの込められる主題である第二節における、2行目「 Ke aloha e pili mau ai」の「 e 」は音源では単音の発声「エ」ではありません。他の箇所では「 e 」は「エ」と発声しているのですから、ここには単音の「 e 」では伝えきれない思いがあるのでしょう。聴いた感じでは「オエ」に聞こえます。可能性としては、詩歌で使われる表現「 a'e 」があります。 [3] 音源の音は「 a'e 」がそう聞こえているのかも知れません.
以下に、歌詞と拍の配置を示します。なお、第三節の前に 8拍ずつ 3小節(行)の間奏があります。
Kuʻu Leo Aloha
by Josh Tatofi, 2016
最初にアクセントがあるもの
「愛」=「あい」、「今 」=「いま」、「海」=「うみ」
後半にアクセントがあるもの
「君」=「きみ」、「私」=「わたし」
「歌声」=「うたごえ」、「 気持ち」=「きもち」、「素敵」=「すてき」
特に無いもの
「様」=「よう」
【付録 B : 拍の配置の例】
「例 1 」
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
'Upuaʻe nei ka haliʻa alo – ha 今よみがえ(蘇)る 愛の おも(思)い
「例 2 」
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
'Upuaʻe nei ka haliʻa alo – ha 今よみがえ(蘇)る 愛の おも(思)い
【付録 C : 原歌詞と日本語歌詞における拍の配置 】
Kuʻu Leo Aloha
by Josh Tatofi, 2016
1
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
'Upuaʻe nei ka haliʻa alo – ha 今よみがえ(蘇)る 愛の おも(思)い
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
I kou nani i ka pō – nei 君がうるわし(麗し) きのう(昨日)の よる(夜)
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
Ahuwale ka haʻalewa ē うつくし(美し)き こし(腰)の 揺れ
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
Me ke kai e holu mau ana 海の様 に 揺れ つづく(続く)
2
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
E naue mai i ku-ʻu leo aloha 搖れて来て わたし(私)の愛の歌声で
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
Ke aloha e pi - li mau ai この 愛は 在る いつも そこに
3
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
Huli nō ʻoe a kilohi mai lā きみ(君)は向き直り 見つめ 来る
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
Me kou mau maka onaona 君の 素敵な そのひとみ(瞳)で
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
E hoʻoni nei i ka puʻuwa – i そして かきみだ(乱)す この 気持 ち を
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
ʻIlihia wale au i kou nani 私は 打たれる 君の うるわし(麗し)さに
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
E naue mai i ku-ʻu leo aloha 搖れて来て わたし(私)の愛の歌声で
❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍ ❍
Ke aloha e pi - li mau ai この 愛は 在る いつも そこに
[1] Josh Tatofi - Ku'u Leo Aloha (Official Music Video), "Josh Tatofi" YT channel.
[2] 金田一晴彦監修、秋永一枝編、新明解 日本語アクセント辞典, 第 2版. 三省堂.
[3] 西沢佑,「ハワイ語の手引き」, 千倉書房, 2021.




