その1)の続きです。

 

【シバオラ ショウ】

 

シバオラ メンバーは ジンLEONさん、LAGI中谷さん、バル憂弥さん、ノア湧太さん。

(その1)で申し上げたような事情で、おっかなびっくりの撮影になっています。にも

関わらず、カメラ が頑張ってくれました。

 

 

 

【グランド ステージ】

 

さて、このために来たのですから、しっかりと撮りましょう。

 

 

「まるで楽園のよう」です。

 

This must be just like livin' in paradise(これは居るって事に違いない  楽園に)

 

「タンガタ フルフル」です。箕川さんと鈴木さん。男踊りは ジンさんと LAGIさん。

 

 

tau hia e te kikiriri,  tau hiate pu ro ro

 

この曲の出自は謎です。アオテアロア の ハカ「 Ka Mate 」との関連を言う人は多いの

ですが、マオリ語には「 s 」音は現れませんん。この「 s 」音との関連で考えると、

中央ポリネシアの フィジー語、サモア語、トンガ語との関係が疑われるかと思いま

す。「Tangata Huruhuru の説明」の所で述べたように、この歌は 1950年代にソサイ

エティ諸島で採取されたらしいのですが、だからといって、タヒチ固有の歌であると

も言えません。なぜなら、トゥアモトゥ諸島では、 1911年にリン鉱石の大規模採掘が

あり、大量の作業員を必要とするために、フランス領ポリネシア内部で相当数の労働

人口の移動がありました。当然、海外からも多くの人々が タヒチ に流れ込んできたこ

とが考えられますから、その人たちの中に自分の国の言葉と タヒチ語を組み合わせ、

この軽妙な曲を作り出したものが居る可能性があると思うからです。

 

 

「ワイアリ おじさん」です。

 

E hine, hoki mai rä (ねえ君、戻ってきてよ)

 

Taku nei mahi(僕がやっているのは)

 

Mäku e kaute(僕は数えるよ)

 

 

「パレフア」です。

 

 

 

E kahea mai ana(呼びかけています)

 

Wehe i ka lani(天国へ開いているのです)

 

ʻO ka wahi kiʻekiʻe loa(とても良い所)

 

ʻO Pālehua ē(Pālehua よ)

 

Ana ka puana la(お伝えしたいことを)

 

ʻO Pālehua ē(Pālehua よ)

 

静かで優しい、ウアケアさん向きの印象的な曲です。皆さん、様々な表情で踊り始め

るのですが、曲が進むについれて、皆さんの表情がだんだんと一緒になっていき、静

かに終結するのが素敵です。同じ様に思われた方々がいらしたようで、完全に終わる

前に拍手が在りました。

 

 

一転して、「ハノハノ ハナレイ 〜 ナニ ワイ アレアレ」のメドレーが華やかに始まり

ます。

 

Hanohano Hanalei

 

E pakika i kahi limu o Manuʻakepa(よく滑る  苔の所は   Manuʻakepa の)

 

I ka hana huʻi konikoni i ka ʻili(そしたら 肌がピリピリした)

 

Nani Waiʻaleʻale 

He moani aʻe nei ke ʻala(周りに漂う その香り)

 

Like ʻole o ka ʻāina(いろんな花々 この土地の)

 

Hanohano Hanalei

I ka hana huʻi konikoni i ka ʻili(そしたら 肌がピリピリした)

 

 

「マリヒニ メレ」です。

 

常夏のみどりの島よ

 

うるわしき夢の国よ

 

ああ楽し夢の島よ

 

Humuhumunukunukuapuʻaʻa Came swimming along,  Singing a song

(フムフムヌクヌク魚も泳いでくるよ、歌って)

 

 

Kānes and wahines and even little keikis, Sing a hoʻomalimali and a welakahao

(男も女も小さな子供も、ホオマリマリ と ウェレカハオ を歌うよ)

 

うるわしき夢の国よ

 

「スジ アナ エ」今回の可愛娘ちゃんは橋本さん、菅原さん、大木さん、鈴木さん。

 

You've got those pretty eyes(きみのその目 可愛らしい)

 

そして、斎藤さん、岡村さん、新妻さん。

 

To string some leis(いくつも レイを 編むために)

 

The whispering waves calling(ささやく波が呼んでいる)

 

Haʻina ʻia mai(歌って 来たのさ)

 

 

 

「ワイピオ パ エアエア」です。ソロは三浦さん。

 

 

Aia i ka nupa o Waipiʻo(そこに  広がる  谷  Waipi'o の)

 

E hānai mai i ka honua(育みきた この国で)

 

ʻO Hakalaoa me Hiʻilawe(Hakallaoa と Hiʻilawe)

 

Ka ʻāina o ʻUmialīloa(この  国  ʻUmialīloa の)

He aloha Waipiʻo pāeaea(静かなる Waipi'o は愛)

 

 

Nā wai i Wailoa(川たち Wailoa の)

 

Māʻeʻele (しびれ  来る  からだ)

kuʻu kino i ka wai ʻoluʻolu( 心地  良い  この 水に )

 

He aloha Waipiʻo pāeaea(静かなる Waipiʻo は愛)

 

 

前回 3月 27日の踊りも良かったですが、今回は、一段と、ゆったりとのびやかな踊り

に仕上がっているように思いました。

 

 

体験 コーナー の MC は阿部さん。

 

 

「ヴィニ ヴィニ」です。お昼の体験コーナーと違い、こちらは ウアケアさんも マーラ

エさんも加わった豪華メンバーです。それだけ、実は、難しいのだと思います。

 

vini vini vini vini(ワク ワク ワク ワク)

 

 

今回は濱田さんによる ト エレ の実演。

 

 

何時も思うのですが、阿部さんの MC はすごいですね。落ち着きと気品があります。

 

 

さて後半、「ナ ジュレ ニ ハナハナ」です。

 

Vodoka mai na lawa i na waqa(網もって乗りましょ お船に)

 

網を持って船に乗って、お魚を獲りに行こう。お魚が撮れたら、輪になって踊って、

ジュレ バカロロ を食べましょうという、美味しそうな曲です。

 

Vodoka mai na lawa i na waqa(網もって乗りましょ お船に)

 

Ji qoro na harahara(Qoro 様も見るよ)

 

そうれー。

 

 

「テ ヒーヴァ」です。楽しそうです。

 

 

Te matagi malu kua hau i te loto(Cool な風が 私の中にある)

 

Ko na pehe vena(皆、同じ様に歌う)

 

Fakatamilomilo fai taga fakatamilomilo(ぐるぐる回れ 手を動かして回れ)

 

Na hiva te gali te gali ona hiva(この踊りは素敵さ 素敵な私達の踊り)

 

i te faiga o te hiva(踊りの スタイルで)

 

Kolikoli malie migomigoi na hiva(踊れ 気持ちよく 回れ 踊りで)

 

Na hiva te gali te gali ona hiva(この踊りは素敵さ 素敵な私達の踊り

 

次は ファイヤーナイフ ダンス。バルさんです。

 

 

何時もながら迫力があります。ただ、今回はうまく追従できず、ピンぼけが出てしま

いました。

 

 

 

 

 

舞台中央には次の演目「テ マタイ」の出演者が待機しています。男踊りは LAGIさん、

ジンさん、ノアさんです。

 

 

 

 

 

 

「 ファカテレテレ」は大歌手が自分の半生を思い、最愛の妻への思いを語り、未来を

夢見る曲です。

 

Fakatere tere(旅は続くよ)

Na tokerau e(北風に乗って)

 

Ua peke ko te ragi (流れているよ あの空は)

 

Ki ruga ki toku kaiga(遥か上を 私の場所の)

 

数年前に、ウアケアさんが東京サマーランドで踊った「クウ レオ アローハ」は踊り子

が凛々しい歌手に思いを寄せる曲で、踊り手の理想を歌った曲でしたが、現実を美化

し過ぎだろうと思っていました。ところが、この歌の作者でもある歌手の ガビロウさ

んは踊り子の モエアタさんと恋に落ちてモエアタさんの一座の専属歌手として働いた

のです。それがこの歌のモチーフです。夢とばかり思っていたものが、眼の前にあっ

たという思いがして、この歌が好きになりました。やはり、自分で考えてみないと

その歌の本当の美しさはわからないのですね。

 

Tamariki(子供達は)

Ki ruga ki ruga(めぐり めぐる)

 

「オテア タマイ」です。まず、菅原さん v.s. 大木さん。

 

新妻さん v.s. 鈴木さん。お二人とも、悪巧みの顔をしていると思いませんか。新妻さ

んはこの一瞬後、いきなり走り出します。はい、私は置いてけぼりになりました。

 

 

箕川さん v.s. 斉藤さん。

 

 

 

 

ウアケアさん登場。暫く、順番に シーン を眺めてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後半の大見得(決めポーズ)

 

 

 

 

 

 

フィニッシュ。

 

 

ご挨拶。

 

 

 

 

オテア。

 

 

 

 

「フラガール 〜虹を〜 」

 

僕はいつまでも忘れないから 星の見えない夜には

 

フラガール!

 

 

いかがでしたでしょうか。といっても、表情はもっと大きく拡大しないと仔細には分

かりませんから、或いは、何が違うのだとお考えになるかも知れません。実際、そう

なのかも知れません。しかし、私には、ウアケアさんが観衆と向き合う姿勢に大きな

変化が有るように見えるのです。始めは自分の思い込みのせいなのかも知れないとい

う疑いもあり、詳細に検討するのが怖かったのです。でも、知人の声に勇気づけられ

て検討しているうちに、ウアケアさんのアロハが強く感じられる踊りになっていると

いう結論になりました。まだ若干の緊張が有るように見えるところもあり、まだまだ

良くしていく余地はあると思います。同時に、ウアケアさんの花開く姿が見えるよう

な気もします。

 

自分勝手な感想を申し上げれば、眼はもう少し緊張を取り除いて、観衆と真正面から

優しく向き合うことにより、ウアケアさんのアロハがもっとよく伝わる気がします。

そうすると、アロハをどうやって観衆に伝えるかという話になります。この点に関し

ては、もう少し細かい点にも注意を向けるべきかと思います。

 

 

【少々の議論】

 

ウアケアさんの踊りには「残心」があると常々申し上げてきました。「残心」とは踊

りの中の シーン の移り変わりの中で、前の シーン に心を残しつつ、次の シーン に移

ることだと思います。ウアケアさんの踊りを拝見していると至る所で残心が感じられ

ます。ところが、面白いことに、ウアケアさん自身はあまり残心を感じさせないので

す。矛盾ですか? 例えば、一つの演目を終えられたとしましょう。その時、ウアケア

さんは、大概、サッと顔を背けて去っていかれます。今回の トワイライト パーティ で

も、その様な場面を観ることができます。踊りの中で演じる所作と、ご自分の所作と

が一致しないのです。ハワイアンズの中であれば、あまり気にはならないかも知れま

せん。しかし、そうですね、例え話として モエアタさんのように舞踏の一座を持った

としましょう。そこで、それぞれの演目の中に残心が沢山あったとしても、演目が終

わるごとにさっさと切り替わり、残心が感じられなかったとしたら、一座から感じる

アロハはどうなるでしょうか。この一座を舞踏家としてのウアケアさんと読み替えて

見れば、私の言いたいことは分かると思います。

 

タネ イ ムア での大きな変化が感じられる今、ウアケアさんは舞踏家として観客の前で

の「ご自分の表現」をもう少し注意深くお考えになる時期に来ていると思います。そ

して、それをお考えになることにより、それぞれの演目でのアロハが更に強く現れる

ことになると期待します。

 

 

【おわりに】

 

何時も、これからはピエロとして徹底していきます、と反省しながら徹底しきれない

素人カメラマンです。今回も、知人の一言で我に返り、また一段と反省した次第です

が、同時に、心に深く思ってきたことも具体的な形として浮かび上がってきましたの

で、心赴くままに文章にしてみました。だからといって何があるというわけでもあり

ません。ただ、何がどうなるにせよ、心をまとめておくことは大事だと思います。