【はじめに】

 

先日の 3月 27日に ハワイアンズ で収録した4つの ショウ の動画について気のついた

ことなどを、何時もの通りに、気の向くままに書いておきたいと思います。何時もの

通り、沢山の写真を提示していきます。特に、グランド ステージ では新シリーズの

「翔~新世界へ~」が始まり、今回が私にとっての初見でしたので、グランド ステー

ジについて演目ごとに少しずつコメントしていきます。

 

普通であれば、それで良しとなるのですが、ウアケアさんの ファン を自称するチャン

ネル としては明らかにしておくべきことがあります。

 

今回は訪問日の設定で大きく間違ってしまい、ウアケアさんに迷惑をおかけしてしま

いました。訪問日の選択肢には、ウアケアさんの ソロ が サンライト カーニバル にあ

る日と、新シリーズ の グランド ステージ にある日と、2つありました。どちらにす

るかを考えた時、過去の二回が タネ イ ムア の グランド ステージ であったことから、

マハナ を拝見する頃合いではないかと思い、この日 27日を訪問日に選びました。

 

正直な所を申し上げれば、この訪問日を選んだことについては当初から不安が在りま

した。実際にそれが間違いであったことは、サンライト カーニバル の最初から感じら

れ、グランド ステージ を拝見した後では、ほぼ、明らかになってしまいました。今回

の収録では、サンライト カーニバル と グランド ステージ の2つでで大きなミスをし

ているのですが、それも原因をたどれば、この間違いの可能性が頭の隅に引っかかっ

て居たからだと思います。

 

以下、当時の ショウ を順を追って振り返り、どんなことがあったか、どんなことを考

えたかをご説明した後で、最後に私自身の反省と未来への思いを書かせて頂きます。

 

 

【サンライト カーニバル】

 

サムネイル は キックオフ の トゥエ に続けて イノ が始まる所です。いかにもタヒチら

しく、そして ローマ の軍団を思い起こさせ、私の好きな シーン です。

 

 

ここでは、気のついたところと ウアケアさんの マハナ を取り上げておきます。

 

サンライト カーニバル は何時もの通り、MC による舞台鑑賞の注意とお願いから始ま

ります。今回の MC は ウアケアさんでした。ここで、何となく歓迎されていない様な

不安感を感じました。それでも、来た以上はしっかりと撮影しなければなりません。

 

 

ところが、ハノハノ ハワイ の収録時に音声の レベル指示が真っ赤になっていることに

全く気が付かず、マオリの タヒ ネイ タル キノ で気がついてレベル設定を変えた所、

ハノハノ ハワイ と タヒ ネイ タル キノ の音量が大きく違ってしまいました。それで、

 

 

ハノハノ ハワイ はとても好きな演目なのですが、残念ながら、これを外した動画を作

らざるを得なくなりました。

 

さて、サンライト カーニバル の ファイヤーナイフ ダンス で来寿さんの初見です。

 

 

高度な技を組み合わせた積極的な構成は意欲的で良いと思いました。ただ、一つ一つ

の技がまだ十分に磨かれていないという面も目につきました。上の シーン でも分かる

ように、少し腰高で下半身が安定していないことが根本にあると思います。これから

やることは沢山有りますね。化け物のような先輩方が居ます。本当に、シバオラ全体

のレベルアップには著しいものがあると思います。

 

トゥエ です。今回は上舞台の渡辺さんを思い切って アップ に録ってみました。とは

 

 

言っても、手ブレが怖くて恐る恐るのレベルですが、思いの外にきちんと撮れること

がわかりました。次からはもっと積極的に アップ を取り入れていきたいと思います。

 

ウアケアさんの マハナ です。

 

 

イイ のさばき方もいつもどおりに切れが良いです。

 

 

中央に戻ってからの ドラム に合わせた小刻みな横移動はコミカルで面白い所です。

 

 

舞台右へ向かって移動。

 

 

中央に戻って一瞬の フリーズ。

 

 

そして粘って、

 

 

ファイナル の決めポーズ。

 

 

オテア ライ ロア のフィナーレ。

 

 

何時もどおりに切れの良い マハナ でした。何度見ても、私の大好きな マハナ です。

 

ただ、今回の ウアケアさんの マハナ には何かが足りない気がしました。その時は気の

所為だと無理に片付けました。しかし、改めて一つ一つの シーン を検討してみると、

ご希望どおりに踊って差し上げましたわよ、これで宜しい? という風に、距離を置か

れてしまわれているように見えます。

 

そうすると、ショウ の始まりのところでの ウアケアさんの説明とお願いの MC の時に

感じた違和感は気の所為ではなかったのです。実際、MC を終えてお戻りになるときに

プイッと横をお向きになってしまわれた様に見えて気持ちにつかえていたことも、動

画で確かめてみるとその通りでした。

 

しかし、ウアケアさんは プロフェッショナルな舞台舞踏家なのです。私が感じさせら

れた雰囲気はこの様でしたが、ショウ 終了後の記念撮影ではあくまでもたおやかな微

笑みを浮かべて居られるのです。奥行きが測れない怖さがありますね。

 

 

【トワイライト パーティ】

 

トワイライト パーティ は何時も楽しい ショウ です。今回は、上で申し上げたような

違和感を抱いた上での撮影でしたので、何時も通りに二コやかな出演者の皆さんの踊

りを拝見して、気持ちがほぐれた気がしました。

 

チーフパーサー(PC)は何時も テンション 高めの レイイリマさん、マカナちゃんは

渡辺さん、本日の旅人(HT)は箕川さん。

 

 

マカナちゃん登場して旅の準備が始まります。

 

 

まず、ダイナマイト。

 

 

おしゃべり タイムは ハリーポッター の テーマパーク で大盛り上がり。

 

 

その後は、ハワイが一番。

 

 

楽しくドライブ、ホロホロ カー。アオテアロア組の笛木さん、坪田さん、安田さん。

 

 

コアリ で三人の娘さん。ラパ ヌイ 組の箕川さん、三浦さん、及川さん。箕川さんの

 

 

ハンド モーション の安定性が 箕川さんの踊りの大きさの重要な要素です。

 

アオテアロア では ポイ ダンス。短い ポイ と長い ポイ。

 

 

私が トワイライト パーティ の動画に付けた コメント を引用します。

 

「アオテアロア の意味について『細長い白い雲がたなびく様子』を表しているという

 説明が在りました。この説明は色んな所で観ますが、どちらかと言うとあてつけだ

 と思います。これは『テア(tea)』には白い・明るいという意味があるからのよう

 です。しかし歴史的には、タヒチの中の文化的中心であった ライアテア島を中心と

 して西側の島々を『テ アオ テア(te ao-tea)』、東側の島々を『テ アオ ウリ(te 

 ao-uri)』と呼んでいました。『テ 』は定冠詞です。これから、テ アオ テア の中

 でも最大の島であるニュージーランド を大きいという意味の ロア(roa)をつけて 

 『テ アオ テア ロア 』と呼んだことから来たのだと思います。実際、マオリ の故郷

 は『ハヴァイ』であるという伝承が在りますが、ライアテア島は ハヴァイ と呼ばれ

 ることが在りました。マオイの故郷は ライアテア島 であるという説は有力です。」

 

(4/1 修正:すいません、「te ao-tea」と「te ao-uri」を間違った表記で書いていま

したので修正しました。このことは Henry Teuira の「Tahiti aux temps anciens
[古代のタヒチ]」にある記述を参考にしました。)
 

ラパ ヌイ の踊り、カ レテ カ ラタ。

 

 

今回は記念撮影は順調でした。マカナちゃんと箕川さんをバックにパチリ。

 

 

二回目のおしゃべり タイム。ハワイアンズでのお薦めは ハナ の写真館。入場口から

階段を降りて来たところにある写真館ですね。

 

 

本日も無事に終了。皆さんにこやかで、気持ちがほっこりしました。

 

 

 

【シバオラ ショウ】

 

 

シバオラ ショウ は何時もどおりです。前回書きましたように、ズーム を注意深く調整

 

 

 

しながら、個別の撮影を避け、全体を撮るようにしました。幸い、今回はピントが甘

くなることは避けられたかと思います。と、書いていたら、最後の最後でピントが合

わなくなっていました。油断大敵です。

 

 

 

【グランド ステージ】

 

新しい シリーズ 「翔る 〜 新しい世界へ」です。私にとっては初見ですから、どこか

らどなたが出てこられるのか、全くわからない中での手探り撮影です。それだけでも

撮影では緊張しますが、ウアケアさんが タネ イ ムア を踊られる日にすべきではなか

ったかという点も気にかかっていて、カメラ の ビデオモード の設定の確認を忘れて

しまいました。動画が白く抜け気味になっているのは トワイライト パーティ の時の

モードのままで撮影してしまったためです。

 

さて、サムネイル は タヒチ の テ マタイです。

 

 

オープニング では、David Lee Roth の「まるでパラダイス(Just Like Paradise)」

の リフレイン パート

 

  This must be just like livin' in paradise

  And I don't want to go home

 

が繰り返される中で、サモア(バルコニー 向かって右)、フィジー(同左)、

 

 

アオテアロア(上舞台)、そして ハワイ (主舞台中央)と タヒチ (同左右)の舞台
 

 

衣装が紹介されます。サモア の衣装の三名の中で、真ん中の衣装は厳密には踊りの衣

装ではなく、 サモア の首長の妻もしくは娘さんの正式な服装です。

 

ちなみに、この Roth の歌に行き着くまで大変でした。この リフレイン パートは ハワ

イアンズの 2012年頃の「パラダイス メドレー」の オープニング にも使われた曲のよ

うなのですが、ネット上で パラダイス で検索してもなかなか見つかりませんでした。

「パラダイス メドレー」の動画の中で ボーカル が割と明瞭なものを何度も聞いてみ

ると「It must be just like living in paradise」と聞こえる部分があったので、これで

検索して見つけました。何となく聞いことのあるような文句なので、或いは誰でも知

っている曲なのかもしれません。作曲は 1987年です。

 

タヒチ の タンガタ フルフル(Tangata Huruhuru)です。タンガタ フルフル には2つ

 

 

の版、スローなものと クィック な版とがあり、これは クィック な版です。しかし、

「Tangata」なんて、どう見ても タヒチアン ではありません。どうも、アオテアロア

の ハカ 「Ka Mate」に出てくる言葉と似たものが有るので、アオテアロア 由来の歌で

はないかと言われています。米国のニューヨークの人が 南部(ルイジアナ)の人が歌

うジャンバラヤ を聞くようなものです。タヒチ の歌とはなっていますが、歌っている

 タヒチ人も実は意味が分からず、単にメロディ と調子の面白さで歌っている様です。

本来が タヒチ語では無いので、歌詞も少しずつ違ったものがあり、どれが本物とも言

えないようです。ですから、ハンドモーション も踊る人が適当に付けているのではな

いかと思います。でも、調子が面白いですね。

 

アオテアロア の「エ パパ ワイアリ」です。アクション ソング ですね。アオテアロア

 

 

の多くの アクション ソング の例にもれず、子どもたちの教育上の効果のために歌われ

るものです。ワイアリ おじさんが泣いている、という内容ですが、恋人のために泣い

ているのか、娘のために泣いているのか二種類の日本語訳があります。教育上の目的

で使われるようですから、後者なのでしょうか。踊りの中で使われている棒は ティー

 ラーカウ というのだそうです。この踊りの中で扱われているように使うのだそうです

が、歌いながら難しい アクション をするのですから、凄いですね。

 

ハワイ の曲「パレフア(Palehua)」です。この歌は オアフ島の西側の ワイアナエ山

 

 

脈の山間部に有る「忘れられない場所」である パレフア を称える神秘的な歌です。

衣装も一寸不思議な作りになっています。ウアケアさんの得意な曲ですね。ただ、こ

の衣装は夏は暑いかもしれません。

 

次が「ハノハノ ハナレイ(Hanohano Hanalei)」から「ナニ ワイ アレ アレ(Nani

 

 

Wai  'Ale  'Ale)」への メドレー です。ウリウリ の響きが美しいですが、イプ の音は

一寸聞こえません。わざとなのでしょうが、パオ の素材が随分と軽そうで、スピンさ

れる度に目のやり場に困りますね。

 

「マリヒニ メレ(Malihini Mele)」です。題名は「初めて来た人の歌」というような

 

 

意味ですが、歌われている日本語歌詞の方にはそんな意味は全く無く、ひたすら常夏

の浜辺の甘い雰囲気を歌っています。昔の ハワイアン にはこういうものが多いようで

す。ウアケアさんが楽しそうです。

 

「スジ アナ エ(Susie Ana E)」です。移り気なあの娘を歌う、歌から衣装までハパ

 

 

ハオレ ソング です。眺める分には素敵な娘だけれど、おつきあいするのは一寸ね〜、

という感じでしょうか。

 

「ワイピオ パエアエア(Waipi'o Paeaea)」です。ハワイ島にある ワイピオ 渓谷を

 

 

歌っています。渓谷に流れる数々の水流の名前をあげながら渓谷の美しさを称える歌

です。三浦さんが良い感じで踊って居られます。ただ、ソロ としても少し長い曲なの

で、大変でしょうね。動画には以下のようなコメントを書きました。素人が何を偉そ

うに、という内容ですが、そのまま引用します。

 

三浦さんはスローなワイピオ パエアエア を見事に踊りきりましたね。こんな風に

 しっかりと踊ると筋肉痛にならないかと、プロに対して失礼にも、おもってしまい

 ます。中途半端な時間にお一人で舞台に向かう三浦さんをお見かけしたのですが、

 ワイピオ パエアエア のおさらいだったのでしょうか。じつは、この曲は当然ウアケ

 アさんが踊るのだと思っていました。三浦さんがソロを踊られたということで何と

 なく分かったような気がしました。ブログの方で少し書きたいと思います。( 追)

 何度か拝見して思うのは、動きにまだムラが在り、動きが少し早く感じられること

 と、頭が体幹の動きから外れて見える所が有る様に思います。もう少しゆっくりし

 たリズムで均等な速さで動く練習をするとよいのかなと素人は思います。首におけ

 る曲がり具合は体幹の作る大きな曲線の上に乗っているのが基本だと思います。情

 感を表すために少々外れることは有り、後は好みになるのでしょうが。体幹は全体

 が一本の柔らかい木のようにしなり、四肢を合わせてあくまで等速で動くようにす

 ると、もう少し気持ちよくたゆたう様な大きな踊りになると思います。ただ、四肢

 の筋肉には相当の負担がかかるかもしれません。」
 

すいません。偉そうです。でも、何で ウアケアさんが踊られなかったのかを考えてい

たら、色々と腑に落ちることが在りました。最後の方で考えたいと思います。三浦さ

んは ウアケアさんと似た雰囲気で踊る方で、私も気にしていた方です。でも、スロー

な曲をたおやかに踊るのは大変に難しいと思います。踊り込んで、更に美しく踊られ

るようになることを期待します。

 

(4/2 今までだと ウアケアさんで無いからと言って不満を述べたかもしれません。

しかし、末尾で議論しているように、ウアケアさんが目指して居られるであろう未来

には大変に共感できるものがあります。ですから、 ウアケアさんを撮っている気持ち

でこの踊りを撮影したのだろうと、今になれば、思います。)

 

体験コーナーの踊り、「ヴィニ ヴィニ」です。「ヴィニ ヴィニ ヴィニ ヴィニ」

 

 

「ヴァナ ヴァナ ヴァナ ヴァナ」と調子良く腰を振る曲です。この「ヴィニ ヴィニ」

とか「ヴァナ ヴァナ」が何を意味するのかは辞書にある元の意味からはよくわかりま

せん。私は動画に以下のようなコメントを書きました。そのまま引用します。

 

「動画では省略している体験コーナー、沢山の子どもたちがステージに集まった中、

 先生役の三名の舞花さんの真ん中がウアケアさんでした。サンライトカーニバルで

 もウアケアさんがレイを配る中にいらしたりと、変化を感じました。で、先生役の

 ウアケアさんですが、目の前で子どもたちの方を向いて腰を振られるので、その後

 の席に居て一寸ドキッとしましたが、それよりも動きの正確さに心を打たれまし

 た。ゆっくりでも早くでも同じ様に正確に腰を動かされるので、強い力を感じるの

 です。ソリスト クラス の舞花さん達の技術にプロフェッショナルを感じるなか、

 ウアケアさんの技術には本当に驚きます。」

 

本当に、すごく感動していました。それにしても、ソリスト の方が先生役で舞台の前

に立たれたのは初めて拝見しました。先生役の皆さん、照れ笑いをして居られること

が多いですから、少し気恥ずかしいのではないかと思いますが、ウアケアさんは普通

にやって居られましたね。或いは、ご自分の子供の頃を思い出されているのでしょう

か。

 

体験コーナーの後に タヒチ ドラム の トエレ( to’ere)の紹介をしていました。

 

 

タヒチ の ドラム は宗教的儀式の中で重要な位置にありました。この トエレ はそれら

の中でも特別な儀式の中で使われました。しかし、タヒチ が キリスト教に改宗してい

る現在では単に音楽のための楽器となっています。

 

フィジー の「ナジュレニ ハナハナ (Na Jule Ni Hanahana)」です。頭飾りが独特で

 

 

すね。今回、面白かったのは小野田さんが随分と受けていたことです。可愛らしい方

 

 

なので不思議はないのですが、お知り合いか ファンの方からか、客席から大きな声援

が飛んでいて、小野田さんも張り切っていましたね。この様に、名前を呼んでの応援

というのは微笑ましくて、楽しくなります。私も声援を送りたいところですが、眼の

前にカメラのマイクがありますから、そうも行きません。そんな度胸もないかもしれ

ませんが。

 

サモア の「テヒヴァ (Te Hiva)」です。サモアの歌は テ ヴァ(Te Va)のものが多い

 

 

ですね。名前の通り、踊れ踊れという曲です。ウアケアさんは テ ヴァ の曲を何時も

本当に楽しく踊られます。

 

「ファイヤーナイフ ダンス」、演者は バル憂弥さんです。前からすごい人だとは思っ

 

 

て居ましたが、最近は凄さが増した気がします。シングル ファイヤナイフ を一気に

踊られた後、ダブル で踊られますが、見た感じでは ノーミス です。

 

 

回転している ファイヤーナイフ を交互に放り上げる所があります。写真で観ると分か

らないので提示はしませんが、この技は以前は アフィ さんが得意とされていたように

思うのですが、最近は皆さんもやって居られます。バルさんはこれも見事にこなして

居られます。常に切磋琢磨怠りなしですね。全力投球の後こそ決めポーズが決まりま

す。

 

 

「テマタイ(Te Mata'i)」、日本語では「風」となります。復活した男踊りが良い感

 

 

じです。特に エディさんの男踊りはなかなかなものです。体が大きく、足腰のバネが

あり、腰が安定して居ますから、ポーズがよく決まっています。エディさんは ファイ

ヤーナイフ ダンス でも、その一挙手一投足が絵になるのです。役者です。こういう方

はなかなか居ませんね。

 

「ファカテレテレ(Fakateretere)」です。夢のような可愛らしく懐かしい歌です。

 

 

ウアケアさんの柔らかい動きが良くマッチします。これは純粋な タヒチアン ではな

く、トゥアモトゥ諸島の歌であるようです。

 

「オテア タマイ(Ote'a Tama'i)」です。「タマイ」は「戦い」という意味です。

 

 

二人ずつ踊りを競い合う形です。この形式は三年ほど前に オテア ティアレ という形

でありました。ウアケアさんの踊りが独特であったので印象に残っています。今回の

 

 

演目では衣装が随分と可愛らしく仕上げてあります。次の タネ イ ムア に上手く繋が

るように工夫したのでしょう。下田さんと、笛木さん、箕川さんは オテア ティアレ

の経験がお有りだったと思いますが、新妻さんはさてどうだったでしょか。藤川さん

と安田さんは初めてで初々しいですね。

 

「タネ イ ムア」です。ソロ は レイイリマさん。舞台の構成はここまでで見事に組立

 

 

てられていて、レイイリマさんも満を持しての登場という感じです。体のバランスも

 

 

表情も良く、良い感じでファイナルまで行きました。レイイリマさんの タネ イ ムア

 

 

も随分と完成形になっています。ただ、以前も申し上げたように、(向かって)舞台

左から中央に戻るときに小走りになる部分があり、そこが タヒチ らしからぬ気がして

います。演技でない部分で左右に走りすぎていると思います。現在の レイイリマさん

の タネ イ ムア であれば、さほど動き回らなくても良いと思うのですが。こればかり

は好みの問題になるのでしょうか。

 

オテア を踊り、

 

 

「フラガール 〜 虹を 〜」の後の フラガール コール で大団円です。

 

 

 

 

【まとめ】

 

新シリーズの感想は動画のコメントに書いた通りです。以下に引用します。

 

今回、初めて新シリーズを拝見して遅れ馳せながら分かったことは、新シリーズが

 総力戦であり、チームの皆さんが成果を誇らしげに思って居られる ことです。私が

 関係者ならどう思うでしょうか。同じ踊りを見てもらうにしても、この誇るべき舞

 台の上で観てほしいと思うでしょうね。ならば、 私はウアケアさんが タネ イ ムア 

 を踊られる日を訪問日に選ぶべきでした。この日に踊られたレイイリマさんと比較

 するつもりは毛頭ありません。 しかし、ウアケアさんの踊りに心を奪われた身とし

 ては斯く有るべきだったと理解しました。」

 

最後のオテアの時にちらとこちらを見るウアケアさんの目が、分かった?と言って

 いるようです。(以下省略)」

 

正直な所を申し上げれば、この訪問日を選んだことについては当初から不安が在りま

したので、2つほど言い訳を考えていました。一つに、今回は様子見で、次回にしっ

かりと撮ればよいでしょうということ。もう一つに、ひと月近く マハナ を拝見してい

ないのだから今回の訪問で良いのではないかということです。しかし、結論は、私の

判断は間違いで、それが ウアケアさんの マハナ の演技にも影響しかねなかったという

ことです。

 

何でこの手の間違いをしでかすのかということを考えると、それは私の元職に関係が

有るのでしょう。何度かいずれかの稿に書いてきたように、大学に勤めてきました。

そこでの私達の役割は教育と研究が主と言いたいところですが、教育研究組織の維持

管理という役人みたいなところもあります。例えば、授業担当の割り振りとか、人事

提案の順番とか、皆の利害が衝突するような事柄を、問題を起こさないように整理し

て行くことが大事です。その場合、「順番」というのは結構重要な要素になります。

つまり、前回はあなたに配慮したのだから、順番としては暫くはこちらで我慢して下

さい、などとやるわけです。ですから、つい無意識的に、暫く タネ イ ムア ばかりを

拝見してきたのだから、次は マハナ の「順番」でしょう、等と決めてしまうのです。

 

でも、ハワイアンズ は役所ではないし、ましてや ウアケアさんは役人ではなく、人と

しての情感を豊かに備えられた舞踏家です。たとえ僅かであっても気が削がれ、当日

の ウアケアさんを楽しみにしていらした方々の満足感を損なうようなことになったと

したら、私は恥ずかしい間違いをしてしまったことになります。それで、甚く反省す

ることになりました。

 

以上のように考えを整理している内に、もう一つ気の付いたことがあります。それは

私は ウアケアさんの踊りが大好きだということです。至らぬことについては幾らでも

認めて、反省しましょう。舞台で踊られる ウアケアさんを観続けるためであるなら、

その様なことは些細なことです。

 

最後に、分かったと思われることを書きます。以前、ウアケアさんの根底には、或い

は同じ言葉ではなかったかもしれませんが、調和への強い動機が有るという作業仮説

を立てたことがあります。今回、三浦さんが ワイピオ パエアエア の ソロを踊られま

した。どなたが三浦さんを抜擢されたのか。それは ウアケアさんだと思います。今回

の新シリーズに限らず、ハワイアンズでは当日の出演者は、大まかに、2つか3つの

グループに分けられ、配役はそれぞれのグループの世話人の方々に任されるのだろう

と思います。今回の グランド ステージ なら、笛木さんと箕川さんが世話するグループ

と、ウアケアさんとレイイリマさんが世話するグループです。各々は更に少グループ

に細分されるかもしれません。演目ごとに、担当する少グループ(の組)が決まり、

演目内での配役は少グループの世話人が決めることになるのだと思います。ワイピオ

パエアエア は ウアケアさんの少グループ が担当していると考えるのが自然です。そう

すると、三浦さんを選んだのは世話人の ウアケアさんということになります。それは

三浦さんの素質を認め、役割を与えることで本人の精進を促し、チームとしての調和

の有る発展を促したいと考えて居られるからでしょう。とするならば、ウアケアさん

が舞台中央で踊られないことについて、あまり不平を述べて良いものではないのでし

ょう。(4/1 これはどなたにも確かめずに考え出した、私の独断的な推測です。です

が、組織を運営するならこうなりますよね。)

 

 

=================== 4/2 「作業仮説」の部分の引用 ========================

この項を終える前に、前項(その1)で問題提起した、何故 ウアケアさんは舞台中央

で踊らないのかを考えてみたいと思います。これは本当に分かりませんでした。現在

でも分かったわけではないのですが、思い当たることが一つありました。それはこれ

です。

 

 

ご覧のように、ウアケアさんがワキで踊られている、今までの ビヨンザリーフ と変わ

るところはあまりありませんが、この動画の心の通いあったような幸せな雰囲気を感

じ取っていただきたいのです。ウアケアさんはこの様な踊りを目指して居られるので

しょうか。これは一つの作業仮説です。( 2/24 バックコーラス の伸びの良さがそう思

わせたのかもしれません。)これからも ウアケアさんの目指すものを考えていってみ

たいと思います。

=====================================================================

 

結論として、自分の様々な主義主張は忘れて、飛び立とうとしている白鳥をカメラを

持って追いかけるピエロに徹していきましょう。