【 翻訳とは 】

 

 

翻訳のお仕事とは、一体どういうものなのでしょうか?

皆様は一度でも、こういう疑問を考えたことがありますか?

 

 

辞書で【 翻 訳 】という言葉の意味を調べると、翻訳とは「 ある言語で表現されている文章を、原文の内容を理解し、別の国の言語に言い換えること 」だそうです。

 

 

翻訳対象となる言語が英語の場合、「 英語の原文の内容を正しく理解して、日本語に変換した文章が翻訳文 」ってことになります。ここまでは私も理解することができます。

 

 

しかし、ここで一つ疑問が浮かび上がります。

「 英語の原文の内容を正しく理解して 」って、誰がジャッジするの?

【 勿論、その翻訳対象となる原文の著者さんがジャッジするんでしょ! 】

その原文を書いた人に、訳文のチェックをしてもらわないと、その訳文が正しいのかなんて判断できないでしょ?

 

 

皆様もそう思いませんか?

その原文を書いた人に、訳文のチェックをしてもらわないと、訳文のつくり方を間違えていた場合、正しい訳文なんて作れるはずがありません!

 

 

しかし翻訳という仕事において、それはできません。

何故なら、その原文を書いた人というのは日本語が分からないからです。

自然な日本語の表現として、自分の書いた文章( 外国語の原文 )をどう表現すればいいのかなんて、その原文を書いた人には、分かりません。何故なら、その人は翻訳者でも日本人でもないからです。

 

 

ではプロの翻訳者の全てが、原文の内容を正しく理解できているのでしょうか?

皆様は一度でも、こういう疑問を考えたことがありますか?

 

 

本当は皆、原文の内容を自分の翻訳経験の中から手探りで探していて、自分の頭の中でイメージできた内容を反映させた訳文を作成することに切磋琢磨しているのだとしたら?

 

そして翻訳者としての経験の蓄積のことを「 翻訳者は、一生勉強なんだ! 」と表現しているのだとしたら?

一体、どの翻訳者の訳文を信じればいいのでしょうか

 

 

翻訳対象となる原文から、原文の内容を捉えきれている日本語の訳文を完成させることが翻訳であり、それぞれの翻訳者ごとに、そのアプローチの仕方が異なり、どの翻訳者のアプローチが正しいのか分からない状態で日本の翻訳業界が成り立っているのだとしたら?

 

 

原文の内容を正しく捉えるべき翻訳のプロセス、論理展開をマスターしている翻訳者であれば、その努力は有意義な努力になりますが、原文の内容を捉えきれておらず、間違った論理展開をしている翻訳者の努力とは、ムダな努力ということになり、どんなに努力したとしても何も学べず、翻訳者として一向に成長できないことになるとしたら?

 

 

 

誰も、その答えを知らないまま、翻訳者を続けること・翻訳者を目指すことに意義はあるのでしょうか?

 

 

 

 

 

そこで私が考えた勉強法が【 要約のつくり方 1から5 】までの勉強法です!

 

 

この勉強法では、【 最終的に完成するはずの魅力的な意訳( 日本語の原文 ) 】を探すところから始まります!

 

 

 

 

 

この勉強法を分かりやすく図にすると下記のようになります。

 

 

 

 

 

 

 

【 工程1 】

【 意 訳 】【 原 文 】

【 見つけてきた魅力的な意訳( 日本語の原文 ) 】をWordに書き写して、好きな機械翻訳にコピペして、【 習得したい言語 】に変換する。この工程で学ぶことはない。機械翻訳にコピペして貼るだけ!

 

 

【 工程2 】 【 直訳( 語学力 ) 】 ※そんなに重要じゃない工程

【 原 文 】【 直 訳 】

【 習得したい言語 】に変換した【 魅力的な意訳( 日本語の原文 ) 】【 原 文 】に対しての理解がゼロの状態で、辞書の言葉通りに【 直 訳 】する。機械翻訳を使用してもよい。この工程で必要となるのは、【 語学力( 英文法、英語構文への理解、語順の並び替えなど ) 】だけ。【 原 文 】に対しての理解は次の工程の【 要 約 】で行う。

 

 

【 工程3 】 【 要約( 文化の理解・文章読解力・理解力 ) 】 ※一番重要な工程

【 直 訳 】【 要 約 】

【 原 文 】の内容を全然理解できていない辞書の言葉通りに【 直 訳 】しただけの訳文( 二国間の言葉を辞書の言葉通りに取り換えただけの訳文 )と、【 最終的に完成するはずの魅力的な意訳 】の間に挟まれている【 要 約( 原文の内容を80%以上理解できている訳文 ) 】を自分の頭で考えてみる。

 

【 直 訳 】【 意 訳 】を見比べて、どの単語が、どういう言葉で訳されているのかに注目して【 先生の魅力的な意訳 】から【 語彙力・日本語表現力 】を学ぶ。どういう論理展開をすれば、【 最終的に完成するはずの魅力的な意訳 】になるのかを考える。西洋の言語における人称代名詞の使い方の感覚と冠詞と代名詞の重要性に注目して、これらの表現にどんな言葉を代入すれば、【 最終的に完成するはずの魅力的な意訳 】になるのかを自分の頭で考える。

 

基本的に【 原 文 】の表現は、一言一句訳し漏れのないように訳す。

人称代名詞の表現も冠詞と代名詞の表現も訳し漏れのないように、文脈の流れから読み取れる具体的な言葉を代入して訳す。次の工程の【 意 訳 】で、言葉の省略を行うため、訳文が長文になってしまっても構わない。

この工程で重要なこととは【 原 文 】の内容を正しく理解すること!

 

 

【 工程4 】 【 意訳( 日本語表現力 ) 】 ※二番目に重要な工程

【 要 約 】【 意 訳 】

自分の頭で【 二国間の言葉を辞書の言葉通りに取り換えただけの原文の内容を全然理解できていない直訳 】から一生懸命、論理展開した【 要 約 】【 最終的に完成するはずの先生の魅力的な意訳 】を見比べて、【 先生の魅力的な言葉選びのセンス 】を盗む。

 

 

 

 

 

この勉強法の肝は、【 原 文 】から直接、【 最終的に完成させたい訳文( 意 訳 ) 】に繋げるのではなく、正しい訳文を作成するために必要な要素ごと( 語学力、文化の理解・文章読解力、日本語表現力 )に、工程を分割して、少しずつ【 原 文 】への理解を深めながら訳していくというものです!

 

 

外国語の翻訳における工程の優先順位は下記の通りです!

1位 【 要約力( 文化の理解・文章読解力・原文への理解 ) 】

2位 【 語彙力・日本語表現力 】

3位 【 語学力( 基本的な英文法・英語構文への理解 ) 】

 

 

この勉強法は翻訳における、それぞれの工程を可視化することで自分の弱点が、どこにあるのかも分かりやすいです。

 

 

 

まずは、この勉強法で【 要約力( 文化の理解・文章読解力・原文への理解 ) 】の強化を図ります。

何故なら、【 外国語の翻訳 】においてもっとも重要な要素は、【 原文の内容 】【 理解できるか否か 】だからです!

 

【 原文の内容 】【 理解できる 】からこそ、【 自然な日本語の訳文( 意訳 ) 】が作成できるわけです!

 

【 原文の内容 】【 全然理解できていない 】のであれば、【 辞書の言葉通りに言葉を取り換えただけの原文の内容を全然理解できていない直訳 】【 誤 訳 】【 珍 訳 】しか作れなくなるわけです。

 

 

 

そして【 魅力的な意訳を作成できる先生方の訳文 】を色々と研究すれば、【 意訳の達人 】ほど、【 語学力( 基本的な英文法・英語構文 】への重要性よりも、最終的な訳文が自然で流暢な日本語になっているかどうのか【 日本語表現力 】のほうを優先して訳文を作成していることが分かります。

 

例えば【 未来形・仮定法 】の表現を【 現在形 】で訳していたり、【 過去形 】の表現を【 現在形 】で訳していたり、【 否定文 】の表現を【 肯定文 】で訳していたり、【 受動態 】の表現を【 能動態 】で訳していたり…などなど。

 

 

 

 

 

【 この勉強法の流れ 】

【 意 訳 】【 原 文 】【 直 訳 】【 要 約 】

この勉強法を3年から5年くらい続ければ、

 

下記のような流れで原文を訳せるようになります!

【 原 文 】【 直 訳 】【 要 約 】【 意 訳 】

さらに、この訳し方を3年から5年くらい続ければ、

 

下記のような流れで原文を訳せるようになります!

【 原 文 】【 意 訳 】

 

 

このときに重要となるのが、

誰を【 日本語表現力( 意訳の先生 ) 】に選ぶかです!

 

 

 

 

 

一般的に翻訳業界では【 翻訳者の存在 】とは【 言葉のプロ 】と呼ばれているようですが、

本当にそうでしょうか?

 

 

私が考える【 言葉のプロ 】とは、その言葉を最初に生み出した人であり、

多くの日本人の皆様を魅了できる言葉や格言、台詞を表現できる人だと思います!

 

 

【 プロの翻訳者が残してきた言葉 】【 漫画やアニメのキャラクターが残してきた言葉 】

どちらの言葉のほうが、日本人の皆様の心を動かせられているのでしょうか??

 

 

皆様がより魅力的だと思うほうの先生を好きに選んでください!

 

 

より魅力的な言葉選びのセンスを持つ先生と巡り会えれば、皆様の日本語表現力は飛躍的に向上します!

 

 

 

 

 

 

 

まずは、この勉強法で自分がどのレベルの翻訳者であるのかを知るところから始めましょう!

 

そして次のレベルの翻訳者にステップアップするためには、どの項目を優先的に勉強するべきなのかを知るところから始めましょう!

 

 

【 原 文 】 翻訳に必要な能力の20%くらい

・原文の著者の責任

 

・分かりやすい文章( 一般的な文章 )であれば、それほど難しくない

分かりやすい文章というのは、解釈の幅が狭い文章のこと( 抽象的で曖昧な表現である冠詞や代名詞の表現がそれほど多くない文章 ) ニュースの記事や製品の説明書などの文章

それでも専門用語が多い文章や難しいテーマの文章は、けっこう難しい

 

・分かりにくい文章( 独創的・芸術的な文章 )であれば、けっこう難しい

分かりにくい文章というのは、解釈の幅が広い文章のこと( 抽象的で曖昧な表現である冠詞や代名詞の表現だらけの文章 ) 小説やオペラ、洋画や洋楽などの文章

それでも分かりやすいテーマの文章は、けっこう簡単

 

 

【 語学力 】 【 翻訳初心者 】 翻訳に必要な能力の20%くらい

・外国語を訳した文章を日本語の語順に並び替えることができる

・基本的な英単語の意味が分かる

・基本的な慣用句の意味が分かる

・基本的な英文法が分かる

・基本的な英語構文が分かる

 

 

【 文章読解力 】 【 翻訳中級者 】 翻訳に必要な能力の40%くらい

・原文に込められたテーマや結論が理解できる

・翻訳対象となる原文における文章構成のタイプが理解できる

・それぞれの人称代名詞で表現されているキャラクターの識別ができる

・それぞれの人称代名詞で表現されているキャラクターの性別や性格、人間関係が理解できる

・翻訳対象となる原文が複数のキャラクターの台詞の掛け合いであった場合、誰の台詞でダレに対しての台詞であるのかを理解できる

・翻訳対象となる原文に含まれている冠詞の表現に文脈の流れから読み取れる具体的な言葉を代入して、原文の内容を捉えることができる

・翻訳対象となる原文に含まれている代名詞の表現に文脈の流れから読み取れる具体的な言葉を代入して、原文の内容を捉えることができる

 

 

【 日本語表現力 】 【 翻訳上級者 】 翻訳に必要な能力の20%くらい

・原文を自然な日本語に言い換える場合、その優先順位は基本的な英文法や英語構文のルールよりも優先順位が高いと知っている

・辞書の言葉通りに直訳したのでは不自然になってしまう表現を、原文の内容を理解した上で自然な日本語に言い換えることができる

・訳文の読み手に翻訳対象となる原文が、最初から日本語で書かれていた文章であるかのように錯覚させることができる

 

 

 

 

 

次の記事から、私の意訳の先生方からの言葉選びのセンスを勉強していきます!

 

 

 

 

下記のURLのリンクから、要約のつくり方の目次に移動ことができます。