意訳のつくり方 【 代名詞の捉え方 】

 

 

 

 

西洋の言語における代名詞の役割は、下記のいずれかになりますので、

代名詞の表現を訳す場合、直訳して訳すか、具体的な言葉を代入して訳すかのどちらかでなくてはいけません。

 

【 西洋の言語における代名詞の役割 】

【 it 】【 that 】【 this 】【 those 】【 these 】【 stuff 】の役割

 

1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する

2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する

3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する

4 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する

5 直訳して訳しても、意味が通る場合なら直訳で訳す

※ 一部、慣用句になっているところもあります

 

 

 

 

 

【 西洋文化における代名詞の定義 】

 

 

QUEEN

Fun It

この夜を楽しめ

 

 

Everybody, Everybody gonna have a good time tonight.

皆で 皆で この夜を楽しく過ごそうじゃないか

 

Just shakin’ the soles of your feet.

キミ達の足取りで軽やかにステップを踏むように

 

Everybody, Everybody gonna have a good time tonight.

皆で 皆で 楽しく過ごそうじゃないか この夜を

 

Time tonight, Time tonight.

この夜の一時 この夜の一時を

 

That’s the only soul you’ll ever need.

それだけが キミ達に必要な唯一の魂なのさ

 

 

 

Don’t shun it, Fun it.

その衝動から逃げるな 音楽を楽しめ

 

Don’t shun it, Fun it.

その衝動から逃げるな 演奏を楽しめ

 

Don’t shun it, Fun it.

その衝動から逃げるな メロディーを楽しんでくれよ

 

 

 

【 QUEEN Jazz 】

【 Fun It からの引用 】

 

 

 

 

 

QUEEN

Crazy Little Thing Called Love

愛と呼ばれている 心惑わす淡い恋心

 

 

This thing, Called love.

この高鳴りが 愛と呼ばれているもの

 

I just, Can’t handle it.

ただ僕には この鼓動が制御できない

 

This thing, Called love.

この高鳴りが 愛と呼ばれているもの

 

I must, Get’ round to it.

僕には必要だ この興奮と向き合うことが

 

I ain’t ready.

まだ準備ができていないよ

 

Crazy little thing called love.

これが愛と呼ばれている 心惑わす淡い恋心

 

 

 

This thing, Called love.

この高鳴りが 愛と呼ばれているもの

 

It cries, Like a baby.

産声を上げる 赤ん坊のように

 

In a cradle all night.

意識のゆりかごで 一晩中

 

It swings, It jives.

炎が揺らめき 心を狂わせる

 

It shakes all over, Like a jellyfish

この高鳴りが至るところで揺らめく 優雅なクラゲのように

 

I kinda like it.

この興奮が心地いい

 

Crazy little thing called love.

これが愛と呼ばれている 心惑わす淡い恋心

 

 

【 QUEEN The Game 】

【 Crazy Little Thing Called Love からの引用 】

 

 

 

 

 

【 西洋文化における冠詞と代名詞の定義 】

 

 

【 西洋の言語における冠詞の役割 】

冠詞 【 a 】【 The 】の役割

 

1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する

2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する

3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する

4 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する

5 個数・数量を意味するときに使用する

6 特定の地名や人名に付属するものである

7 直訳して訳しても、意味が通る場合なら直訳で訳す

※ 一部、慣用句になっているところもあります

 

【 西洋の言語における代名詞の役割 】

【 it 】【 that 】【 this 】【 those 】【 these 】【 stuff 】の役割

 

1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する

2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する

3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する

8 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する

7 直訳して訳しても、意味が通る場合なら直訳で訳す

※ 一部、慣用句になっているところもあります 代名詞ではない表現もあります

 

 

 

 

 

QUEEN

Good Old Fashioned Lover Boy

古き良き時代の好青年

 

 

I can dim the lights and sing you songs.

この明かりを暗くして 僕がキミに歌を奏でてあげる

 

Full of sad things.

嘆かわしいことで いっぱいだ

 

We can do the tango just for two.

僕たちは二人きりで 恋のタンゴを踊ることができる

 

I can serenade.

僕には セレナーデを奏でることができる

 

And gently play on your heart strings.

キミの心の弦で 優しく演奏してみてください

 

Be your Valentino, Just for you.

キミの騎士になりましょう キミだけのための

 

 

 

Ooh, Love, Ooh, Lover boy.

Ooh, 愛しき Ooh, 好青年

 

What you doin’ tonight ?

今夜 キミは どんな風に振る舞いますか?

 

Ooh, Hey, Boy.

Ooh, Hey 少年よ

 

Set my alarm, Turn on my charm.

僕の呼び鈴をセットして 僕の誘惑に触れてみてください

 

That’s because I’m a good old fashioned lover boy.

何故なら 僕こそ 古き良き時代の好青年であるからさ

 

 

 

 

 

Ooh, Let me feel your heartbeat, Grow faster, Faster.

Ooh, 僕にキミの鼓動を感じさせてくれないか 力強く脈打つ鼓動を

 

Ooh, Ooh, Can you feel my love heat ?

Ooh, Ooh, キミには 僕の愛の熱気を感じ取れますか?

 

Come on and sit on my hot seat of love.

さあ 僕の熱い愛のシートへと座ってください

 

And tell me how do you feel right after all.

そして僕に教えてくれないか キミが最終的にどう感じるのかを

 

I’d like for you and I to go romancin’.

僕はキミに 僕と一緒にロマンスに向かってもらいたい

 

Say the world, Your wish is my command.

キミの世界が語る キミの願いこそ 僕の使命

 

 

 

Ooh, Love, Ooh, Lover boy.

Ooh, 愛しき Ooh, 好青年

 

What you doin’ tonight ?

今夜 キミは どんな風に振る舞いますか?

 

Ooh, Hey, Boy.

Ooh, Hey 少年よ

 

Write my letter, Feel much better.

自分で手紙を書いて下さい 気持ちが晴れやかになるでしょう

 

And use my fancy patter on the telephone.

恋人への誘いのコールで 僕の派手な口説き文句を使ってみてください

 

 

 

When I’m not with you.

私が 貴方と一緒にいないとき

 

Think of you always.

常に貴方のことを想っています

 

I miss those long, Hot summer nights.

私は この熱帯夜を永く恋しく想っています

 

I miss you.

私は 貴方が恋しい

 

When I’m not with you.

私が 貴方と一緒にいないとき

 

Think of me always.

常に私のことを想っていて下さい

 

Love you, Love you.

貴方を愛している 愛している

 

 

 

Hey, Boy, Where’d you get it from ?

なあ 少年 どこでキミは その想いを手に入れたんだい?

 

Hey, Boy, Where did you go ?

なあ 少年 今までキミは どこへ向かっていたんだい?

 

I learned my passion in the good old fashioned school of lover boys.

僕は恋愛を情熱的にエスコートする術を 古き良き時代の学び舎で学んだのさ

 

 

 

 

 

Dining at the Ritz, We’ll meet at nine.

高級ホテルで食事をするために 僕達は九時に待ち合わせ

 

One, Two, Three, Four, Five, Six, Seven, Eight, Nine O’clock Precisely.

1 2 3 4 5 6 7 8 9時 ピッタリに

 

I will pay the bill, You taste the wine.

僕は請求書に気前よくサインして 彼女は極上のワインを味わうでしょう

 

 

 

Driving back in style, In my saloon will do quite nicely.

スタイリッシュなドライブ 僕の行きつけのバーで事は上手く運ぶでしょう

 

Just take me back to yours,

ただ僕を キミの元へ連れて行くだけで

 

That will be fine.

きっとキミに幸運を齎す結果となるでしょう

 

Come on and get it.

さあキミも その精神を手に入れましょう

 

 

 

Ooh, Love, There he goes again.

Ooh, 愛しき彼が再び 恋人の元へと向かってゆく

 

Ooh, Lover boy, Just like a good old fashioned lover boy.

Ooh, 愛しき少年よ 今こそ古き良き時代の好青年のように生まれ変われ

 

What’re you doin’ tonight ?

今夜のキミは どんな風に振る舞うつもりですか?

 

Ooh, Hey, Boy.

Ooh, なあ 少年よ

 

 

 

Everything’s alright.

全てが上手くいくはずさ

 

Just told on tight.

ちょうど今 タイトにまとめたつもりだよ

 

That’s because I’m a good old.

それは 僕が古き良き時代の好青年であるからさ

 

Fashioned, Fashioned, Lover boy.

古き良き時代の 古き良き時代の好青年

 

 

 

【 QUEEN A Day At The Races 】

【 Good Old Fashioned Lover Boy からの引用 】

 

 

 

 

 

【 西洋の言語における代名詞の役割 】

代名詞の 【 it 】【 that 】【 this 】【 those 】【 these 】【 stuff 】の役割が下記の項目3である場合、その文章の読み手ごとに千差万別の解釈が存在しますので、アナタが 『 コレだ! 』 と思った言葉を代名詞に代入できれば、それがアナタの解釈になります。

 

1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する

2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する

3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する

4 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する

5 直訳して訳しても、意味が通る場合なら直訳で訳す

※ 一部、慣用句になっているところもあります

 

 

 

【 代名詞の表現に文脈の流れから読み取れる具体的な言葉を代入しないと訳せない曲 】

 

QUEEN【 Tear It Up 】の細かすぎる解説

 

 

 

 

 

 

西洋の言語における代名詞の用途は、前の文節の言葉を受ける用途として使用されており、文章の後半、結論の部分に近付くにつれて、その表現が多くなっていく傾向にあります。翻訳対象となる原文を結論の部分まで読み進めるためには、代名詞の表現に文脈の流れから読み取れた具体的な言葉を代入して読み進める必要がありますので、自分なりにどんな言葉を代入して意味を捉えるべきなのかを考えてみましょう!

 

 

 

 

 

【 まとめ 】

 

 

【 直 訳 】 機械翻訳にもできること

代名詞の【 it 】【 that 】【 this 】【 those 】【 these 】【 stuff 】を機械的に

 

【 it 】=【 この 】

【 that 】=【 あれ 】

【 this 】=【 これ 】

【 those 】=【 これら 】

【 these 】=【 それら 】

【 stuff 】=【 あるもの 】と訳す

 

しかし、この訳し方では代名詞の表現が多い原文では何が表現されている文章であるのかが、

訳した本人にも訳文の読み手にも、よく分からない

 

 

 

【 要 約 】 人間の翻訳者にしかできないこと

原文に含まれている代名詞の【 it 】【 that 】【 this 】【 those 】【 these 】【 stuff 】の用途が、下記の項目のどれなのかを自分の頭で考えてみる

 

1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する

2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する

3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する

4 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する

5 直訳して訳しても、意味が通りそうな場合

6 慣用句の一部になっている場合

 

 

 

【 意 訳 】 人間の翻訳者にしかできないこと

原文に含まれている代名詞の【 it 】【 that 】【 this 】【 those 】【 these 】【 stuff 】の用途が、下記の項目のどれなのか理解して、具体的な言葉を代入して原文を訳す

 

1 前後の文章の中の人称代名詞を受けるときに使用する

2 前後の文章の中の言葉を受けるときに使用する

3 前後の文脈の流れから連想できるであろう言葉を受けるときに使用する

4 後ろに掛かる名詞を ある特定のものと断定・限定するときに使用する

5 直訳して訳しても、意味が通りそうな場合

6 慣用句の一部になっている場合

 

 

 

【 訳抜け 】 誰にでもできること

原文に含まれている代名詞の【 it 】【 that 】【 this 】【 those 】【 these 】【 stuff 】の用途の理解のないまま、代名詞の【 it 】【 that 】【 this 】【 those 】【 these 】【 stuff 】の表現を訳文の中から削除してしまうこと

 

 

 

 

 

実は、この代名詞の表現をどう訳すのかが洋楽和訳の最大の魅力になっています!

皆様なりの自由な発想で解釈するための表現こそ、この代名詞の役割ってことです!!

 

 

 

 

 

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