前回のやり残しと大寄り道と(株主優待と箱根旅行と 番外編) | 役者・吉田ケツのツケ帳

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ついにアラカンの範疇に達してしまった舞台役者、吉田潔の、仕事でのアレコレ、日常感じたアレコレ……あと、公演情報なども……

さて、箱根旅行ブログの番外編である。

番外編ってのもおかしな話ではあるが、

要するに、どうしても行きたい所があって、

しかもその場所には箱根フリーパスを使えば

余計な交通費を掛けずに行ける場所で、

ギリギリとは言え、時間的には何とか

行って帰って、その後の予定もこなせそう

となったら、そりゃ行くでしょ?行くよね?


そのどうしても行きたかった場所ってのが

コチラのブログに書かれてます、三嶋大社。

https://ameblo.jp/dakiyoshiyoshi/entry-12831814018.html

このブログ内では地名そのままに三島大社って
書いちゃってるけど、正しくは三嶋大社なのね。

ここで、三島まで足を延ばすかどうかは、
ずっと悩んでたんだよね。単なる移動に
片道40分近く掛けて一ヶ所のみを目指す事に
なる訳だし。そのバスは毎時28分発の一時間に
一本のみだし。海賊船が箱根町港に着くのは
どうやらタイミング的にギリッギリか、
何なら僅かにアウトになりそうな感じ。
この僅かにアウトが一番やっかいだ。
無駄に一時間待つのは論外。ならば
先に箱根公園と旧街道杉並木を廻って、
一時間後に元箱根港からバスに乗るか?
最悪、その方向で保険を掛けて、行く気持ちが
8割くらいにはなっていた。だが、その場合
元箱根~箱根町間のバスの所要時間、往復10分
がやはり無駄になる。と、
ずっとモヤモヤしていたのだ。
しかし、いざ蓋を開けてみたら、箱根町港に
着岸し、下船したのが12:25。お、3分あるぞ。
これはワンチャン間に合うのでは?
港の写真だけ撮って、急いでバス停へ。
すると、元箱根港から来たバスが、ちょうど
バス停に滑り込んで来た所だった。
おお、間に合った!もう迷いはない。
そのままバスに乗り込んだ。

ドラゴンキャッスル、スカイウォークと
見覚えのある場所を通り過ぎ、三嶋大社前で
下車。前回、ここに降り立った時は既に真っ暗
だったな。今回は明るいぞ。
到着が少し遅れて、現在時刻は13:14。
帰りのバスは毎時20分発。流石に6分で
全てを見て回るのは不可能だろう。
14:20発のバスに照準を合わせよう。
鳥居をくぐり、ついに念願の境内へ。
コチラは、後に駐車場に貼り出されていたのを
見付けた、境内の案内図。
参道の両側に池を見ながら進む。広い!
そして総門
立派な標縄が掛かる。

それにしても、流石に歴史ある大社だ。
ただの社務所がこの荘厳さである。
もう、これだけでやっぱ来て良かったと思う。

神門。
この先は神域って事になるのか?

神馬舎
これは案内図の腰掛け石の左隣の□に当たる

神門で一礼して潜るとすぐに見えて来るのが
舞殿
結構、興奮してたみたいだな。
こんなド正面にテントが掛けられてたのに、
その時は全く気付いてなかった。邪魔だな!
ほぼ、全面ガラス張りで、ここで奉納の舞いが
披露されるという訳だ。
古くは祓殿と呼ばれ、神楽祈祷を行ったとある。
成る程。
神楽から舞いへと繋がって行った訳だな。

そして、いよいよ本殿
以前、この地を訪れながら、ご挨拶に
伺えなかった事を詫び、改めてご挨拶する。
しかし、本当に来た甲斐があった。
境内の穏やかながら凛と張り積めた空気感。
それだけで、とても気分がいい。

天然記念物、
樹齢1200年を誇る三嶋大社の金木犀
樹齢1200年は中央のこの木のようだ。
周りに植わっているのは新芽を苗木として
育てた後継樹と記されている。

腰掛け石
源頼期が平家追討の心願を込めて
百日の日参をした折、腰を掛けて休息した
と伝えられる石。左側に頼朝が、右側の小さい
石に北条政子が腰掛けたとされているそうだ。
てか、え?
三嶋大社という名前は勿論聞いて知ってたし、
歴史ある神社なのも知ってたが、不勉強で
まさかそこまで古くからあるとは知らなんだ。
なので、今調べてみた。

創建の時期は何と不明。それほど古くから

この三島の地に鎮座していたという事で、

奈良・平安時代の古書にも記録が残るそうだ。

 そりゃそんだけ長く地域に根差した御社なら、

地名になって当然という事だな。

中世以降は武士の崇敬を集め、殊に伊豆に

流された源頼朝に深く崇敬され、源氏再興を

祈願されたとの事。これが成功するや、

益々の崇敬を集める事となった、と。
こちらの神宝とされる、国宝「梅蒔絵手箱

及び 内容品 一具」は、北条政子の奉納と

伝えられ、当時の最高技術を結集させたもの

として知られている。


時間に余裕が有ったので、宝物館を見ようか

どうしようかと入ったら、一階フリースペース

でビデオを流してて、結局ずっとそれを見てた。

その中で、この梅蒔絵手箱は紹介されてたな。

画面越しでも、その精巧さ、緻密さが伝わる

逸品だった。内容具までほぼ欠品なく揃って

いるのは、極めて価値がある事なんだとか。

ま、時間が半端になりそうだった事もあって、

現物は結局見なかったんだけどねww


少し早めに宝物館でのビデオ勉強会を切り上げ、
せっかくなので名物でも食って行く事にする。
境内の大社のよりどころ・福太郎本舗なる所で
三嶋大社名物福太郎餅がお茶付きで二個250円。
うん。とってもリーズナブル。頂こう。
あんこが謎のクルリンとしたフォルムに
固めてあって、見た目がキュート。
そして蓬の香りがめちゃめちゃしっかり香る。
これはなかなかいいおやつになった。

さて、心残りであった三嶋大明神へのご挨拶も
無事に済ませられて、これでもう思い残す事は
取り敢えずない。まあ機会があれば、三島にも
まだまだ訪ねてみたい場所はあるのだけどね。
でも、今回は十分に想いを果たせた。
箱根に帰るとしよう。バスを待つ事10分位か?
数分遅れで到着。て、おいおい。始発の三島駅
から停留所一つか二つじゃなかったか?
もうこんなに遅れが出てるの?前来た時も、
バスの遅延は結構エグかったからな。
ま、箱根町港に着いてからは暫く歩きだし、
そこである程度の時間調整は可能だろう。
焦らず帰るとしますか。

と、ここまでがこの箱根旅行の番外編、
三島に寄り道した話となります。
ここから(その7)の後半、恩賜箱根公園や
旧街道杉並木の散策へと繋がる訳です。

では、次回、最終回の(その8)で
またお会いしましょう。