「ひきこもり先生」で何を考えるか | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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NHKの土曜ドラマ「ひきこもり先生」の第3回目を昨夜見ました。あと2回で終わりです。少し前にあった「こもりびと」と同じく、ひきこもりの人が主役になっています。今回はそこに不登校も加わり、ひきこもりという深刻なテーマと学園ドラマが合わさった新感覚な作品です。


原作小説などはないようですが、原作者はこのような社会問題をよく取り上げている方です。ひきこもりも不登校も多種多様で、似たような体験者だからある程度の気持ちはわかりますが、本当の気持ちまではわかりません。そしてドラマです。ドキュメンタリーではありません。


以前見た映画「奴」はドキュメンタリーでした。これは演出がほとんど入りませんので、終わりかたも独特でした。今回はあくまでもドラマですから、現実にあり得ないシーンも出てくるでしょう。つくる側も単なるノンフィクションとはいえ、テーマがテーマなだけに神経は使われたと思います。


不登校の現場経験者から聞いたとしても、それはほんの一面でしかありません。ですからおかしな場面があっても当然です。ドラマには様々な演出も入り、ただ淡々と進める訳にはいきません。ドラマがあるからドラマなのです。「ドラゴン桜」はかなり行き過ぎと思いますが、今日で最終回ですね。


しかし「ひきこもり先生」でも何か見つけたり感じたいと、わたしたち(不登校関係者)は見ているのも確かです。今回のドラマには親があまり出てこない気がします。

あくまでもひきこもりや不登校の当事者の立場からつくられています。タイトルから見ればひきこもり先生が主役のはずです。


わたしから見れば焼き鳥屋さんをやってる時点で、もうひきこもりとは思いません。しかしあの学校の目標「不登校ゼロいじめゼロ」はすごかったですね。あまりにも現実と合ってなくて感動しました。(超皮肉)いじめ問題を「人間関係のトラブル」と称して隠蔽するなど、やはり頭の良い人には敵いませんね。


最終回がどうなるか楽しみです。初めは見る気はなかったのですが、たまたま見たら少しはまっています。どういう展開で終わるでしょうね。ではまた明日。