「わたしらしさ」という魔物 | 臨床美容師のつぶやき(豊後大野市共育塾)

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いくら良い言葉を並べても、お金がからむと真実が見えない。こころを商品化する社会にも同じ不安を感じる。そんなこころの悩みを和ダンボがつぶやきます。豊後大野市共育塾(場所ココミオ)では、そんな問題をみんなで語り合っています。お問い合わせは美容室WAKOまで。

「わたしらしさ」を悪くいう動画を初めて見ました。それはあのひろゆきさんも入っている「嫌いな人だが気になる人ランキング」の、こちらも最上位にいる鴨頭さんです。つい禿頭さんと呼びたくなるのはわたたしだけでしょうか。たくさんいると思います(笑)。


わたしは力のない人はいじりません。力のある人ほどいじりたくなる良い性格です。禿じゃなかった鴨頭さんは、話のスペシャリストであり達人です。上手すぎてペテン師に見えるくらい上手です。しゃべりがうまいと自動的に警戒スイッチが入るわたしです。半信半疑スイッチともいいます。


単純に鵜呑みにするのではなく、鵜飼いの鵜のように完全に飲み込まず一旦出してみるべきなのです。鴨頭さんの場合は本人が凄すぎて、逆に戦意喪失する受講者もいるでしょう。しかしそこはプロですから、話し方もある程度のレベルまでにはなれるでしょう。


そんな鴨頭さんのこの動画は、成功の秘訣の集大成のような内容になっていました。これさえ知ればあとは意識と行動のみです。スッキリする動画です。内容はダイエットの成功法でした。ダイエットこそ意識がすべてで、お金を一切かけずに本当はできるのです。


できない人は誰かにサポートしてもらうしかありません。当然費用は発生しますが、これも教える人次第で費用対効果は決まります。これはわたしの体験でもありますが、お金をかけてもできないと思います。お金のかけ方にもいろいろありますが、食べ物やサプリなどに頼るやり方は、そもそも間違いです。


お金をかけなくても、食べる量を調整できれば痩せるのですが、それを邪魔するのが「わたしらしさ」なのです。わたしらしさって個性のようなものですよね。それを守るために人間は快楽に走るのだそうです。不快よりは快を求めて当然です。しかしその快のあとには大きな不快が来ます。


それがダイエット失敗パターンの典型です。すべて今さらの話で目新しさはありませんが、最後はわたしらしさだけでなく、人間らしさの領域まで入り込もうとします。恐ろしきデブの思考法です。「どうせいつかは死ぬんだから」と、ここまでくればジ・エンドです。


それもその人の人生で、その人らしさと思えば良いのでしょうか。結論はそうですね。いまの時代は「自由」と「わたしらしさ」がとくに好まれます。しかしこの両方は薬にも毒にもなります。甘い言葉はとくにダイエットには禁物です。わたしらしさは甘い食べ物と同じです。


わたしらしく太りたいのであれば別に良いのです。痩せたいのであれば、わたしらしさに逃げないだけです。わたしらしさの心地よい響きは、魔物なのだと大いに意識すべきです。わたしのわたしらしさはスマートだ、と強く意識した動画でした。ではまた明日。