数多く答えれば良いというものではないのです。30問答えるよりも、3問を深く答えたほうが本当は役にたつはずです。おそらく聞けば聞くほど、その先が聞きたくなるはずです。zoomであればまだできますが、一方向のYouTubeでは無理があります。
講演会でも同じですね。2時間をすべて話すだけで終わる講師と、質疑応答を入れる講師では違います。質問時間も5分と30分では大きく変わります。5分ではしないのとほぼ同じで、せめて30分はないと何も聞けません。それを率先してする講師ももちろんいます。
例えば、元埼玉県志木市長の穂坂邦夫氏などがそうです。以前どうしても講演を聞きたくて、大分から福岡まで行ったことがあります。地方自治がテーマで、会場は自治体職員がほとんどでした。その中に美容師はわたしが一人です。講師のはじめの言葉で、もう行った価値がありました。
「今日は皆さんも聞きたいことがあると思いますので、あとで質問時間を30分ほど取ってありますので・・・」と、これだけでもう行った価値があると思いました。やはり思った通りの人でした。はじめから他人の意見を聞く姿勢がはっきりとあります。
その先の考え方の違いなどはあっても良いのです。また穂坂氏は自民党ではありましたが、とてもそうは見えませんでした。現在は息子さんが自民党の衆院議員です。父親とは少し違うようですが、息子であっても別人格ですから。(どこかで聞いた?) 笑
穂坂邦夫氏のことは調べればわかりますが、地方行政のことをとてもよく考えている方です。地方創生にはとても参考になる考えと思うのですが、なかなかこのような方が表には出てきません。しかしいまでも活動はされています。
時を戻そう。今日のテーマは不登校Q&Aでした。この中で気になる点がいくつかあります。これは個人ではなく全体的な流れのようにも感じることです。例えば、「親が変われば子どもも変わるはウソ」や「夫婦の不仲と不登校は関係ない」や「一人親と不登校は関係ない」など、わたしからすれば反論したくなることが多々あります。
ただこれもYouTube上なので一方的に判断はできず、どうしてそう考えるのかを聞いてみたいです。相手も同じ考えであればすんなりいくのですが、聞く耳を持たない人は避けるでしょう。さらにこれは通常の講演などでもよくあるのですが、結論が結論になっていないのです。
例えば不登校でいえば、父親と子どもの会話が少ない場合などの質問があります。そんな質問も多いようですが、最後は「お父さんもできるだけ子どもさんの話を聞くべきですね」で解答は終わります。いやいや、その会話ができていないから質問しているので、それに対するアドバイスが欲しいのだと思いますよ。
「父親は難しいですね・・・」では、答えにはなっていません。ただの共感だけで、あまり役に立たない「傾聴」のようなものです。そこは共感以上の答えが何か欲しいのだと思います。わたしの目線はすべて当事者目線です。当事者が満足すれば良いので、すべてを否定はしていません。
Q&Aに取り上げてもらっただけで満足であれば、それはそれで良いと思います。ただもう少し具体的なアンサーが欲しいときは、ストレスになるでしょう。この場合のトリセツとは、「聞きたいことは遠慮せずに素直に聞く」です。変に周りを気にすることはありません。おそらくみんなも聞きたいのです。
トリセツの答えは「素直なこころ」です。子どもさんにも持って欲しくないですか。欲しければまずは親がなることですよね。子どもの頃はみんな素直でした。笑 それが大人になるにつれて、徐々に素直さはなくなるのです。親の会なども素直に話せる環境が必要ですね。
「素直なこころ」を受け止める「大きなこころ」、なんちゃってで終わります。ではまた明日。