自分が30歳過ぎに担任した学年の同窓会があった。
今年50歳になる人たちである。
昭和の終わりから平成の初めの頃、全国的に高校への入学者が多かった。
勤務校でも48人11学級が何年か続いた。
今では考えられないことである。
この学年も520名ほどであった。
今回は150名くらいが参加するとのことであった。
必ず挨拶をするのだろうが、いかに手短に話すかを考えた。
そのうちに役員から乾杯の発声も依頼された。
ホテルでの開催だから、会費が5桁になるはずだ。
当日は早めに会場に行った。
30分以上前に行ったのに。受付フロアには人がたくさんいた。
久しぶりの再会に盛り上がっていた。
私に気づいた卒業生たちから一斉に拍手がおこった。
こんな経験は初めてだった。
定刻通り開始。
出席教員はわずか5名。
自分より年令が上の人がほとんどだから、仕方ないだろう。
よくこんな人数が集まったものだ。
人前で話すのも何年ぶりだろうか。
やはり皆話が長い。
1分以内に終わらせた。
5人の中では最も拍手が大きかった感じだ。
話は長いのはダメだと若いころから思っていた。
歓談、写真撮影、校歌斉唱、などいろいろな催しが行われる。
同窓会の数年上の先輩たちが裏方をしていた。
皆が笑顔で歓談している姿がよかった。
先月は一つ上の学年も実施したという。
コロナでこういう会合が潰れて、今年は盛んなのだろう。
不参加者の中には、どうしているか気になるものも多くいた。
卒業当時、ちょっと心配だった人数人も元気でやっている様子を見てうれしかった。
まだ彼らは40年以上活躍できる。
彼らから元気をもらえた。
同窓会に呼ばれるのは、この仕事のやってよかった点の最大なものだろう。