6月と言えば、高校野球の組みあわせが決まる時期である。
スポーツ新聞では全国の組合せが掲載される。
この時期は毎年胸が締め付けられる思いであった。
監督を辞めて6年経つが、様々な思い出が巡ってくる。
3年生最後に達成感を持って終わらせたいと、毎年のように思うが必ずしもそうはならなかった。
甲子園にいくことはないが、それなりにやり遂げたいという思いがあった。
抽選会当日は2番を引いて第一シードと当たって大敗したことがあった。
若い番号を引いて相手校を待っていると、とんでもない強豪がノーシードで来たこともあった。
ここまでは行けると思っても、不運にも舞えたときは悔しかった。
新聞では、全国のどんな弱いチームでも新聞に結果が出る。
自分や知り合いの母校も結果が掲載される。
野球は恵まれている。
大敗したときは載せられたくないだろうとも思う。
今はネットでの配信もあり、情報収集も楽になった。
高校野球も時代とともに変質した。
グランドに出る教員やコーチも、各学校で複数いるのが当たり前になった。
いつかは負けるが、最後をやりきったと思える試合であってほしい。
教え子たちが監督として活躍している。
今は遠くにいるので、練習を見に行くこともない。
悩み苦しんで、やりきったという結果を出してくれればと願う。