地方の公共交通を考える (二拠点生活の中で) | 元高校教員のブログ

元高校教員のブログ

定年退職から5年が終わりました。この間1年10ヶ月以外は自由人として旅人生活や地方でのに二拠点生活をしています。

地方生活をしていると、公共交通にも興味が湧く。

 

学生時代に利用した首都圏のバスは、今も利用者が多かった。

 

一方、地方は基本的に客がいない。

年々本数は減り、行き先も奥まで行かずお客の乗りそうなところまでしかi行かなくなった。

 

今はそこにはワゴン車のバスが運行されていた。

しかも曜日を限っての運行である。

運営はバス会社ではなく、タクシー会社が担当していた。

 

あるときお婆さんたちが4人ほど乗っていったのを見た。

クルマは運転できない感じであった。

 

どのバスも乗客が10人乗っていることはまずない。

空気を運ぶだけのバスが多い。

大きなバスでなく、小さいバスで十分である。

 

公共交通という名の下に、補助金が出ているのだろう。

そうでなければ、バス会社の経営が成り立たない。

 

バス会社も集客のためにいろいろな施策をおこなう。

 

ある企画では、公共温泉と食事をセットで売り出していた。

昼食付で2000円だった。

 

往復のバス料金、お風呂代、昼食代を3000円を越える値段だ。

 

4年前は私自身、生活用のクルマがなかったので、利用してみた。、その年の利用者も当然少なかった。

 

切符に番号が振ってあり、自分だけで3,4回利用した。

 

1年間で50人も利用していなかった。

それから3年間で利用はほとんどしなかった。

 

今年はバスがあまりに空いている様子をよく見かけたので、利用してみた。

6月上旬であったが、私の券は11番だった。

それまでに10人も利用していたのだな。

 

行きの乗客は私だけ。

終点間近に2人乗ってきた。

帰りは行き乗った乗客と私の2人。

すぐ降りたから、またタクシー状態になった。

 

平日は6往復運行するが、土日は2往復に激減する。

肝心な土日はこの切符は利用できないのだ。

公共交通が当てにされない。

 

JR北海道の廃止された天北線、深名線、羽幌線の代替バスには何度か乗車した。

天北線のバスは昨年一部区間廃止になった。

 

北海道の場合、人自体がいない。

家もない。

まだ本州はマシだと思う。

 

自分が結婚する頃、義父が「道路がよくなると、人がどんどんいなくなる」と言っていた。

 

義父たちが当初に住んでいた町は、当時の人口の半分以下になった。

今は町に小中学校が1校ずつになった。

 

公共交通の維持は厳しい。

住民のニーズにどう答えるか、名案はない。

利用者がどうしたら利用するか、市場調査してもよい結果は得られないだろう。

 

今回はバス中心に述べてが、鉄道はまだ利用者がいる。

これもダイヤの空白をもう少し埋められれば、利用の増加もあるのでは、とは思う。