地方生活をしていると、公共交通にも興味が湧く。
学生時代に利用した首都圏のバスは、今も利用者が多かった。
一方、地方は基本的に客がいない。
年々本数は減り、行き先も奥まで行かずお客の乗りそうなところまでしかi行かなくなった。
今はそこにはワゴン車のバスが運行されていた。
しかも曜日を限っての運行である。
運営はバス会社ではなく、タクシー会社が担当していた。
あるときお婆さんたちが4人ほど乗っていったのを見た。
クルマは運転できない感じであった。
どのバスも乗客が10人乗っていることはまずない。
空気を運ぶだけのバスが多い。
大きなバスでなく、小さいバスで十分である。
公共交通という名の下に、補助金が出ているのだろう。
そうでなければ、バス会社の経営が成り立たない。
バス会社も集客のためにいろいろな施策をおこなう。
ある企画では、公共温泉と食事をセットで売り出していた。
昼食付で2000円だった。
往復のバス料金、お風呂代、昼食代を3000円を越える値段だ。
4年前は私自身、生活用のクルマがなかったので、利用してみた。、その年の利用者も当然少なかった。
切符に番号が振ってあり、自分だけで3,4回利用した。
1年間で50人も利用していなかった。
それから3年間で利用はほとんどしなかった。
今年はバスがあまりに空いている様子をよく見かけたので、利用してみた。
6月上旬であったが、私の券は11番だった。
それまでに10人も利用していたのだな。
行きの乗客は私だけ。
終点間近に2人乗ってきた。
帰りは行き乗った乗客と私の2人。
すぐ降りたから、またタクシー状態になった。
平日は6往復運行するが、土日は2往復に激減する。
肝心な土日はこの切符は利用できないのだ。
公共交通が当てにされない。
JR北海道の廃止された天北線、深名線、羽幌線の代替バスには何度か乗車した。
天北線のバスは昨年一部区間廃止になった。
北海道の場合、人自体がいない。
家もない。
まだ本州はマシだと思う。
自分が結婚する頃、義父が「道路がよくなると、人がどんどんいなくなる」と言っていた。
義父たちが当初に住んでいた町は、当時の人口の半分以下になった。
今は町に小中学校が1校ずつになった。
公共交通の維持は厳しい。
住民のニーズにどう答えるか、名案はない。
利用者がどうしたら利用するか、市場調査してもよい結果は得られないだろう。
今回はバス中心に述べてが、鉄道はまだ利用者がいる。
これもダイヤの空白をもう少し埋められれば、利用の増加もあるのでは、とは思う。