聖徳太子ゆかりの伊庭薬師堂、寅年の開扉法要 | ゆうの日単「己事究明」

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滋賀県東近江市能登川町にある禅寺、大徳寺の住職です。「禅は己事究明である」とは、学問の師の言葉。日々の活動や思ったことを気ままに更新していきます。見て楽しんでいただけたら光栄です。

本日は、10時より伊庭薬師堂の開扉法要。

12年に一度、寅年に開扉されます。

お薬師様の尊いお姿をお参りできる、ありがたい機会でした。

 

大徳寺がある能登川町の隣、伊庭町にある薬師堂です。

こちらのお薬師様は、第32崇峻天皇(飛鳥時代 在位587~592年)の勅命により、聖徳太子が一彫りごとに三度お辞儀をして彫り上げたと伝わる、尊い秘仏です。

もともと繖山にあった新泉寺というお寺にお祀りされておりました。

惜しいことに戦国時代に兵火に遭いお寺は焼失しましたが、薬師如来像は少しのいたみもなく残り、それ以来、伊庭の地に迎えられて安置され、護られてきました。

年に3回、大徳寺の僧侶が、講の皆様とお参りしています。

聖徳太子の1400年遠忌にあたる本年、記念の大行事ができたことは大変ありがたく思います。

 

準備いただいた世話人の皆様、本当にお疲れ様です。

12年に一度ですから、前回のことがわからなくて苦労しましたね。

なぜか記録写真もまったくなし!

9月の打ち合わせの段階ではみんな不安そうでした(^^;)

 

24年前、先住職と私も含めて3人の僧侶でおこなったことを覚えています。

その記憶を辿りつつ今回、僧侶は私1人で法要をおこないました。

12年前は先住職が1人で勤めたと思います。

まあ何とかなるかと思ってましたが、無事法要ができて、今はほっとしてます(^^)

 

通常は1日のみの開扉ですが、今回は東近江市の依頼により、2日間の開扉です。

明日10月16日(日)の15時に閉扉するまで、そのお姿を拝見できます。

どうぞ、お参りください。