裏街道二回戦目はおっちゃんお姉さん達のチームだ。プロはいないのでメンツ的にはちょっと有利か。

こちらは#8から。#9でパーシャルでき落ちの4-0ときて#10。僕はWest。




こちらのオークションはPdから


2S P P 3H;
P 4H X//


で上から5つとスペードラフもとって-3の+800。
うらのオークションは2Sがスタンドで12取りとなった。出だしはふつうにいい感じで16-0。


ところがNorthのおっちゃん、決めるとこは決めてくるんだよね。




うちのオークションはNorthから


1NT(!) 2C* 3NT//

!:サイキック
*ボスメジャー


でリードはSK。

ダミー開かれてどうディフェンスしようか






僕はまず、SAKxxxはローをリードしがちかなと思い、もしPdにSAK?xxとHAだとするとSQ捨てたらディフェンス楽かなと考えた。この場合?はS9以上。SJの時はディクレアラーがS5枚持ってそうかを判断するディフェンス、S9の時は僕のスペードをQJと誤信するので続ければ良いだけのディフェンスになる。

でもSQ捨てるのもな、もったいないよな、と考えているうちに5-10秒経ってしまって、ブレイクインテンポはよろしくないし、考えはまとまらないがディフェンスもあるだろう、とSQを出してみた。これが良くなかった。

pdはスペードを続けてディクレアラーはSJ勝ち。CAKを剥がして(パートナーはハート捨て)ハート2巡目にHA勝ってSK、Sx。ディクレアラーはS2H3D1C3とってジャストメイク。

PdはSKをとってSQが捨てられた瞬間に、サイキックがわかった。そして僕のSがQT9だと思ったそうだ。それは最初にQを捨てなさそうだ。

今回はHA勝って何出すかよりも先にCAKを剥がしていたため、ハートを3巡目に上がるのんびりディフェンスで落ちていたようだが、ハートを1枚捨てされせられている都合上、ディクレアラーがDJを持っていた場合のスローインを恐れたのだろう。

詳細に見てみると、SQを捨てたあとは、ディクレアラーが

J9xx
QJxx
JTx
AK

ともっている時、Hの2巡目をAで上がってHを返しても、ハートキャッシュしてDJダックでメイクしてしまうようだ。打ち抜ける場合は後で出せば良いので、今スペードを返した方が良いパターンは見つからなかったが、SQがパートナーを追い込んでしまっていた。


僕はトイレ行きたくてビッド中に考えることができなかったのだが、オークションからメジャーはpdが、マイナーは僕が持っているので、全体的な方針としてディフェンシブに行けばいいことや、ダミーの点が少なめなのでよりディフェンシブに行こうと思う事などで今回の事態を回避できた。やっぱりブリッジはカードが開かれる前から始まっている。16-11。


次のボードも面白い。




オークションはWestの僕から


1D 1S;
2NT 3NT//


リードはCQ、これを勝ってロークラブ。CJ買って、クラブ。CT勝ってスペードを盗みにいこうとS4をダミーから引くとSJがスプリット。メイクは決まった。SA勝ってHKときたので4メイク。

裏は同じオークションでHKリードはHA勝ち。ハートコンティニューをHQ勝ってCQ。ディクレアラーは少し欲深くCA勝ち、クラブダックとしてきたのでHプロ、ディクレアラーって1444じゃね?と気付いてSA、スペードと出し、見事-1の10取り。26-11。


2ボードでプッシュとアップメイクで2impを重ねて28-11。そして魔のボード。




まず裏の話から。
裏のオークションは、


P-(P)-1C-(3H);
X-(4H)-4S///


で、CTリード。CQ勝ってSA,スペード。SK勝ってハートで渡ってCKとなるとダミーへのラフィングフィネスとなり1ダウン。


そのラインが良いか知らないけど、まぁありそうなプレイ。そしてこちらは…


P P 1C 3H;
3S(!) P 4S//


でリードはHA。一応H2でクラブを示唆してみたものの、ハートが続いて、ハンドでラフ。

そこでディクレアラーはC9でフィネス!CT勝って出すものに困りDT。DJ勝ってSQ。失敗するかもしれないがKを被せたらSA勝ち。DAで戻ってS9をフィネスして、クラブもフィネスしてオールトリックの5メイク。ってほんまかいな…


このボード、僕的にはS1H1D1C1取れたら良いなだからあんまり考える事なくてふつーに出来てると思ってたから、裏とスコアあわせてる時

「#1作られました?どうやって?5メイク?」

となって驚いてしまった。仮にクラブシフトしたとしても、このオポーネントは作ってると思うよ多分。


ていうか4Sたどり着いたらそれだけで割といい感じ。3Sはちょっと当たりすぎ。11imp取られて28-22。

で5ボードでお互いに1impずつ積み重ねて魔のボードその2。




オークションは


P P 1S 2C;
3C P 3D P;
4S P 5C P;
5D P 6S//


ときてHAリード。トランプ集めてHKでクラブ捨てて、一応CKフィネスするが抜けて6メイクである。

裏のオークションは


P-P-P-1S;
P-2C-P-3D;
P-3H-P-4C;
P-4D-P-6S///

OL.S5


うーんお上手。。ダミーエントリーもスペードのミドル的にも、ダミーリバーサルは成立しない。


結果14取られは29-37で後半戦へ続く。8impならビハインドともいえないくらいなので、そんなに悪くはない。少し緊張しつつ後半戦へ。

1日めの後半は92-17とかで圧勝。いくつか面白いボードがあった。まずは午前から。

 
 
Both Vul. 2nd seat. 
 
 
xx
KQ9x
xxx
KQxx
 
 
オークションは右手から
 
 
P P 1D 1S;
2NT P 3NT P;
P ?
 
 
パートナーがスペード、僕が丸いスーツを抑えている。いくらダイヤが取られてもなかなか9個にはならないだろう。ダブル!
 
 
P P 1D 1S;
2NT P 3NT P;
P X//
 
 
これがリードHK、ダミーは
 
 
xxx
Ax
AKQJTxx
xx
 
 
うわー。なんかダメそう。

HA勝って、ダイヤ全部取り、スペードをAに負けにきたところへハートを返して貰って、ディフェンスでS1H3取ってジャストメイク。
 
 
「ごめんやり過ぎた、ウィーク1S。」
「ジャストメイクで良かったじゃない笑」
 
 
非常に和やかな雰囲気、その直後のボード。
 
 
Neither Vul. 1st seat.
 
 
T9xx
QTx
-
T8xxxx
 
 
オークションは
 
 
P 1D 1S X;
?
 
 
パートナーの1Sが自然なら4Sくらいが適切だろうが、直前そうではなかったから、3Sやマニアに3Dなど、代を抑えたビッドがいくつかある。ちなみにさっきよりOCしやすいバルだ。
 
 
でも僕は4Sを置いた。経験に学ぶのは愚者のする事だ。僕は長期的なエッジを取りに行く。
 
 
P 1D 1S X;
4S P P 5D;
P P X//
 
 
pdの手は
 
 
AKxxx
Jx
Jx
AQ9x
 
 
で、スペードが2-2、CKはオンサイドのダブルトンなので2ダウン。もちろん4Sはできている。素晴らしい。
 
 
裏のナイスなビッドもあった。主役は背の高いHプロ。
 
 
We Vul. 4th seat.
 
 
Axxx
-
xxxx
AQJxx
 
 
オークションは左手から
 
 
1H 2D P 6D(!);
6H P P X//
 
 
で4ダウンの+1100。この時Pdのハンドは
 
 
xx
Kxx
AKxxx
xxx
 
 
OCはよわいけれど、まさかのCKオンサイドかつCKxxがダイヤ3枚持ちなので出来ちゃうようだ。なにこれ。
6Dが当たってるのは面白いが、6Hが当たってるのも面白すぎる。
 
 
次は午後イチのボード。
Both Vul. 4th seat.
 
 
AK8x
8x
QJ9xx
xx
 
 
オークションは左手から
 
 
1D 2C P ?
 
 
サポートはないけど、S4C5とか持ってたら2Sを言ってくれそうかなと思って2Dといってみることに。そうしたら3Dとキュービッド返し。いまさらスペードを紹介する必要はないねと思って3NTを置き、それが流れる。
 
 
1D 2C P 2D;
P 3D P 3NT//
 
 
リードはH3、シングルダミーは以下の通り。
 
 
x
KQ976
x
AKJT9x
 
 
AK8x
8x
QJ9xx
xx
 
 
3NT by 下、OLはH3。なんか変わったダミーだ。
 
 
HK勝って、右手からはH2。
クラブはかなり6勝しそうだけど、仮に抜けてても絶対1回は勝たされるし、コミュニケーションもなんか微妙。とりあえずダイヤ出して様子を見ておこうか。DQは左手のDA勝ち、ハートリターン。HK勝って右手はHJ。ハート。右手はSQ捨てて左手のHT勝ち。スペードリターンを手のSAで勝って、CQをフィネスに向かう。CJ勝ってボスフォロー。ハート、左手のHA勝ち。ここでシングルダミーは
 
 
-
x
-
AKT9x
 
 
K8
-
J9x
x
 
 
の4勝3敗。リード権は左手。ここでDK、Dxとイグジット(右手はダイヤの3巡目にショーアウト)して来たのでもうなんでもよくなったけど、多分1453シェイプでそうするしかなかったのだろう。
 
もともと左手の1444に備えてクラブ二回フィネスしたい感じだったので(そしてこのプレイならT8でスローインが成立しているので)、いいプレイだったらしい。


裏は1Dオープンに2NT。いくらボスバルとはいえ、3Cに受けて終了くらい。3Cは適当にメイク。10取り。

 
もう一つ。
 
 
Both Vul. 1st seat.
 
 
Q8xx
x
xx
KQJT87
 
 
ボスバル、ふつーパスって雰囲気だけど、この手を持ったときちょっと不思議な体験をした。
つまり、3Cを開けないといけない衝動に駆られたのだ。
 
 
そこまではさして不思議ではない。どうぞご自由にって感じ?

気持ちが30%まで上がって来たところでいやまてよ、S4枚あるし、何せボスバルはすごい良いバルではない。やめておくか。と冷静になる。理性はパスを掴んでいた。
 
でも、ここで実際に置いたのは3Cだった。なぜかはよくわからない。あー置いちゃった、そう思った。オークションは、
 
 
3C P P X;
4H P 6H//
 
 
と進み、Pdはダイヤリード。出てきたダミーは
 
 
AJxxx
KJxx
AKx
A
 
 
でディクレアラーは
 
 
x
AQxxxxx
Qxx
xx
 
 
とアイスコールドな7Hであった。ちょっとEastがさぼり気味なのはそうだけど、もし3Cで始まらなかったら左手の3Hオープンから始まってあっけなく7Hに言っていたに違いない。我ながらナイスプリエンプト。ちなみに3Cxはベストディフェンスで-3の800点。いい感じ。
 
ちなみにこの時pdはC4枚の4点など持っていて、黙ってた方がいいやつだと思ってパスしたそうだ。隠れたナイスジャッジ。
 
裏街道どこまで上がれるかな、この日は荻窪駅西口のサウナ、というか銭湯のなごみ湯へ行く。入湯2,000円とやたら高いものの、考えうる限り最高のサービスが受けられる。僕もこういうサウナを経営したい。休憩所で寝ても4,000円だから、コスパを考えるならなるべく寝に行ったほうがいいようだ。
 
夜は飯田橋へ行って、プロとアマと僕でひとしきりブリッジの話などをしたのち、2時くらいに眠りにつく。
 
 
 
前日夜、陽気なN君に連れられて東中野の銭湯、アクアへ。

ここはサウナと裸で入れるプールがウリで、水冷てぇなとかサウナ汗でビショビショとかサウナのTVでやってた高校生クイズがいまいち面白くないとか文句言いつつも、プールで完璧に整ってMプロ宅で睡眠。ついでにクロアチア土産をもらう。


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1日目の対戦相手はちょっと前に日本リーグでご一緒したTさんKさん、日本代表クラスのオポーネントだ。シーティング権は前半こちらにある。

朝、チームメイトと。


「座り方どうしましょう?」
「分散を上げるには、スポンサーの裏にプロが座るべきだと思う。」
「僕もそう思ってました!」


KさんがNorth、TさんがEastということだったので、そんなこんなでWestに背の高いHプロと、Southにザ・分散と呼ばれている(※誰に?)僕が座ることになった。これでEastにハンドが来なければ勝てる。かもしれない。

うちのテーブルは、Northがpd、Southが僕、そしてEastにTさんがいる。Tさんが手を引かなければ良いのだ、アンラッキーエキスパートとして有名な彼ならやってくれるかもしれない。ラッキーアマチュアとして有名なチームメイトを同じ席に座らせるのもどうかと思うが、それはそれだ。


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ボードをシャッフルしながらPd。


「基本負けそうな相手にサイクしに行くのはいいとして、みんながやったらそれはスコアにならない気がする。」

それはもっともだ。

「で、だからといってサイクする担当を決めとくのはよろしくない。」

それはディレクター呼ばれちゃう、とTさん。

「それに同じことがシーティングにも言えるのだろうか」

「システムを合わせるみたいなのはありますよね。ビッグクラブには同じ向きにビッグクラブみたいな。」「それに、どの強いチームもアグレッシブペア、スコアを守るペア、その中間ペアみたいな役割があって、イタリアなんかそうだって本人たちが言ってるの見たことあります。」

「まぁそうか」


で、分散担当?の僕が分散を取りに行った2ボード目。


They Vul. 3rd seat.


xx 
Q98x
AKT9x
xx


オークションはPdから。


P 1C ?


あんまり冴えてないのはそうなんだけど、1D言うくらいならと2D。するとオークションは


P 1C 2D X;
5D P P X//


ありゃ。SKリードでPdの手は


Qxxx
Ax
Q8xx
xxx


こりゃダメだ。あっけなく-3の-500。裏はパーシャル作りの+110とかで9取られ。

「お互いにやりすぎちゃったね。」

5Dはいろいろ考えると良くないと思うが、Pdは誠実だ。僕が分散担当だなんて決まっていないと宣言してくれた。

喝を入れられた気分で、ここから最後までJudge of perfectionし続けられればきっと大丈夫、まだまだ勝てると思うに至った。
気合い入れていこう。


で、その後この9impが大体プッシュになったかな、くらいで迎えた10ボード目、このハンド。


K865432
A
Axx
Jx


オークションは僕からフリーランで


1S 2H;
2S 3S;
?


スペードのスラムトライ、少なくともゲキ弱ではなかろう。S7H1D1とパートナーのハートはどうなっているんだろう。

でもなんとなく、トリックはありそうだ。HKQがあったらもう11個で、ハートの5枚めは12個めになるかも知れないし、この想定でアナーはまだSAとHKQしか使っていない。何しろPdはGFからのスラムトライをしているのだ。

ここで普通はクラブのコントロールを知りたいと思うだろう。その一方で僕は、クラブのコントロールがないことを知られたくないと思った。だから4Cとフェイクキューをすることにした。


1S 2H;
2S 3S;
4C 4S;
?


赤いスーツのキュービッドは回避されたが、まさか5Sが落ちることはないだろう。実はこの時点であまり考えてなかったが、確かSerious 3NTが決まっていたので4Cはガチ手ではない。従ってキュービッドをしなかったことも考えられる。

というわけでRKCだ。


1S 2H;
2S 3S;
4C 4S;
4NT 5C;
6S//


ちょっと悩んでリードはD9。ダミーは


AJT
KQTxx
Kxx
xx


完璧なコントラクト、完璧なダミー、そして誘導されたように完璧なリードだ。手で勝って、SKでボスフォロー。ハートは割れていたので7メイク。

Tさん「4Cにはダブルですね。」

ほう。ここでオープニングリーダーがダブってもまだ意味はないのだが、4NTRKCに5Cと言ったところでTさんがダブるとついにクラブが打ち抜きということがわかる。まぁその時はこっちでコントロールして5S で止まるわけだけど、目的は達成できる。なるほどね。って役に立つ機会レア過ぎない?


ちなみに、前半のTさんへ巡ってきたスコア動くハンドは2H3メイク(裏は4H-1)の6取られだけ、そんな悪くない。トータルでは3imp勝ちでさぁ後半へ。


後半は相手のシーティング権。
彼らはなんと…変えてこなかった。後悔させてやるぜ!


さて静かなボードが続いて7番め。
これですよ。


Both Vul.1st seat.


KJxxx
QJ86
KQx
A


オークションは僕から


1S 2D 2S 3D;
3H* 4C 4H P;
?

*Hに無関係なG/T


クラブ攻められた時パンプを食らわないのはハートかな。パスしよう。

リードはDA、ダミーは


Qxx
AT97
J
xxxxx


悪くない。
DA勝ち。クラブシフトをA勝って、HQを出すとショーアウト。えーーーー。

普通のブレイクならほぼできてるよこれ。残念ながら-2。

裏は平凡に4Sやってジャストメイクで13取られ。そしてこのラウンドは、15負けでトータル12負け。なんで…なんで…


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終わった後反対のテーブルからやってきたKさん。


「惜しかったね。」


嫌味じゃないのが分かる。
優しい、その優しさが悔しい。

強い方が勝つんじゃない、勝った方が強いんだ。僕らは今日そのことを示したかった。そして勝ちそうな方が勝った。普通に席も変えずに。


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お昼。いつものタイ料理やさんで蟹カレーを食べながら、あれがどうできた、こうできた、僕は完璧だったか?どうやったら完璧にできたか?
そんな事をハンドレコードに書きなぐっていると考えてるとPdから

「反省し過ぎない方がいいよ、引きずるから」

その時は、ううん引きずってないしと思ってたけど、今ではその一言に救われたかなって思う。


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1日め午後のことは書くかよくわからないけど、一応to be continuedということで。