funbridgeはカーディングで配置を知っているんじゃないかとずーっと思ってるんだけど、これはどうだろう。
対戦形式のIMP戦、1IMPビハインドの最終ボード。
972
K86
Q73
A743
オークションは右手から
2S P 2NT P;
3H* P 4S P;
P ?
*Hバリュー
落ちるかどうかはどうでもいい、ビハインドの状況ではダブらなくては!
2S P 2NT P;
3H* P 4S P;
P X//
リードは、ダミーが強そうなのでクラブのAのアンダーリード(C4)。こんだけすれば裏と同じスコアになることはないだろう。
フルハンドは以下。
C4、CK勝ち。スペードで手に戻って、HA、CT。
リードがはまったかな?と思ったら、CQをプレイ。それが勝ってクラブラフ、ハート。
HK上がってスペード。努力むなしくS6H1D1C2とハートラフで5メイクは-690。
ディクレアラー目線で考えると、S6H1D1C1は固いので、一発ハート切ればok。4SxならHA、Hxかハートダックが良さそうだ。
クラブのAアンダーリードを想定しないのなら、スペード2巡取ってCT流しもある。SouthがC3枚以上か、スペードもクラブも2枚以下なら、"CAがNorthにある"ことから、CJフィネスかCAのラフィングフィネスが成立してS6H1D1C2でジャストメイクする
ただし、SAをエントリーとすることから、ハートラフプランとクラブ2勝プランは同居しない。だからディフェンスしながら上手くいった?とちょっと思った。
実際今日は、CTを流してCJに抜けたとして、返すスペードがないのでハートラフプランに戻ることができる。しかしいまもしパートナーがS3枚を持っていたら、CJ勝ってスペード出して、ハート勝ってスペード出すことで、ディクレアラーはしょうがなくクラブのラフィングフィネスに向かい1ダウンするだろう。
僕がダブったからS3枚持ってると思ったという言い訳はあるかもしれないが、それはCTを流した時の話。実際にArgineちゃんは、CQをライズしたのだ。4Sxだからメイクすれば多分優れているのに、配置を知っていて5メイクに向かってない?
Argineちゃんが下手だから、CK勝ったらCA表だと思ったんじゃない?と思うかもしれない。
もっと人間ぽくいくなら、Hラフの準備をする直前にクラブ出すとCJ表なら5メイクしうる事に気づいて、CTを出した瞬間に"テーブルプレゼンス"からCAオンサイドを見破ったとか(実際0.5秒ヘジった)。
だがArgineちゃんは普段そんなじゃない。
人間ぽくないし、こいつはうまい。それも、僕より何枚か明らかに上手だと思う。だから↑に書いてある話がわからないヤツじゃないのだ。
もっとも、それもチートによるものかもしれないのだけど。
Argineちゃんとの過去の対戦から一つ紹介しよう、Southの3NTだ。
リードはCA、D2シフト。
僕はよく考えず、まぁハートエスタブリッシュさせないと、と思って、DKを残してハートをJに向けて出す。これは右手に取られてD6リターン。
いまハートを取る理由はないので、S3-3を目指してスペードをダックする。S8は右手のS9に流れてHT。しょうがないのでHAQと取ると右手がHQの時ににショーアウト(ダミーからはD7捨て)。
スペードを出してみると3-3ブレイク、CQをCKに負けに行くと、ダミーは全て勝てるようになったが左手にHの4巡目を取られてしまうので、ディフェンス側にS1H2C2の5つを取られて1ダウン。
僕のプレイは普通でしょ?それとも下手?
フルハンドは以下。
さてArgineちゃんはどのようにプレイしたのだろうか?同じコントラクト、CA、D2シフトまで同じ。T3ではDKを剥がしてクラブを負けに行く。左手が勝って、クラブバック。CQ勝って3勝2敗。
SAK2と出した時、EastはSQを捨てておけばスローインを回避できていたが、これはSA,Kと取らずにスペードダックで改善できるので、根本的にメイクルートだ。
Argineちゃんのプレイの本質は、ハートの手出しにメリットが薄い事を理解し、ルーザーが5つにならないようケアした事に尽きる。ハート手出しは意味なくも無いのだけど、WestにHKTxxなんかがいる時は、T3HK上がってダイヤを出す事で、いまいまのHトリックを2つに抑えることができる。H3-3はS3-3と確率が同じで、トリック数が1つ多いだけ。それよりもS3-3とハートフィネスで9個を目指す方が優れてるかもしれない。
DK剥がすの?とかクラブから負けに行く?とか色々思うところはあるが、H2勝だと思ったらどう出したっていいし、T2WestのD2シフトはHKがない事を示唆してる気がする。
実はこのボードの後、結構絶望した。微妙だけど、もしかしたらプランニングが負けているかもしれない。ていうかこんな微妙な差を正しい方選んでメイクするの、ちょっとワールドクラス感ない?
そしてこんなやつがありえないプレイして4Sxを5メイクしてくるんだから、ちょっと許せなくない?
…Argineちゃんは、露骨にわかるチートはしてこない。8枚フィットの裏のKグルトンとか叩いてこないし、9枚フィットのQJダブルトンは理屈がないと当ててこない。多分、プレイプランが決まらない時などフルハンドを時々みたりしたりして、チートが見えづらいように偽装してるのだ。そこがせこい。
2015あたりのチートスキャンダルの時、トッププレイヤーの間では、件のペアはその前からチートしていると噂になっていたそうで、以前紹介した気がするけどBoye Brogelandのチート観察レポートはとても勉強になる。
ただその文書を読んだプレイヤーなら、"自分ならもっと巧妙にチートできるな(やらないけど)"と思っただろう。
特にテーブルでは、協力者がいればチートをすることなど簡単で、更に上級者がチートをすると、同じレベルにあるもの以外にこれを見破ることなど、ほぼできないのだ。
つまりこれは倫理とか愛の問題で、だから僕は納得できないのだ。funbridgeの開発にはフランスのトッププレイヤーも関わっている、彼らはどう思っているのだろう?
funbridgeは地方プレイヤーにとってとてもありがたいツールだ。今後プレイヤーが減ったら、より都会に近いエリアであっても益々便益を感じることとなるだろう。
なくなってほしいというわけではない、チートするならするという事を明らかにして、そういうブリッジ風のゲームとして楽しみたい。それだけなのだ。















