ここ1.5ヶ月は割とずーっと勉強してました。
とりあえず忙しい期間は終わりました。

主に4年になってから臨床、つまりいままでやってきた身体の仕組みにプラスして病気の勉強をしてたのだけど、10月19日にその臨床の最後の試験があって、11月13日にその総まとめ試験があったからです。10月頭くらいから助走つけてきたので1.5ヶ月、ちょっと長かった。


医学部ってブリッジ界隈にはあんまりいないので説明してみると、総まとめ試験はComputer Based Testing(CBT)というヤツで、パソコンに向かってカチカチと基本5択の問題を1日で320題解くことになる。

合格すると病棟で実習に出られる権利を得るのだけど、これがエグい。

まず試験そのもの、1時間のセットがが6ラウンドあって疲弊するし、なにせダミーにならない。これは本当に疲れる。

内容も、特に4年でやった臨床がメインだけど、範囲は1-4年でやった全部。もちろん1年の勉強の上に2年の勉強が成り立ってその上に…となるので、例えば法律の種類ごとに考え方が違う法学とか、それをメインに出題してくる国家総合職試験と比べるとましではあるのだけど、まぁ大変。数的処理で気分転換、みたいなのも無いし。

それとお医者さんの就活みたいなのって国家試験の前に始まるから、ここのスコアが参考にされることもあって、まぁまぁ気合が入るんです。

ここまで勉強をサボってきた(正確にいうとちゃんとやってたつもりだけどイマイチな成績しか取れなかった)自分としては、CBTで頑張るとコスパが良いので頑張ってた。最低ラインをパスするのは楽なんだけど、悪い成績のやつがイマイチな成績でパスすると、学生時代はずっとそういう評価になるかなと思って。


まぁいいんですけどね、いまいちでも。


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さて今日はfunbridgeの話。珍しいデュアルスクイズを見たので記念に。




僕はSouth、ちょっと弱いけどすごくそれっぽいので、1NTで開けると3NTに直レイズされてハートリード。ダミーで勝ってSx→SJと出すとSK。ここでダイヤが返ってきて、D5,4,J,Qとなる。


あとスペード全部とって、ハートも1つとったのが以下の状況。



ここでHK取ると、左右がダイヤを共に一枚も捨てられないので、みんなマイナーを2枚ずつ残す展開になる。そこでCA,Cxと出すと、どっちが勝ってもダイヤを打ち込む羽目となる。左右を(シングルスーツで)スクイズするからデュアルスクイズ。

今回はDAとDTが同居してるけど、T3の右手のDJが嘘つきでなければ、どのように分かれてても大丈夫。

うらは4S、ハートリード勝ってSKのフィネスが抜けたところで、この形からDx出す人あまりいないので、デュアルスクイズにはならなかったようだ。いい1NTオープンでした。


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"『中城ふみ子歌集』"

勉強以外の話、最近は本を読んでます。

今まで読んでこなかった詩とか面白いかなと思って、吉増剛造のものを手にとってみたけど、よくわからなかった。

次に寺山修司の短歌を手にとってみたんだけど、これもよくわからない。わかるんだけど、そんなに響かない。

困った、このジャンル向いてないのかなと思いながら手に取った『中城ふみ子歌集』、これが当たり。はちみつをこっそり舐めるように読んでるのでまだ読み進めているところ。

中城ふみ子は31歳で乳がんを患って亡くなった昭和初期の歌人で、知名度で言えば全然寺山修司に及ばないと思うのだけど、短歌がどうにも虚無的でセクシーでキレキレ。調べてみたら、当時としては割と奔放な人だったようで、この時代にそれを歌う短歌は革命的だった模様。

僕の知ってるたいがいのブリッジプレイヤーはこういうものほとんど全く読まなさそうだから、いい機会なので、1/3ほど読んでる本の中からお気に入りをご紹介。


"メスのもとあばかれてゆく過去がありわが胎児らは闇に蹴り合ふ"

そういう記録はないので違うかも知れませんが、堕胎のことでしょうか。この句を知って、中城さんにがぜん興味惹かれました。


"光たる唾ひきしキスを一心に待ちゐる今朝の我は幼し"

つばひきし、って。
一度ハッとして、自分に笑けてくることってあるよね。もう一回こんな歌が出てきます。


"何ものにも囚へられざる魂の我に還れり離婚のこの日"

結婚して、離婚して、子供もいて、彼氏もいる珍しい昭和の人でした。何か自分を縛るものが無いのは果たして幸せなのだろうか。四畳一間の和室で1人、悲しみとともに詠んだ句では。


"灼(や)きつくす口づけさへも目をあけて受けたる我をかなしみ給へ"

焼灼は焼きごてのこと。そんなキスに冷静になってしまうのは子供がいるから?死期が近いから?そういう女だから?


"愛少し賜えと乞ひつつ苦しめり気位高き乞食(こつじき)われは"

多分、私を愛してくれと口にすることはなかったのでは無いか。


"無縁なるものの優しさ持ち合ひて草食(は)む牛とわれとの日昏れ"

日暮れに牛舎か牧場で牛を見てるだけなんだけど、情景を表現する上の句に鳥肌が立つ。

彼氏とか子育てとか、有縁なるものとの関係に疲れているようにも見てとれる。


"われとわが水晶体を暗くする不遜なるもの虚飾なるもの"

仮面、というセクションに納められたこの歌が一番好き。驕り高ぶったもの、うわべだけの飾りとは何のことだろうか。どうしてそれが私と、私の目を暗くするのだろう。

国語の時間、これはいったい何の歌だろう。
せっかく頭がいい人ばかりなので考えてみよう。
理解の仕方は人それぞれ、整合性の取れたアイデアが浮かぶだろうか。Plan your…what?





















僕は、夫のいる女性の恋の句だと思う。

この人のキスを受けていいのだろうか、今までの生活は、これからの生活はどうなるのだろう。いやそんなことはどうでもいい、今は目を閉じて流れに身を任せよう。きっと何とかなる。

そのきっと何とかなるという思いはきっと不遜で虚飾なものだけど、今はそんなこと、どうだっていいのだ、という激情が浮き彫りになってくるような気がします。

これを踏まえると、既にでてきた"灼(や)きつくす口づけさへも目をあけて受けたる我をかなしみ給へ"は、もうこの恋に生活の全てを賭してもいい!なんて思えなくなってしまった私のスレた心を哀れんでくれ、なんて読める気がする。57577の深さは計り知れない。


深夜、外に出るとオリオン座が輝いて見えます。腰の短剣の下に見える小さな星を眺めていたらこういう解釈を思いつきました。もう冬です。
funbridgeの直対機能で高校生と遊んでるんだけど、最近勝ててない。

2ヶ月分しか履歴を遡れないのだが、少なくとも9月から勝ってなくて最低8連敗、多分10連敗はしているのではないか。それでも通算成績は勝っているのだが、時間の問題感がすごい。

いや確か、彼とは直対始めていきなり10ゲームぐらい先行して、そのあと追いつかれ追い越されて、そのあとまた10ゲーム差つけなおすのにだいぶかかったんだった。歴史は繰り返す、追い越されても追い抜き返せばいい。


さて最近の5bdマッチから。試合形式は直接対決のIMP戦、相手が先に5bd全て終わらせている。


#1
NV 3rd seat.


AT5
Q82
8
QJ7643


P 1D ?


多数派のチョイスではないだろうけど、と思いながら3Cを選択するとオークションは


P 1D 3C 3H;
5C P P X//


捕まった。Argine、プリエンプト下手だから怖いんだよな。HAリードにダミーが開かれ、


984
6
7542
KT952


これは...完璧。
S2H1D1C1取られて5Cx-3は-500。

これは3取りか4取りでしょうとスコアを見てみると...結果は一緒。ビッドも一緒であった。高校生のくせになかなかやるな。

ブッシュボード、気を取り直して次へ。


#2
Both VUL. 2nd seat.


J98
J5
KQJT84
K5


P ?


1NTオープンはっと...いやいやまだ仕掛ける時間じゃない。とりあえず1Dだ。オークションはかく進む。


P 1D 1H 2H;
3H ?


ダイヤはたくさんあるけど、4Dと代をあげるには手が丸すぎる。HAQとDA、SAで3NTなのでパスしよう。


P 1D 1H 2H;
3H P P 4D//


HKリードに開かれた手はこんな感じ。


QT3
A98
A953
Q83


ダブルでしょ普通...と思ったものの、S2H1C1負けて-1だし、3Hはどうもできそうな気もするのでこれで良いか。フルハンドはこちら。


プレイは省略、予定通り-1で裏はというと


P P P 1D;
P 3D//


でジャストメイク。ずるいよーこれはずるい!

でもこれもブリッジか。
2ボード目にして5impの負債を抱えて次のボードへ。どこかで仕掛けなければいけないかもしれない。


#3

オークションは相手のフリーランで下記の通り。



リードのお時間です。貴方ならどうする?



















僕はカッコつけてC4を選んでみた。フルハンドはこちら。



ダミーみた瞬間にCQにすれば良かったと後悔。
CK勝ち、HK勝ち、SK勝ち。パートナーがSAxかもしれないとCQを出してCA勝ち、スペード集められてCT勝ち。そして何故か安全なDフィネスをせずDA勝ち。結果として、ディフェンスでSK、HA、DKを勝ってジャストメイク。裏はHAリードからダイヤフィネスされて普通に5メイク。なんか儲かった、+1imp。


あとでよくよく考えてみると、Cリードは十分にあると思う。PdにSAxを期待するとクラブをひとつラフできる。ここでPdにCKを期待するのは点数の持ち方や4Cにダブルがなかったことからやりすぎなので、Cを出すならQを選んで、CJのありかを誤魔化すのが良かったと思う。
SK、HA、CJ、クラブラフが成立すれば1ダウンだ。


4impビハインドで2ボード、間に合うのか?


#4
オークションは省略、下記の通り。


リードはC5、どうプレイする?




僕はCK勝ってDT。左手DxにKを出すとそれが勝ち、CA、ダイヤラフ。ここで左手からDQがポロリ。


CKQとってスペードを1枚捨て、H5→Jでダミーに入ってDをH6で切るとDAが落ちてくる。HA,HQ→HKで首尾よく狩り切れたので、ダミー基準でS2敗の5メイク。フルハンドはこちら。


裏はCK勝ってDT→DK、CA、ダイヤラフまで同じ。ここでクラブをダミーでラフ、ダイヤ引いてDAポロリ、ハートで渡ってエスタったDJを引くとH9で左手ラフ。あとスペード2つ負けるので4メイク。

裏のプレイはエクストラチャンスとして左手の4234シェイプを期待している。だめでもまぁ、そんなもんかなって感じ。


僕は何を考えたか。


本当はハート1巡取りつつクラブでダミーのスペード捨てて、DTをDKに向けて出すのが良さそうなんだけど、いくつかの理由で手で勝ってDTをいきなり出すことに決めた。


何しろ、この時の僕はどうしても1impがほしい。


残されたボードはあと1ボード、4imp差は点数にして130-160だからパーシャルの出来落ちが必要で、一撃でなかなか詰まらない差なのだけど、3imp差は90-120だからバルのダウン数で詰めることができる。パーシャルの出来落ちは勝敗に繋がり、裏の選ばなさそうなプレイを選択する余裕もできる。とにかく受けが広がる。

だからこのスコアリングでは、ダウンする可能性を持ってしても5メイクを目指す理由がなくはない。そして5メイクするならダイヤだけは開発しないといけない。

それとこちらの方が大きいのだけど、裏はC3巡回すプレーをしそうだから、プレーをずらしに行ったというもの。例えばC5-2でCQを裏に切られると即ダウンだし、展開が違えばメイク数が違ってimpも動いてくれるかもしれない。impは、動かないと始まらない。

…実はC5-2だとすると左手はCJT985を持っていることになるので、この考えはEV-なのだけど。


さてDKが勝ったらまずメイクを目指しに行く。


CA剥がして、左手からC4が出てきたからCは4-3。ならばダイヤ切って、CQでスペード捨てて、クラブラフに行く流れの中、DQが落ちてきたらラッキーかなという感じ。


↑クラブ切れば4メイクが確定する状況。


さてダイヤエスタブリッシュはダミーリバーサルになるから、Hが3-2じゃないとだめ。Hが4-1なんて事あるんだろうか?

左手はD3C4で決まりなので、怖いシェイプは2434。この時SAKがブレークしてるとすれば右手は6142とSAかKを持ってることになる。このバルならオークションでスペードを言う機会があったはずだ。

というわけで、上の状況からハートを出すことができたわけであった。


ちなみに人間がディフェンスしてたら、このプレイならきちんと落とさなくてはならない。DAを即上がりしだ時に、右手はD9を出すことでスペードへのSPの完成だ。


さぁ3impビハインド、最終ボード。
逆転できそうな手よ、こい。


#5
Both Vul. 3rd seat.


KQ862
Q953
AT5
7


なんかサイクする感じでもないなぁ、と思ってたらpdが1NTオープン。

ここでコントラクトをずらすため、ではなく普通に間違えてスペードだけ紹介し、コントラクトは3NTに。おかしいな、この日は飲んでないはずなんだけど。シングルダミーは以下の通り。



OLはC9。


T1:C9,7,T,A


これはメイクダウンが微妙だ。出来落ちで逆転できるかもしれない。

Plan the play.
















H8→Qかな?と思ったんだけど、うーん。クラブエスタらせなきゃいけない展開になったりするかな?

暫し考える。














ハートを紹介しないオークションを選んでるから長そうなハートリードが来てもおかしくないところ、リードはC9なんだよな。HKは結構表にいそうかな。




そうだとするとハートって、5-2なら時にアッパーカット食らいそうで、SAでリード権奪われるとH4-3でも左手のクラブが1枚とかだと簡単にアッパーカット食らう展開になりかねない、かな?

一方でハートをハンドでそんなラフしたいかというとそうでもなくて、例えば平凡にSA表のS4H1D2C2ダイヤラフで10勝する。

クラブエスタブリッシュはいらない、ハートラフもそんなにいらない。むしろその過程でアッパーカット食らうのが怖い。そう思って愚直にスペードを出すことにした。左手はSAで勝ってSJ。右手はスペードボスフォローで2巡目にST。



もうほぼメイクしている。

DK,DA,Dラフして、クラブラフ、スペード集めてHA,H8→Qと出してHKは表にいたので5メイク。

でよかったんだけど、僕は左手のスペードをSAJだと思ったので、ダイヤ切ってCKとってクラブラフにした。

実際左手のクラブはダブルトンだったのでことなきを得たが、スペードはAJ9。CK切られてたらちょっと危なかった。フルハンドは以下。



5メイクしちゃうとちょっと厳しいかな、裏は多分4メイクだろうから。

そして実際に裏は4メイクだったが、あちらのプレイはCA勝ってHA、H8→Qであった。

ダイヤリターンをDA勝ち、手でハート切りにいく(右手はダイヤ捨て)。スペードを引くとSA、Hx,Q,STで切って、ディフェンスはここまで。SA,HK,STの3敗でジャストメイク。




さて、プレイの正解はなんだったんだろう。


まずT2でHAから出すのはまず良くなさそうだ。

実際のシェイプでも右手にSAが居た場合、HK、Hx→Sxラフで大抵ダウンとなるし、左手2542のSAが右手だと2つも落とし方がある。

例えばこんな感じ。


J9
KJxxx
Jxxx
9x


素朴な方の落とし方はHK勝ち、クラブコンティニュー、Sx→KをSA勝ち、クラブでアッパーカット。
マニアな方はHK勝ち、ハートをSxでラフ、クラブバック、Sx→SKをSA勝ち、クラブと進めばアッパーカットでダウンだ。


T2でスペードを出すのか、H8を出すのか、それが問題だ。

ちなみにスペード出すプレイは、SK勝たされたらダイヤをK,A,ラフしてスペードを出す予定だ。


スペードを出すプレイの本質は、HKさえ表にいれば最善だということだ。そりゃそうだ、その時は10個あるんだから、トランプを出すのがアッパーカットを避ける最善の手筋である。

具体的には、H8→Qといきなり出しても、左手2542のSA右なら"素朴な方"のディフェンスに耐えていないし、左手に2632の右手にSAがいたら"マニアな方"のディフェンスにも耐えていない。


一方ハートを出すプレイの本質はHK裏でも対応できるところだ。例えば左手が


JTx
Jxx
Jxxxx
9x


な時、すぐハート出すプレイならHQが右手のHKに負けたところでCKでダミーのHxを捨てて適当にクロスラフすればメイクだ。

一方スペード出すプレイだとSA勝ち、CQバックをCA勝ち。ここからHKオンサイドにかけてHQを取りに行こうとすると落ちる。

メイクするにはSQ,DK,DA,Dラフ、クラブと出してダミーからハートを捨てて、右手をスローインにかけないといけないので、ここはやっぱり当てものになり半分は落ちるだろう。






左手に2542/2632のSAなしHKありがいるのが多いか、3352のSAなしHKなしがいるのが多いかちょっと微妙だけど、3352は割とダイヤリードになりそうかと思ったら、スペードを出すプレイがいいんじゃないかと思うのである。



というわけで3-5は2imp負け。
いやしかしいい時代だね、僕が高校生の時と雰囲気全然違うよ。

そんなこんなで高校生に勝てるまでチャレンジはまだまだ続くのであった。



今年の秋は忙しい。テニスは全米オープンから始まってLaver Cupもあったし、あんまり見てないけどラグビーもちゃんと見たいと思ってるし、ブリッジは高松や、それにBermuda Bowl(BB)がある。あと何気にでかい試験がある。

 

それは置いといて特にBBは、試合を選べば化け物たちの宴と化していて、知識欲をかき立てられるから見ない手はない。

 

"試合を選べば"というのは、ブリッジは本当に傍目八目ゲーなので、フルハンドさえ見えてれば基本なんでここミスるかな、というイモ祭りになってるように見えてしまうからなのだ。僕がプレイヤーより上手いと言ってるつもりは毛頭ない、そういう性質のものだから。例えば高松Aの決勝とかですらそうなんだから、もうしょうがない。集中して見る価値があるのはヨーロッパ選手権、USAのトライアル、ナショナルと、BBくらいのもんだ。

 

でもこれらの試合は、ここでそんなビッドする?!とかカード見えてないんだよね本当に、とか思うようなプレイ、ディフェンス、リードが見られるから眼福の限りである。それに力が拮抗したチームの対戦を見るのは本当に楽しい。

 

 

ちなみにどう観戦する試合を選べば良いかだけど、まずは好きな国、そこから好きなペアとか人を見つけると良いと思う。ユースが終わって数年もすれば、対戦した友達が出場することもある。

 

国で言えばUSA、Netherland、Polandあたりはいつ誰が出ても優勝しておかしくない。今回は珍しく出れなかったFranceやよく覚えてないけど事情があるらしいMonaco、Norway、Israelあたりもいい。Chinaは強いんだけど近場な上に、アルファベット表記のプレイヤーの名前が1ミリも覚えられないから、あんまり見る気が起きない。

 

少しツウならEnglandがおすすめ。Tony ForresterとAndrew Robsonは多分僕の生まれた頃からずーっと出てるし、強いんだけど強すぎないというか。錦織みたいで応援しがいがある。

 

あと多分、酒飲みながらBangladeshとかGuadeloupeとかMoroccoとか観戦するのも楽しそう。間違っても応援してはいけない。ていうかそもそも中継されない。大体Guadeloupeがどこにあるか知ってる?僕は知らない。

 

 

プレイヤーは色々いるからデータムとか見ながら当たっていけばいい。

でもとりあえず見ちゃうペアや人があって、例えばUSAのRodwell-Meckstroth、Rosenberg、Zia、ItalyのVersace、Bocchi、Madala、PolandのKalita-Nowosadzki、NetherlandのNab-Drijver、Muller、今回はいないけどHelgemo-Helnessあたりは優先してチャンネルを回す事にしてる。

複数人出てたら?それはもう大忙し。場合によっては捨て垢使って別のデバイスでログインする。

 

あとは解説ちゃんとしているテーブルが良いと思う。内容についてもそうだし、彼らの雑談なんかも面白い。英語にアレルギーがなければ。

 

 

さて今年のBBは中国の武漢でやってるから、遅くまで起きている必要もない。個人的には時差が5時間くらいあるところでやってくれると、夜間に適当に見ればよくなるからよりうれしいのだが、まぁ贅沢は言ってられない。a.m.3:00に最終ラウンド開始とかよりよっぽどまし。

 

 今日の時点でBBは、SFの2日目まで終わっている。BBO中継は基本的にUSA1(Nickell)と、今年はシニア(d'Orsi cup)でやっているMichael Rosenbergを気が向いたら眺めているのだけど、シニアのほうはQFで敗退なので実はちゃんと見ていない。

 

USA1のほうはラウンドロビンをMeckstroth-Rodwellのペアがデータム1位をたたき出してチームも首位通過しQFへ。QFは16bd×3ラウンドを2日。

 

USA1はラウンドロビンで、15-5くらいで勝っていたEnglandを指名するも、day1の時点で55-118の60imp負けくらい。

 

こりゃだめか、と思ったらそこから奇跡の追い上げでday2のR5にほぼ追いつき、最終ラウンドで183-162とEnglandを置き去りにしてSF進出を決める。これは初日のR3くらいからほとんど見たけど本当に凄かった、特に2日目。

 

Englandがリードを取るところからUSA1が盛り返すまで凄いボードはたくさんあったんだけど、そういうのは公式のBulletinとかに譲ることにして、僕は昨日あったSF1日目の3ラウンド目、Poland戦からボードを一つ書いてみよう。

 

これをやってたのは大体夕方から夜のころ。僕はPC開きながら葱油拌面を食べながら観戦していたと思う。これは中華麺、醤油、砂糖、葱、油から構成される神デブ食である。バカしか食べない、そしておいちい。今夜も食べようかな。

 

 

K9753

94

T8

A972

 

AJ82

A862

AJ5

K4

 

 

4S by下、プレイヤーはMeckstrothとKalita。

 

OLは、Meckstrothのテーブルでは右にrelayの3Hをダブられて、Kalitaのほうではダブられることなく、同様にHJリード。

そこそこ出来そうだよね、どうプレイする?

 

 

 

 

 

 

 

…ここからじゃドラマは始まらない。まずはKalitaのプレイから見てみよう。

 

彼はリードを初巡ダックしてハートコンティニューを勝ち。SAをとると右手がショーアウト(C3ディスカード)してS4-0ブレイクを発見する。3巡目のハートを出すと左手はフォローしてダミーのS5でラフ、右手からはHK。

 

CA、CKで手に戻り(左手は2巡目にCJフォロー)、さらにH8。左手はD2捨ててダミーのS7でラフ。DT、DKカバー。DA勝ってS2。STが差し込まれてSK勝ち。D8と出すもWestのD9かDQに勝たれて、SQ,S6と出されると手のダイヤを負けざるを得ないのでS1H1D2をディフェンダーで集めて-1。フルハンドは以下。

 

 

 

 

 

 

4-0を当てたまでは良かったんだけどね、なかなかね。さて裏ではどうなっただろう。

 

MeckstrothはHJをHAで即勝ってH2→H9。EastはHQで勝ってC6。

 

これは4th bestじゃなくて多分ダイレクトカウント(逆)。リードでも奇数枚はハイロー、偶数枚はローハイと出す。ちなみにローダブルトンはローから出す。

 

それはさておきCK勝ってSA。ここでS4-0ブレイクを確認(右手はC3をディスカード)。

 

H8。HTフォローをS5でラフしてD8を流してみる。

D9のチャイニーズフィネスは成立せず、West勝ってD2リターン。DA勝ち、CA勝ち、C7をS8でラフするとSTに勝たれる。

ここでDQを返すとNorthでラフするも、WestのSQ6をフィネスするダミーエントリーがないのでS1H1D1とクラブのオーバーラフをディフェンダーで取って-1。スコアはプッシュ、コメンテーターも特に詳細なメイクダウンについて言及することはなかった。

 

 

KalitaとMeckstrothはS4-0を確認した後、本質的にDKQオンサイドを期待したプレイを選択した。MeckstrothはD8を出したところ、仮にDKQが表にいたとしたらスプリットするだろうと考えて、DJを引くのではなくチャイニーズフィネスプランに切り替えたがうまくいかなかったと推測される。

 

 

 

 

 

 

 これはBBOのハンドエディターから。DKQが表ならどうなるの?

 

仮にDKQが表でアナ―をスプリットしてきたら、DA勝って、S2。STを差し込んできたらSKで勝って、ダイヤを出すともうEastはやることがない(のでよく考えてみよう)。ちなみにこの配置ならDA取らなくても大丈夫。

 

ちなみにKalitaのDTについて、実際はDが手出しになる展開で落ちていくのでD8のほうが良いかと思ったが、DKQのオンサイドを期待しているならダックすれば即できだし、DA上がったとしてもよくよく考えるとメイクしている。味わうように、こちらのパターンのハンドも置いておく。

 

 

 

 

 

 

でまぁ僕は、無理だよなこの4S。出来やしないだろうと思ってダブルダミー解析に掛けたわけなんだけど、いやこれがね、実はできてるんですね。

 

しかも、どっちも割と惜しい。

 

多分Meckstrothの流れのほうが考えやすいので、そちらで考えてみよう。

 

 

【復習】

HJリード、HA勝ってH2。EastはHQ勝ってC6、CK、SA、Hラフと来てNorthは次に出すカードを選ぶ状況。

まだメイクするという、残りの8枚はこちら。

 

 

 

 

 

 

double dummy問題。さてどうする?MeckstrothはD8を選んだわけだけど・・全部見えてれば簡単だよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解はCA、CをS8かJでラフ。これをWestがオーバーラフすると、返すものがスペードとダイヤしかない。

 

今までの話から、ダイヤを返すとDを1つ増やしてだめな展開になりそうなので、スペードを返すとそのままスペードを狩り上げられる。残り4枚の状況は以下。

 

 

 

 

 

 

ここでS9を出すと、Eastはどれを捨ててもディクレアラーサイドに1トリック増やされつつ、しかもWestにしか入らない形となる。うわーこれは美しいスリースータースクイズ。

 

実はMeckstroth、クラブのカウントとCJのポロリからクラブの配置が、3HへのダブルからHの配置がわかっていたので、ダイヤが1枚表にいればメイクするこのプランを選ぶことはできたかもしれないのだ。いやーでも、これメイクしたら失禁しちゃうな。

 

 

ちなみにKalitaのほうでは7枚残しの時点までメイクしている。

 

 

 

 

 

 

実際はここでDTと出したわけだけど、ここでクラブをS8かJでラフしに行けば、さっきと全く同じ展開が生まれたわけだ。いやーこれメイクしてたら本当に怖い話。

 

 

でもね、もっと怖い話があるんですよ。

 

 

…Kalitaはハートを1巡ダックして、HA勝って、SA取って4巡目にハートをラフしたんだけど、その時EastのRobert LevinはHKを捨てている訳です。誰もがHQを持っていることを知っているのに。Kalitaにはこれが、DKQ示唆に見えたのではないでしょうか。

 

Kalita的には、もともとDアナーが1枚Eastにあるのは期待しているものとすると、もう1枚あるかどうかは50-50なわけ。

 

…さてこの状況を誘発したのはLevinさんですが、彼にはどこまで見えていたのでしょう…?

 

 

もうちょい怖い話、して良いですかね。

 

 

KalitaはC5-2だと思ってるなら、Dが表にKQあるとすると、7枚残しの時点でEastにHKQとDKQとCQの12点あるから、ちょっと変かなと思ってくれると思うんです。0445ならシステム次第でなにがしかのOCができるかもしれないし。

 

でもT3でSA取った時Levinが捨てたのはC5だよね。D示唆はHKでできるから、ここではリバースカウントを出しているとKalitaが推測してるとしたら、Kalita目線でEastのハンドは

 

 

-

KQxx

KQxxx

xxxx

 

 

になりませんか。

 

OK、WeinsteinとLevinはナチュラリストなことで知られているから、0445の12点も介入の余地がなかったかもしれない。じゃあもっとリアルに、T3のSA取った時のC2ディスカードと、HKがDKQを持っていると示唆してるとKalitaが読んでいるとしたら…?

 

 

 

 

HKのシグナルは、パートナーには伝わってディクレアラーはミスリードされてるっていうだけの話かと思ったら案外深い。

 

多分最後に書いたC2とHKがDKQオンサイドプランを誘ったというのは、多分当たってると思う。あとLevinはワンチャンミスリードを狙って適当に捨てただけに近いと思う、流石に。

 

 

でもDKQ両方表の場合でもスリースータースクイズは発生するから、それでもKalitaさんはクラブをS8かSJで切りに行くべきだったと思うんです。そこが見えてなかったのは確実、皆さんもトランプの4-0ブレイクを見つけたら、トランプ短い方のスリースータースクイズを探しに行きましょう。

 

 

 

 

 

 

 

さてこれメイクしたテーブルあるのかな、とおもってリザルトを探しに行くことに。

 

BBO中継されたテーブルはダメだけど、BBの裏のSF、Norway v Netherlandはなんと両方で作っていた!NorwayはBoye Brogeland、NetherlandはBauke Mullerが座っている。どちらもすごく上手だから、マジで作ってるかもしれない。

 

 

すげーと思って調べてるとVenice Cupでも、対戦しているEnglandとSwedenはともにメイク(裏のSFはともにダウン)、d'OrsiはNetherlandとEnglandでNetherlandだけメイク、IndiaとDenmarkはDenmarkだけメイク、Mixedは全落ちと、6/16のテーブルでメイクしている。

 

 

でもなー、S4-0を正しく見つけるくらいなら僕でもできそうだしなー、ダイヤを誰かが間違って出しちゃえばできちゃうもんなー。

 

 

BulletinにSFの記事が出るのは明日だから、明日サイトをのぞいてみよう。もしかしたら取り上げられてるかもしれない。

 

 

(追記)

やっぱり記事になっていた。p21、Norway v Netherland。ともにHリードを示唆されてSouthの4S。

 

Mullerは、HJリードをダック、HA勝って、SAで4-0を発見。CK、ハートラフ、CA、クラブ→S8でラフからのスリースータースクイズと上に書いたような進行だったそうだ。NorwayのBrogelandはまたこれがヤバくて、HJリードをHAで勝ち、HxをHQ勝ち、CリターンをダミーのCA勝ってD8→DJはDQに負け。クラブリターンをCKで勝って、ハート切ってDA、Dラフ。この時点では残り5枚で

 

 

K97

-

-

92

 

AJ82

8

-

-

 

現時点でH1D1を負けている6勝2敗。

Westにはスペード4枚とダイヤが残っていて、ダミーからC2→S8でラフとするとWestはよさげなリターンがない。実際はスペードリターン勝って、SJと出して、クロスラフで終了のようだ。ハイクオリティなプッシュ。