前回の続き。
そして、晴れて高校へ進学したわけです。
さあ、ここからボクシングを!…と思うでしょうが、実際にボクシングを始めるのは高校2年の直前。
結局野球への情熱も冷め、野球部にも入らず、何か楽しい事ないかと模索する日々。
なんの部活にも入らなかった為、学校終わりには友達と遊びに出掛けていたのですが、遊ぶにも何かとお金が掛かるので、近くのコンビニでアルバイトを始めました。
しかも、そこのアルバイトは居心地良く、勤務日数も自然と増えて行き、アルバイト中心の生活になってしまったんです。
ただ、どこか物足りなかったんですよね…
誇れる成績だったとは言えませんが、中学時代は野球という本気で打ち込める物がありました。
しかし、今はどうだろう?
そんな物足りなさを埋めるように刺激欲しさから遊び行く→お金が足りなくなる→よりアルバイト入れる…というようなループを繰り返していました(悪い遊びはしてません)
何の達成感も無く、ただ楽しかったで終わり、明日は何をしよう?と目的も無く遊んでいたので、モヤモヤは日々募るばかり。
こんな高校生活でいいのかな?なんて思ったり。
そんな時に再び出会ったのが「はじめの一歩」だったんです。
アルバイトしてお金もあるし、面白かったから集めてみるか〜、とそんな軽い気持ちで単行本を集め始めました。
あとはお察しの通り、グイグイとその魅力に引き込まれて行きました。
消えかけていたボクシング熱に再点火!
それどころか、その火はますます大きく燃え上がっていました。
もう、読んでいるだけでは物足りず、一度体験へ行ってみることに。
ラッキーな事に通学路の途中にボクシングジムが出来ていたんです!
そこが“新田ジム”
(現 川崎新田ジム)
とにかく近くにある所にしようと考えていたので、早速新田ジムへ体験の申し込みをしました。
体験へ向かうとそこにはチーフトレーナーである孫さんが待ち構えていました。
あ、間違えた💦
こっちです!
めっちゃ厳つそう…
トレーナー?選手じゃないの?
第一印象は申し訳ありませんが、そんな感じでした。
当時はガチンコなんてテレビ番組もあったので、ボクシング=ヤンキーのイメージが今よりかなり強かったです。
やっぱりそんなイメージのままなのかな…と若干後悔していましたが、話してみると凄ーく丁寧に優しく教えてくれるんです。
また、体験中にも会長が話し掛けていただいたり、帰り際にはマネージャーとしばらくお喋りしたり。
絶対このジム入ろう!!!
もう、この1日体験で決めました。
という事で、早速入会案内いただいて記入、提出!
…のつもりだったのですが、未成年は親の承諾が必要だったんです。
家に持ち帰り、どうしてもやりたいとお願いしましたが、なかなか受け入れられず…
それでもしつこくお願いした結果、プロを目指す選手コースではなく、スパーリングをしない一般コースなら認めるとの事。
「ワカリマシタ」
と返事はしたものの、当然ながら黙って選手コースへ入るわけですよ。
だって、なりたいのはプロ!そして、世界チャンピオンだから!
そして、念願の新田ジムへ入会。
これが2003年10月の出来事でした。
さあ、ここからようやく憧れていたボクシング生活が始まる!!!
キリがいいので次回に持ち越します。


