【私がBCG膀胱注入療法を詳細にレポートする理由】

ひとつには『副作用のつらさ』だけがクローズアップされて治療前から不安になられてしまうであろう罹患者の皆さんへBCGを受けている者のリアルな声をお伝えして不安軽減の一助にしたいという思いがあります。


私は膀胱がん治療の過程で周りの人たちから

「治療がんばってえらいねぇ」

「前向きに治療に臨んでいてすごい。自分なら続くかわからない」

と言葉をかけてもらえました。

実際はというと前向きな気持ちは持つようにしています。でも本音は

50年も生きてきて自分の死が近くに迫ってきた状況は生まれて初めてでとてもビビりました。まだ50歳前だし生きたいなあ。美味しいもの食べたり嫁と日本中旅行したり猫ともニャンプロしたりなでなでを続けたい!



その生存本能みたいなものが「治療をしぶしぶ受ける」とはならずに「これからも生き続けるためにやるっきゃないか!」

に昇華しているんだと思います。

私の腫瘍が最初見つかった時はゴルフボールの大きさでした。正直びっくりしましたしなんで健康だけが取り柄の自分がこんな目にあうんか。タバコ吸ったこともないのに。タバコ吸いまくって道路に吸い殻を捨て続けていたような人間がなるべき病気じゃんかこれは!(汚い表現失礼)


そんな理不尽さも『がんは人の行いや性格などまったく選ばずにやってくる』ことを学びもう人との比較はやめにしました。

そして葛藤の時期を経て手術、予防治療期間に入ってからは冷静になりがん闘病中、サバイバーさん、闘い抜いた末天国へ旅立たれた皆さんのブログや動画を見ていく中で『私は自分のため家族のためそしてがんと向き合いながら治療がんばってこられた皆さんと同じ景色をみるためにもこれからの治療をがんばらなきゃならん!』ということで私の治療の幹になるBCGをがんばってきました。




BCGレポートをする2つ目の理由は

『膀胱がん治療、BCG療法の情報が少なすぎる』ことです。


BCGは副作用が強い。といろんなサイトに記載がありますがじゃあ『BCGのどんな副作用がどれぐらいつらいのか?完走する人はどう副作用に対処しているのか?』

このへんが特にわかりにくいと思うんです。

私はせっかくこれだけBCG療法をしているし幸い副作用中もLINEノートに排尿時間などを書くだけの気力があるということで表在性膀胱がん全般とBCG療法のことをメインにしたブログ発信をして膀胱がんの診断を受けたばかりの方やBCG療法を選択され治療を目前にされている方、そのご家族の方々に向けて発信しよう。


そんなポリシーでレポート中心のブログ作成にしています。


【副作用は9割解消】

BCG5クール目が終わり今日で9日目。ずっと続いていた頻尿と排尿痛は昨日午後あたりからはかなり軽減されてきました。ここからはまた仕事に健康食に余暇の充実を目標とする毎日です。


BCG5クール1週目の注入翌々日。強い副作用が始まる2週目の前に気分転換で行ったサッカーJ2横浜FCの試合です。

これもデータが蓄積されてきた後半の治療だからこそ前売りチケットを買えました。

1週目なら大丈夫だろうと。


【横浜は野球と同じぐらいサッカー熱もあり】

ニッパツ三ツ沢球技場はグラウンドと観客席の近さが日本有数です。



ピッチレベルで見れるので選手の声やボールの音がよく聞こえます。
この日は横浜FCのJ1昇格がかかったゲームということで三ツ沢には1万人が集結していました。
ゴール裏のサポーターの応援熱がまたすごい。




【11月8日〜14日】

5クール3週目の注入を終えてから1週間が経過した。



経過は2週目と同じく注入当日に37.5℃付近の発熱+倦怠感、頻尿。排尿痛もあったが激痛にはならずにすんだ。

3日目には熱と倦怠感が治まり通常の生活に戻った。
このパターンは過去の注入からずっと同じ。発熱と倦怠感は必ず2週目注入当日の6時間経過ぐらいから発症する。そして2日目も自宅安静するぐらいの状態になり3日目から少しずつ回復してくる。

【頻尿は4クールより多い。排尿痛は同じぐらい】
3週目のBCGが終わるとあとは自然に副作用が軽くなるがやはり回数を重ねるごとに回復までの時間がかかる。
導入療法の1クール目や維持療法初期の2クール目はクールラストにあたる3週目注入が終わると1週間後には副作用はほとんど感じなくなった。

3クール以降はやや副作用の持続を感じる。
ロキソニンなど痛み止めが必要ではないけど排尿時にピリッとした痛みがきたり、頻尿度合いも最終週注入7日経過の時点で日中は30〜60分周期。
これまでなら90分〜2時間周期にできていたんだけどなあ。

それでも私が重要視する痛みのコントロールは毎日確実に痛みが軽くなっている。

頻尿も水分量を抑える夜間は2時間我慢できるようになったし水分多く摂る昼間はやむなしかな。


BCGはここまでなんとか完走ペースできた。
半年間隔になったことが精神的に大きくて副作用も1ヶ月経過すればほとんど感じずに済む。

今月末は尿細胞診や腎臓・尿管狭窄のCT検査が予定されているがそれをクリアできれば忙しくない師走となりそうだ。




【頻尿は改善してきたが排尿痛が…】

11月11日

8日にクール最後のBCG膀胱注入治療を行い8日9日10日はおとなしく自宅安静か周辺ウォーキングにとどめていた。

そのため排尿状態も緩やかながら回復に向かっていたがこの日は夏にこのブログで記事にしたがん友達のМさんと会いに外出したのもあり1日で9000歩歩くことになった。そのため膀胱内または尿道内が刺激されたのか排尿痛のほうが少し出てきた。



【エンドレス抗がん剤治療中のМさん】

大腸がんステージ4、複数臓器転移ありのМさんは2ヶ月前から抗がん剤治療を開始されておりLINEやりとりはお互いの治療期間のため最小限にしていた。

そして今日聞いた経過は【転移巣に縮小がみられた】とのこと。

よっしゃ!よかった〜

以降の喫茶店での会話は明るく弾みその流れで町中華へ。

抗がん剤副作用はいくつもあるが吐き気や食欲減退はないそうでお互いよく食べた

Мさんの抗がん剤はエンドレスということで9月から毎週1回ずつ行い定期的に評価しているようだ。副作用は皮疹や手足のしびれ、脱毛と色々あるようだ。
写真では楽しくランチしているが日常生活では手のしびれで冷たいものが触れないまたは手袋着用になるため料理や後片付けが難しいという。そのため手短に準備して食器洗いせずに廃棄できる食生活にしているとの話。
他にも足がしびれるので歩くときはゆっくりペース。そんなМさんは私の状態も聞いてくれる。
私のBCG副作用を話すとそこにも理解を示してくれてうれしかった。

【私の排尿痛はやや悪化】
昨日まではあまり歩く量を増やさず自宅でおとなしくしたが明日から仕事なのとМさんとの再会もありたくさん歩いたことでトイレの際の排尿痛がやや復活。これは先週の注入3日後4日後あたりから出てきた痛み方に似ている。
血尿がでるわけではない。
排尿の途中から尿道がしみるような痛い感覚になる。ステント留置直後の灼熱感のような痛みではなく傷口にエタノールを塗る時の排尿バージョンというのか。
排尿終了から10秒ぐらいまでしみるような痛みが続き10秒経てば痛みは消える。
膀胱炎なのか尿道炎なのか分からないが外出中のトイレ時から続き帰宅後も夜まで痛み方に変化がなかったのでひとまずロキソニンを飲んで対処した。

今日は私の排尿痛があったがそれより何よりМさんの抗がん剤効果が出たことを知り元気な姿も見れてほんとによかった。