皆様本年もよろしくお願いします。


【新春の一句】

排尿痛〜

3歩進んで2歩下がる〜

治れと祈り〜

トイレイン〜


【排尿痛の経過】

去年の10月下旬から11月上旬にかけて3回BCG膀胱注入を実施する。

11月8日が通算18回目のBCGだった。


11月中旬

これまでのBCGなら副作用の頻尿、排尿痛が出ても10日以内にはほぼ解消されていたのが今回初めて排尿痛が治まらず。


11月下旬〜12月中旬

途中、尿細胞診や膀胱鏡検査を行いがんの再発は防げている診断。

排尿痛の相談をしたがまずはロキソニンで様子を見ようとなる。

しかしロキソニンが思いの外効かず。

仕事の時、身体を動かすほどに排尿痛が出るので12月18日に急きょかかりつけのS総合病院に行き外来受診する。

そこで尿検査した結果、前立腺炎かもしれないということで前立腺肥大症に出されるエルサメットという内服薬が処方された。


【エルサメット服用から20日間経過】

エルサメット錠は生薬(漢方の西洋版)で植物由来のエキスやアミノ酸が前立腺の炎症を抑えるという。

ただロキソニンのような即効性はなく2週間1ヶ月と長いスパンで治療する必要があるらしい。


【服用1週目】

この時期はまだあまり効果が実感できず。家で寝たり座っているだけの安静時のみ排尿時の痛みレベルが10段階の0.1〜0.3程度にとどまるが仕事中は0.5〜1.5まで上がってしまう。仕事中も水分補給はしているがやはり排尿の最後のほうで灼熱感というかしみるような痛みが来る。


【服用2週目】

1週目とそれほど変わらず。あと便意が強くなると膀胱も痛くなることがわかってきた。

大腸下部の直腸と膀胱と前立腺は隣り合った臓器だから便が通過すると直腸が少し膨らみ膀胱や前立腺を押すような格好になるのかなと勝手な想像をした。

実際排便後は膀胱痛は治まる。


神楽岡泌尿器科さんより借用
前立腺炎だと膀胱、直腸にも痛みがくるということなのか

【服用3週目】

少し回復の兆しが出てきた。安静時の排尿痛が0の時もみられたためだ。

やはり仕事中はおしっこ時に痛みがくるがここまでくるとお付き合いの時期と割り切るしかない。

そんな境地にもなった。


【自分なりの工夫】

排尿痛は排尿の終わり際からズボンをしまいトイレを出て次の行動に移るまでの約30秒がピーク。そのため私は排尿終わりの痛みは受け入れるがその後は20秒便座に座りっぱなしになり痛みがひくまで待つようにした。

仕事中だとほんとはトイレをさっさとすませたいがその後の仕事に痛みを引きずることになるので便座で痛みを止めてから次の行動に移すように変えてみた。


またYouTubeで理学療法士の方がアップしている慢性前立腺炎の患者向けの骨盤底筋と膀胱ストレッチも実践している。


【痛みこそ治療の天敵】

前向きさは失わないようにしている私だがやはり痛みと先が見えない不安はつらいものがある。

仕事帰りの帰宅後に排尿痛が出たりすると妻に無愛想になってしまったり猫の遊び相手をせずにすぐ布団に入ってしまったりという日もあった。

あとは[いつこの排尿痛が治まってくれるんだ]といういらだちや焦り、仕事の時に痛むのがいちばんつらくて去年末は少し気持ちもアガらずブログを書く気も起こらなかった。


それでも冒頭の短歌にあるように3歩進んで2歩下がる日々でいけばいずれは痛みがひくゴールにたどり着けると信じている。

それに慢性前立腺炎や間質性膀胱炎の方のブログや動画を見るようになり同じ泌尿器の病気と闘う同士からやる気を注入していただいた。


【がん治療とペインコントロールは両立してこそ意味をなす】

がんの再発予防はうまくいっているのに排尿痛の慢性化によりかなり精神的なダメージを受けた。

でも私の痛みは仕事を休んだり辞めたりする程のものじゃない。ということは治すのが第一目標ではあるが痛みとうまく付き合ってQOLを維持するのことを第2目標にすればよい。


【がんサバイバー3年生】

今年の3月には膀胱がんの診断を受けてから丸2年が経過してサバイバー3年目になる。


この間に色んな方々のブログを拝見して勇気や元気をいただいたり治療のイメージを掴んでいけました。


私は最後のBCGを受けるかはまだ不透明ですが先輩サバイバーの皆さんのようにこの先がんの告知を受けて手術、治療を控える方々のために少しでもお役に立てるようになりたいです。

そして私自身無再発を継続できるように明るく楽しく元気よく過ごしていきたいです。





京浜工業地帯の中にある貨物廃線跡を訪ねる
線路は消えてもその先の工場群の煙は上がり続けて日本の工業を支えています。
寂しいながらも力強さを感じる場所でした。

【BCG後の排尿痛が続いている為泌尿器科臨時受診を決断】

12月17日

膀胱がん再発予防のBCG膀胱注入から1ヶ月半経過したがここ最近のブログでお伝えしている通り排尿痛(痛みレベル10段階の0.5〜2.5)がずっと続いている。いついかなる排尿時も痛みがゼロにはならず。

そして痛みのレベルにはあるパターンがある。


①水分をたくさん摂り寝たり座っているだけのトイレでは痛みレベルがほぼ0.5


②水分をあまり摂らないで寝たり座っているだけのトイレでは痛みレベルが0.5〜1.0


③水分をたくさん摂り仕事で身体を動かしほぼ立ちっぱなし、またはウォーキング後のトイレでは痛みレベル1.0〜1.5


④水分をあまり摂らずに仕事で身体を動かしほぼ立ちっぱなしのトイレでは痛みレベルが1.5〜2.5


⑤便意がきて腸に便がおりてくると尿意とは別に膀胱または前立腺あたり?に痛みレベル2.0〜3.0の痛みが走る。


ロキソニンは過去に5回仕事直前や仕事中に飲んだが効果はなかった。


このパターンを見ると④⑤は避けたいところなのだが激痛にならないところがポイントで痛みがきても5秒〜10秒こらえると痛みは消えていくので結果的に身体介護を要す仕事も続けられている。


12月17日

夜勤入り。夜勤前はできるだけ身体を動かさず座るか寝るかの過ごし方をした。
そんな夜勤前の排尿痛はパターン通り痛みのレベルがだいたい0.5。
軽度だがゼロにならないところがヤキモキさせる。

そして夜勤の仕事に入ったがやはり身体を動かす業務になるとトイレの排尿痛が1.0〜2.5にパワーアップする。
水分をたくさん摂ると1.0付近になるが2.0になることもある。

明け方になり便意が来ると膀胱に痛みが走る。
痛みは2.0〜3.0。
便が降りてきそうになると膀胱痛になるのは近隣臓器だからなのか?

【夜勤が終わりそのまま病院直行して泌尿器科受診】
12月18日
痛みレベル3を超えることはないが過去のBCG後とは明らかに違う持続した排尿痛。
11月下旬の膀胱鏡と細胞診でがんの再発は否定できているが膀胱内の炎症がずっと続くのは初めてなのでかなり気になる。
実際に排尿時は痛みをこらえるために身体に力を入れて息を止めて出す。
リラックスしても途中で一度止めても痛み方は同じ。
2ヶ月位経過をみようと考えたが痛みはいち早く治したい気持ちが勝り受診に至った。

【泌尿器科】
夜勤を終えたらすぐにかかりつけのS総合病院に直行して予約なしの外来通院となった。
まずは尿検査。
尿を2つのコップに採取して細菌検査も行う。

その後は1時間半待って診察室へ

【尿検査結果は細菌などの所見なし】
先生の説明では
・尿は細菌感染の数値が高くない

・尿潜血+1

・尿検査から判断するとBCGの副作用が続いていると考えられる

・便意があると膀胱が痛むのは前立腺炎の症状かもしれない。
前立腺炎や前立腺肥大症でも膀胱、尿道に痛みが続くことがある。

大泉ほんだクリニック様より引用

前立腺が肥大したり炎症がおきると尿道が圧迫されて頻尿、排尿痛がおきるという。
BCGの炎症は膀胱だけでなく前立腺にも及んでいたのかもしれない。

【飲み薬で痛みを除去するアプローチになる】
今回は主治医A先生ではなくS医長。
医長とは私がTURBTで入院した時の回診でお世話になったので信頼している。
そのS医長からは
『前立腺肥大症で使われる飲み薬を1ヶ月分出しますのでそれで経過を見ていきましょう』
となった。

処方薬はエルサメットS配合錠

あまり聞き慣れない名前だが薬局の薬剤師さんに聞くと「前立腺肥大症の治療薬といえばこれですよ」とアドバイスを受けた。

ロキソニンで痛みが取れなくて坐薬かステロイド系が処方されるかもと予想していたのが前立腺肥大の治療薬がでたのはありがたい話だ。

この薬は1日3錠飲まなければならないので長期戦になろうが成果が出ることを期待してチャレンジします。



【12月6日】

今日は泌尿器科の受診が予定されている。

11月29日に行った血液検査やCT検査や尿細胞診の結果を聞くためのものだ。これらの結果については第一に『膀胱がんの再発を否定』できる結果さえ出てくれれば精神的には落ち着ける。


そして第2のテーマは『BCG療法18回目にして発生した長引く排尿痛』をどう対処していくのか?

ここのところ私のブログは「BCG副作用の排尿痛がなかなか治まらない」

「ロキソニンでもうまくコントロールできない」ことに何度も触れている。

そんな前回投稿から1週間が経過した。


自分なりに取り組んでいることは…

膀胱部に服の上からカイロを貼り保温すること。


その成果はといえばそもそも冷え性なのでこの季節を過ごすうえではとても役立つが本来の目的の

排尿痛改善という意味では安静時のみの効果にとどまっている。


他にもいくつかトライしたことはあるがあまり効果がなかったので省略します。


【仕事中のおしっこ時にどうしても痛くなる】

仕事場が介護施設なので身体介助があるが力を使うのと排尿痛はそこまで相関はなさそう。それよりは立ちっぱなし、常に歩いたり立ち止まったりの動きが膀胱の炎症箇所を刺激してしまうようだ。

ロキソニンも2回試したが不発。

排尿時の最後にピリッとした痛みがくる。そして排尿後も15秒くらい軽い痛みが続きその後は止まる。ただし、仕事時間が7時間、8時間と最後のほうになるとトイレ以外の立ち上がったり座った姿勢のときでも膀胱に10段階中2か3の痛みがきて一瞬動きを止めて痛みがひくまで数秒我慢する。

仕事ができない程じゃないが気になる痛みという感じ。


今日の受診でこの1週間の経過を紙にまとめて今日の通院で主治医A先生に伝えることにした。


【各検査結果】

採血結果は腎機能の指標になるクレアチニン値が1.18。基準値の1.10からは少しだけ飛び出ているが今年の初めからずっとこのあたりの数値を維持できておりeGFRも52ということで軽度慢性腎臓病にとどまる。



尿細胞診

クラス2


まずはひと安心。
膀胱鏡検査の時に肉眼で見える腫瘍がなかったことから炎症箇所にがん細胞が混ざったとしてもCIS(上皮内がん)しかありえないとふんでいた。でも上皮内がんはBCGでの治療が標準治療になっているのでもし今回の炎症が上皮内がん由来ならBCG耐性のある上皮内がんが突然発症となりかなりのレアケースになってしまう。
素人患者が1年半この腫瘍をあれこれ学んだことで今回の炎症は上皮内がんよりBCG副作用だろうとある程度の予想を持てたのは精神衛生上よかった。

【排尿痛について主治医とのやりとり】

A先生「この1週間はどうでした?」


私「排尿痛は続いてます。特に仕事中、ずっと立ちっぱなしや動いている時のおしっこに痛みがきます。でも寝ているときやおとなしく座っている時のおしっこは痛みが軽くなりました」


先生「そうですか。尿細胞診の結果から悪性細胞はなかったので今回はBCGの副作用としてむくみ、炎症が長引いているといえます」


私「このままBCGを私の希望で終了することはできますか?」


先生「もちろん。ダイスさんの副作用次第では無理にやる必要はないです」


私「助かります。再発するまではBCGをせず再発してからまたBCG再開というのはできますか?」


先生「基本的にはできません。BCGはあくまで予防のための治療なので再発したらまた他の治療を考えます。いちばんはまたTURBTで腫瘍を切除すること。その後再再発の予防としてBCGが効果がありそうな時のみ行います」


私「次回BCGをやらなければ再発リスクがあがりますか?」


先生「そこまでリスクは上がりませんが病院としては維持療法として2年を予定しているので計画の中には入っています」


私「痛みのコントロールの件ですが前回ステロイドの話もありましたが今の私の状態はステロイド使用の対象ですか?」


先生「ステロイドはあくまで痛みがまったく変わらない時の最後の手段です。なぜならステロイドは免疫細胞の力を弱めて痛みを取るやり方なので。免疫力を維持しながら痛みをコントロールするほうが再発リスクを減らすためにも絶対によいです。」


こんな会話があり以下の対応になった。


・安静時の排尿痛が少し軽減された私の報告を受けて痛み止めは再度ロキソニンを処方


・3月に膀胱鏡検査を行い予定としては4月に最後のBCGを実施する。

ただし私の排尿痛の経過を見ながら決める。

やらずに維持療法終了の選択肢も残される。


【がん治療の難しさを改めて感じる】

通院前夜になる昨日は妻や私の副作用を心配して電話してくれた両親に正直に話した。


「この副作用が続くようなら来春予定の最後のBCGは断念したいと先生に相談してみる」


妻も両親も私の排尿痛をよくわかってくれているので「それでもなんとか続けてほしい」とは言わなかった。

そんな家族とのやりとりや私がこれまで続けたBCG膀胱注入18回の思い出を振り返りもしかしたら明日の先生の診察でBCGにピリオドが打たれるかもしれないと思うと寝る前に少し目頭が熱くなった。

何なのでしょうか?この感情は…

がん告知の時から手術、合併症、BCGと1年半色々あったが私は涙したことなんか一度もなかった。昭和生まれの男の子はすぐ泣いちゃいけない!と育てられたし自分が泣けば周りも泣かせてしまうし。それが明日でBCGが終わると思った瞬間涙腺がゆるんでしまい…


マラソンでいえばゴールを意識できる40キロ手前での棄権。駅伝ならタスキがつなげず。

そんな悔しい感情とここまでは前向きに副作用と向き合ってうまくコントロールしながら続けてこれた。ここまでよくやったという安堵の涙か。


そして診察室でのやりとりで「ラスト3回のBCGはダイスさんにやるかやらないか決定してもらう」という医師判断になり前日の涙はいったんお預けになった。


他臓器のがん治療をされている皆さんが抗がん剤がつらくて休薬されたり治療終了の選択をされる気持ちも痛いほどわかる。本当にキツイんだもの。痛みやらトイレ頻回やら。どれだけ強いメンタルを持とうが気持ちと関係なく痛みや頻尿はきてしまうのだから。

だからこそがんは「見えない未来」だけが怖いのではなく「目の前の副作用」にもしっかり対処しないと治療継続できないのがわかった。


【治療後はかつを食べて元気だす】

久しぶりのロースカツ定食はうまかった。

次回膀胱鏡検査まで3ヶ月、予定には入っているBCGまで4ヶ月。経過を見たり考える時間はたっぷりあるからまずは明るく元気に毎日過ごします!