立松和平さんの遺した「竹田の月」
作家の立松和平さんが、今月の8日に亡くなられました。
2ヶ月ほど前に当館にいらっしゃった時には全くもって元気なお姿であっただけに
、私達みな驚きをいまだに隠しきれません。
先のブログ で書いたとおり、先生とのこれからのお付き合いを楽しみにしていた矢先でした。
竹田市としても本当に貴重な財産を失ってしまったように感じております。残念でなりません。
お亡くなりになる直前、立松和平さんが、100万人のふるさとという冊子に「竹田の月」という手記を寄せてくださっております。つい先月のものです。
ここで当館のことにも触れてくださっておりますので最終部を抜粋して紹介させていただきます。
~私たちは竹田の人たちと、岡城ならぬ市内の長湯温泉で酒宴を張
った。竹田の人たちは宴の最後に、この「荒城の月」を声を揃えて歌う
のである。宴が果てた後、私は旅館にある茶室のような一人用の風呂
にはいった。頭をぶつけないように注意して湯の中に身体を沈める
と、目の前の夜空に満月が皓皓と輝いていたのであった。この月にも
香り高い気品が漂っていた。
――立松和平先生のご冥福を、慎んでお祈りいたします。
桜の木を植えました
当館の自慢のひとつに、ほとんどどのお部屋からも清流芹川を間近に望めるということがございます。
よく見ると大きな鯉が群れをなして泳いでいたり、鴨が河畔で休んでいたり、美しい翡翠が餌を取りにきていたりと、なかなか飽きることのないような光景を楽しむことができます。当然、大変静かな環境になっております。
(実は芹川沿いに立ち並ぶ数々の旅館の中でも、このように直接に川に面しているのは大丸旅館だけなのです。)
そんな芹川の向こう岸に広がる山もまた、美しく四季の移ろいを感じさせてくれます。自然公園丸山公園です。
(丸山公園入り口をロビーより望む)
当館の目の前にあるその丸山公園に、青年部の活動として、桜の植樹活動をいたしました。
ただ、その数、実に150本以上です。普段から少ない人数で頑張ってきた商工会青年部でありますが、今回はさすがにこなしきれないため地元の湯の原区民の皆様にご加勢をいただき一緒に木を植えました。この場を借りて感謝させていただきます。
気になる開花の時期ですが、苗木が大きいこともあり、なんと今年の春には早速
花を開くものも出てくるのではないかとのお話・・・
開花の時期に長湯に来て下さる皆様とともに、おおいに期待して春を待ちわびたいと思います。