それぞれのケア・それぞれの思い
私は介護福祉士で、
後輩の育成も仕事のひとつです。
先日、私が担当している介護士のMさんに対して
ご利用者から苦情がありました。
お食事を終えて起き上がっているときに、
口腔ケアなどの声掛けをしたところ、
その方は「すぐに横になりたかった」と
感じられたようです。
けれど、Mさんは
「今のうちに済ませておこう」と
粘って声掛けをしてしまい、
それが苦情につながってしまいました。
ただ、その気持ち、
私にはとてもよく分かるのです。
私たちは1人で10人近い
ご利用者を担当することも多く、
どうしても「効率的に進めたい」という
思いが出てしまうことがあります。
Mさんに話を聴くと、
「早く済ませてしまいたい」という気持ちが
あったと素直に話してくれました。
Mさんは、ひたむきで一生懸命さが
素晴らしいと思っています。
だからこそ、
今後は「無理に進めない勇気」も
大切にしてほしいと伝えました。
介護の仕事は、
ご利用者の体調や気持ちを観察しながら、
『できることはご自身でしていただく』
自立を支援する仕事です。
その日の体調や気分に合わせて、
どこまでお手伝いするのか、どこを見守るのか。
その見極めはいつも簡単ではありません。
けれど、そこにこそ
「介護のやりがい」があるのだと思います。
今回の出来事を通して感じたのは、
「急がずに相手のペースに寄り添うこと」が、
結果的に一番スムーズで、
信頼を生むケアにつながるということです。
私たちはつい「効率」や「正確さ」に目が向きがちですが、
ご利用者一人ひとりの「その日の声」に耳を傾けることが、
本当の意味でのケアなのかもしれません。
これからも現場での出来事を通して、
自分自身も学び、
成長していきたいと思います🍀
Mさんも、きっとこの経験を通して
少しずつ成長していくのだと思います。
一緒に歩んでいけることが、うれしいです![]()
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