北海道大雑把な旅の二日目は、小雨が降ったり止んだり。
札幌駅から特急に乗って北西に向かいます。 昨年も雨が降ったり止んだりのJR特急の車窓を函館まで行きましたが、今回も御同様で恵比須島も上手く撮せない。 JR北海道の窓は防寒仕様なのか曇って見える傾向にあると思うのですが真偽は如何に。
~JR北海道のHPより引用~
『 弊社の車両は、冬期間の走行中に付着した雪や氷の塊が高速で線路に落下することで線路の石を跳ね上げて、車両の窓ガラスに衝撃することがあります。そこで、車両窓の破損、破損によるお客様のお怪我を防ぐため、二重窓の外側に「樹脂製の窓」を採用しています。
この「樹脂製の窓」は破損には強いのですが、普通のガラスに比べて素材が柔らかいため細かな傷が付きやすく、車両基地の洗浄水に含まれる不純物が「樹脂製の窓」の傷に入り込むことにより汚れが付着しやすくなります。その汚れが酷くなって視認性を妨げている車両がありますので、定期的に薬剤で汚れを除去しています。
しかし、この薬剤による除去を繰り返すと、全体的に白く曇ったような状態となり、この結果視認性が低下している車両もあり、一旦、白く曇ったような状態になると修復が難しいため、車両窓からの視認性の低下が目立つ車両から優先して窓の交換を進めております。
また、汚れの原因となる不純物を含む車両洗浄水そのものを改善する試みも現在検討しているところです。』
~引用ここまで~
そういえば山形の在来線で陸羽西線もそうだった気がします。
小樽駅に到着。
乗った車両は「ご褒美の指定席」で、さほど混んでいな様子でしたが自由席からは沢山のお客さんが降りてきました。 写真はこれでもだいぶ落ち着いた頃。 小樽、人気者ですね。
小樽はガラス工芸でも有名だと昨夜ネットで調べていましたが、ホームのランプ照明装飾が素敵です。 よく見るとホーム屋根の鉄骨はレール材であるようです。 東京でも昔は結構見かけました。 上野駅の一部にはまだ使われているんじゃないかな。。(不確かな情報です)。 因みに上野駅とは建築様式が似ていたことから姉妹駅とされていたようです。
改札に向かうエスカレーター手前にはレトロな雰囲気のプラットホームが残されています。
さらにエスカレーターを降りずに進むと「裕次郎ホーム」を体感出来る場所。
古びた駅名掲示とランプがよく似合うここには。。
石原裕次郎氏が小樽駅に佇む写真があります。 写真には「 1978.5.15 182cm 75Kg」と書かれています。 とても気づかれにくい場所にあるせいか、これを撮影していたのは私と一組の中年ご夫婦だけ(二枚前に写るご夫婦)。
神戸生まれの石原裕次郎氏。
1937年3歳のときに父親の転勤で小樽にやって来て、1943年に再び転勤で神奈川に移り住んだそうです。 石川啄木も一時函館から小樽に移り住んでいたのですが蘊蓄は長くなるので省略。
小樽駅コンコース。
正面上の窓にはランプが沢山提げられています。
ここは海抜22メートルあり、坂の街小樽は港までゆっくりと下って行きます。
小雨が断続的に降り続くので、駅前のレンタサイクル利用を断念して徒歩で運河を目指します。 街路樹として植えられているナナカマド(七竈)の真っ赤な実が鮮やかです。
手宮線跡地の線路を渡り(線路を歩くことが出来ます)、
小樽運河の浅草橋に到着。
定番写真をと思っていると、再び雨が降り出してきました。
大変失礼ながら、今一つグッとこない感じです。
晴天の青空の下なら発色も良くて素敵なのかも知れません。
小樽運河クルーズのお客さんはみんなカッパ着用。 借りられるのかな? 乗船を検討しましたが、プチ混雑と小雨で諦め。 この辺りから少々腰が痺れて痛みが出て来てしまいました。 雨のために、屋外ベンチで休息も出来ず少々不安。 お散歩工程の1/4も歩けていません。
ここにも季節を主張する赤が鮮やかに映えます。
G先生に聞いてみるとニシキギ(錦木)のようでした。
紅葉した蔦(クリーパー)に見送られるクルーズ船
徒歩散歩の場合に折り返す予定だった竜宮橋に到着。
可成り老朽化が進んでいる気がする「北海製罐 小樽工場 第三倉庫 1924年竣工」。 2020年には取り壊し宣言があったようですが、存続に向けて頑張っているそうです。
小樽港の第三埠頭が見える。
埠頭の向こうには雨のシャワーが降りてきています。
可成り雲の厚さにもムラがあって、少し風が出て来ました。 腰痛Daimal爺は岸壁の係船柱(船のロープを岸壁に結んでおくヤツ)にようやく腰を下ろして暫しぼーっとする。
ここで内陸の色内大通りに出てから折り返し南下。
途中の古風な雑貨屋さんを見ていると更に写真右手に「コメダ」看板発見。 昼も近いし、ピットインするしかない!!
ソファー席に案内されホット一息。
小樽の寿司は諦めて、けっこうなボリュームの卵サンドピザトーストを注文する。
小一時間コメダでうだうだしている間に外は若干の風と本降りの雨。
傘を差してもかなり濡れる状態の窓の外を呆然と眺める。 ホットコーヒーでも頼もうか。
ガラス工芸館やステンドグラスに数々の博物館と美術館を巡るろうかと思っていましたが、腰痛をここで悪化させると、明日以降の函館散歩に影響しそうなので小樽散歩はここで断念。 雨さえ降らなければレンタサイクルで回れたのにと悔しい思いに、リベンジを心に刻む!
小樽のひと(道端に咲いていた秋明菊)に、必ずまた来ると涙のお別れ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
札幌のホテルに帰って浴びる熱いシャワー。
小一時間の昼寝で腰痛退散・元気回復。 明日の旅程の大まか計画と確認で、札幌は「いらっしゃいませ」の時刻が迫ってきました。
今晩も札幌北口で「いらしゃいませ」の声を聞く。
鳥串をもう一皿食べておきたかったのですが、折角なので別のお店へ。
お通しと野菜系串焼きで、「とりあえず生」。
スマフォなければ注文出来ないお店?(判らない場合にはブザー押すと店員さんが対応してくれます) スマフォでメニューを見ながらの注文も慣れてしまえば苦にならないのですが風情がない。
「何が美味しいの」とか「串焼きテキトーに5本に生」なんていう居酒屋的会話が出来ないのは観光客としてはちょっと薄味に感じます。 給仕の店員さんはとても丁寧で好感が持てました。 他方でスマフォオーダーは後から広告がスマフォに届いたり色々とデジタル痕跡が必ず出るので好きになれません。 リピートする地元顧客向けのお店なんですね。
北海道のTVニュースでは豊漁と言っていたけれど、この小振りな焼きサンマは冷凍ものだね。 串焼きも頼んで、二杯目もやっつけてしまう。 焼きアジを安価に出してくれた方が呑兵衛には嬉しかったりする。
冷酒にはいかず、ベーコンエッグ(のようなもの)でハイボールを迎え撃つ。
よだれ鳥か到着するも、ハイボールは氷だけになってしまったので、
レモンたっぷりのレモンハイ(多分)が参戦。 援軍はつくね。
最後に小盛り鮭イクラ丼を付属の海苔で手巻きにして頂いたのでありました。 全体にまぶされた「ゆかり」がいい香りで美味しかった。
この居酒屋さんは地元の人が数人で飲みに来る場所としては良いお店。 観光客には北海道感が薄いのでちょっとお勧めというわけにはいかないかな。
北海道大雑把な旅の目玉だった小樽で挫折を味わったDaimal爺。 明日三日目に向けて早めに寝てしまうのでありました(ススキのとか、行ってませんから予算的にも)。
10/2撮影@小樽と札幌の居酒屋
次に小樽に行けるなら、小樽一泊ですね。