銀杏岡八幡様を見学させて頂いたあとは、浅草橋駅南東へ散歩。 写真向かって左に進むところから始まります。
駅から江戸通りを南に進むと直ぐに神田川に着きます。
神田川にかけられた江戸通りの橋が浅草橋です。
神田川は吉祥寺駅近くの井の頭池に発しており、かつては上流部分を神田上水と云い、中流部分が江戸川と云ったそうです。 ですから早稲田近くの椿山荘裏手を流れる神田川岸には 「 江戸川公園 」 「 江戸川橋 」 があり、東京メトロの 「 江戸川橋駅 」 があります。 そして飯田橋駅付近で外堀と合流して隅田川 ( 大川 ) に注ぐ25kmほどのお江戸の浄水を担っていた川なのだそうです。
橋梁脇には小さな公園があり
浅草見附跡の石柱
ここはお江戸外堀が隅田川 ( 大川 ) に注ぐ北東端であり、また江戸通りは東北方面に向かう街道に通じておりました。 見附とはこのような軍事要衝に置かれた警備所の事だそうで、外堀には 「 赤坂見附 」 「 四谷見附 」 といった地名が残っています。
浅草橋の浅草側から日本橋方向を見る。
神田川沿いと隅田川(大川)沿いには多くの船宿があったそうで、名残の屋形船が沢山係留されています。 私の定年引退呑み会も屋形船で行われる予定でしたが、コロナで中止となりました。
神田川上流方向を見る。
下流方向にも多くの係留船。
奥に見える緑色の橋が 「 柳橋 」 で、その向こうが隅田川になります。
神田川・江戸通り・蔵前通り・隅田川に囲まれた地域は「柳橋」と呼ばれておりました。 言わずと知れたお江戸の花街の一つでした。
護岸に囲まれた川沿いには、船宿と称する屋形船桟橋と店以外にお江戸の面影は見当たりません。
余談ですが、
神田川護岸に埋め込まれた謎のプレート。
国鉄が川底に円形のずい道を埋めたようでありますが、これだけでは判りません。 きっと地球防衛軍の秘密基地入り口に違いないのですが、付近には船宿桟橋くらいしかありません。 もしくは噂の皇居・国会議事堂から抜ける秘密の地下鉄ではなかろうか。。。
これ、どうやって建てたのだろう。 梁下が回廊になってる。
柳橋に到着。
偶然写り込んだ柳が嬉しい。
橋の向こうは東日本橋で中央区になります。
質実剛健であっても微妙な曲線とリベットが優美な橋。 リベット止めは 「 建造 」 という言葉が似合いますね。 この鉄骨を登っちゃった人っているんだろうなぁ。
台東区が設置した柳橋の蘊蓄。
神田川上流を見る。
かつてのお江戸も、こんな感じの水路が多々あったのではないかと思いを馳せる。
橋の手すり部分にかんざしを模した装飾が列んでいます。
これは見逃してしまいそうでありました。
下流側は直ぐに隅田川合流ポイント。
中央区側 ( 東日本橋 ) から隅田川合流ポイントを撮影。 スカイツリーの下に見えるのJR総武線の隅田川橋梁です。 カモメが沢山おりました。
対岸の中央区が設置した蘊蓄。
もう一つ
読みづらそうなので部分拡大。 橋の所轄は中央区なのかな?
隅田川をお散歩。
左からの川が神田川で、スカイツリーのある奥側から手前に流れているのが隅田川です。 隅田川テラスという護岸内側の遊歩道は風が遮られていますがやはり寒いですね。
警視庁のパトロール船が係留されていました。
左の護岸上にある建物が交番のような警察施設で、右のフェンス横にパトロール船が係留されています。 これって見附の名残と云いますか、そのもの感があります。
風が冷たいけれど護岸に遮られているので、ちょっとここで日向ぼっこ。
川面に突っ込んで小魚を捕っているカモメもさぞや冷たかろうに。
水上バスが浅草方面から下ってきました。
平日でもありますから、お客さんは殆ど乗っていないように見えます。
軍艦のようにも見えるテラスがある両国橋の下に突入。
東京湾に出て周回してくるのでしょう。
両国橋も無骨な橋ですが、橋上の街路灯は大名行列の毛槍を連想させ江戸情緒があります。 この橋の名前は、かつて隅田川 ( 大川 ) の西側が武蔵国で東側が下総国であった両国を結ぶ橋であるからだそうです。 地名の両国は橋の名前から付けられてとか。
橋の端にある謎の球体。
諸説あるのですが、地球儀だとの説が有力です。 球体に取り付けられている窓のような部分の意味と役割は。。不明。
今回のお散歩はこれでおしまい。
「天然鯛焼」看板を撮影したのですが、浅草橋駅に戻る途中で見つけた変なホテル。
綺麗なホテルで、ネットで調べても格安でよいホテルだそうです。
東京観光には良いかもしれません。
因みに「天然鯛焼」とは、焼型が一匹一本になっている製法の事を云うのだそうです。
12/14撮影@浅草橋界隈
最近特に寒い関東。
自転車散歩も億劫になり、お出かけ散歩なのですが、行き当たりばったりで交通費が。。。