所用で立石にある区役所に。
近いのでママチャリでと思いましたが、上半身の運動にはやはりブルーインパルス号が良かろうと、ヤツに跨がり自転車散歩。 今回はローカルネタなので、さっぱり判らないと思われる部分が多々ありますが、その折には飛ばして見て 、「いいね」 をポチるという優しさを期待しております。
葛飾区立石で用事を済ませ中川本流を南下して新小岩方面に向かいます。 理由はありません、行き当たりばったりで走ってます。
水面(船)と左の家々を見比べてください。 水面は左の建物の二階部分を超えようとしています。 これが概ね普通の姿であるようです。 我が家はこれほど酷くはありませんが、似たようなものです。
明治初期より、帝都を水害から守る為に、神田川などの都心河川を整理整備し、隅田川(荒川)と中川に人工河川である放水路を造るという今では出来ないような事業を成し遂げ、利根川だって茨城方向に流れを変えてきました。 それでも尚、都市化と環境変動による脆弱性進行が上回るというのか。 私が生きている間は持ち堪えてください。
首都高中央環状線の 「かつしかハープ橋」が見えてきました。 写真左下方向に、荒川との併流(合流)点があり、そこを上平井水門が守っています。
新小岩で蔵前通りを右折、平井大橋で中川と荒川を河渡し葛飾区から江東区に侵入します。
JR総武線平井駅南口。
44年前に一度だけ立ち寄った事があります。 思い出のお店。。変わりすぎていて見つからない。
怪しげな入り口発見。
科学特捜隊もしくはM I B 基地の入り口に違いない。
お嬢さんが自転車を置くと、吸い込まれていく。
自転車預かりシステム、朝は渋滞しないのだろうか。
むしろ、夕方故障して「帰れないじゃねえかよ!」との怒号が。。なんて悪い方の想像をしてしまいます。
えっどうなっているの使い方。
入庫は自転車置いてスイッチぽんだけの様です。
出庫はカード入れてスイッチぽん。。どうやって自分の自転車が選ばれて出てくるのだろうか? カードを持っていない(会員じゃない)人が間違って入庫しちゃった場合、どうやって出すのだろうか?
平井駅北口に回り、スカイツリーを目指して適当に走り道に迷う。 蔵前通りを亀戸もしくは錦糸町に出て北上すれば間違いないのですが、目的を持たないままの散歩なので街中を漂流します。 意地でもGPS地図を使わない。 特に理由はない。
「旧中川かさ上げ護岸」に偶然漂着。
何かの導きなのかもしれないこの場所、荒川放水路で分断された中川の下流(旧中川)にある、かつての護岸かさ上げ歴史の地層的遺構です。
蘊蓄板を、先ずは読んでみて。
これって地元の人でも理解できないでしょうね、東京は新興の街ですから。 東京という郷土の歴史に関心を持っていない限り理解できないし、理解できなくても当座住んでいられます。 なぜ当座かというと、ハザードマップと密接な関係があるからです。
江戸時代では隅田川は荒川の下流名称。 現在の荒川(荒川放水路)は明治後期に岩淵から人口の河川を造り、元々の荒川本流を隅田川としました。
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荒川放水路によって分断された中川の下流部分が旧中川であり、この場所です。 地盤沈下による護岸沈降に対して、護岸をかさ上げした遺構がここに残っています。 現在では、地盤沈下が治まり、上流側を閉鎖したために水位が下がってこのような護岸が不要となりました。 まるで地層です。
ここで出てくるAPって何だろう?
「Arakawa Peil」の略だそうです。 この蘊蓄は長くなりますので端折りますが、東京湾の基準水位と思っていただければ良いでしょう。 現隅田川(旧荒川)河口で明治初期から実測されている海面水位のようなもので、今も更新されるときがあります (東北震災などの時に)。 因みにPeilはオランダ語で基準という意味で、明治初期ならではですね。
往時は橋すれすれタプタプの水位が見られる写真がありましたが、今では穏やかで大きな親水公園といった感じです。
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鷺が集まっています。 あんな杭の上に降り立つなんて空母着艦なみの技量?
みなさん、ご自分の場所がありそうであります。
由緒ある平井橋発見。 さっき出て来たモノクロ写真に出てくる橋ですね。
携帯で地図を見ればスマートに帰れたのですが 、このまま迷子散歩を続ける事と致します。
~ 続く ~
9/28撮影@大まかだけど上平井~新小岩~平井
なんか、だんだん、タモリみたいになってきた。
「迷子散歩」って良い造語なので、これからも使うことにしようと密かに企むのでした。