さぁ、これは一体何でしょう (左上の「プーさん」という答えは、あらかじめ却下します)。
当家に残っていた、パソコン用の記憶メディアです。
フロッピーディスク。
左が5インチで右が3.5インチ。
私が新入社員だった頃は、まだ8インチサイズが残って居て団扇のようでした。 記録容量も確か650バイト。
5インチディスクが出てきたときには、「小さいなぁ」と感動。 更に両面倍密仕様で1.2メガバイトと、ほぼ倍の記憶容量に満足感。
3.5インチはプラスチック製のハードジャケットに磁気ディスクを入れているので、持ち運びが格段に安全かつ便利になりました。 記憶容量は同じく1.2メガバイト (PC-ATフォーマットでは1.44メガ)。
時代は進み、PCでも比較的大きな静止画を取り扱ったり、出版原稿もこなすようになったので、もっと大きな記憶容量が必要になってきました。 色々なメディアが発売されましたが、私が採用したのは、ZIPディスク (写真右端)。 3.5インチフロッピーとほぼ同じサイズで (厚みは2倍くらいあります) 、100メガバイトです。
ハードディスクのようなドライブを除き、小型磁気ディスクでは限界かなと思い、写真中央のMOを購入。230メガバイトとZIPの2.3倍。 程なく日本のメーカーが開発したCD-R,CDーRWが登場し700メガバイトと、1ギガバイトに近づき、DVD-Rで4.7ギガバイト (1層の場合)となる。 フロッピーディスクは保守メンテナンス起動用等として残ったものの、磁気ディスクタイプはほぼ市場から消えゆく運命となりました。
5インチフロッピーディスクと、ほぼ同じサイズの光磁気ディスクであるDVDは、およそ4000倍の記録容量に達したのでありました。 (片面単密FDDだとおよそ8000倍)
CD-Rの時代に、一時的にはやった四角いCD。
右下のような3インチ (だったかな?) のCDはたまに見かけましたが、右上のようなディスクがあり、社名と名前をプリントして名刺として使うことがありました (記憶ではすぐに廃れたと思います)。
CDの記録面、綺麗だったので掲載。
時代は大容量半導体メモリの時代に。
左は「CFカード スマートメディア」で、当時の高級デジカメなどで採用されていました。
しかし大きさの面などから、真ん中の「SDカード」が事実上の世界スタンダードを獲得 (確か東芝が開発したんじゃなかったかな)。 右端のマイクロSDが今の主流ではないでしょうか。
手持ちで最大容量のマイクロSDカードは512ギガバイト。 5インチフロッピーディスクと比較すると、こんなに小さくなったのに、記録容量はおよそ42万6千倍!
私が初めて購入したハードディスクは、僅か45メガバイトでしたから、もはや魔法の世界であります。
因みに8ビットCPUの時代には、カセットテープに記録していました。
いくら断捨離で出てきた物達とはいえ、こういった記事を書くこと自体が「お年が知れる」だけで無く、引退技術者のノスタルジーと言いますか、思わず遠くを見つめる目になってしまいます。。
今回発掘された大量のメディアは、思い切って各数枚を残し廃棄処分致しました (多分売れるだろうなぁとは思いつつも)。 残した数枚も、インテリアに利用。。。出来ないなぁ。
断捨離男爵、そのうち続編があります(多分)。
注:上記記事に記載されている容量等は一部記憶によるもので、誤認があるかもしれません。
夕暮れ後の風が涼しかった8月晦日。
秋風が待ち遠しい9月になりましたね。 (写真奥に写るのは鳥海山です)