神田明神からも見える湯島聖堂の鯱。
普通は虎頭魚尾なのだそうですが、ここは龍頭で見事な前足が造形されていて、潮を噴き上げています。

漆黒の杏壇門

その奥には、これまた漆黒の大成殿。

大成殿に奉られているのは孔子。
すなわちここは孔子廟なのであります。
綱吉が建立したこの孔子廟は、後年幕府の学問所(昌平坂学問所)となったのだそうです。 今の建物は関東大震災後に再建されたものです。
ですからここも受験生巡礼スポットであり、大成殿のかなでは鉛筆などが販売されております。(知る人のみぞ知る受験スポットなので御利益が大きいか???)

湯島聖堂にはちょっと怖い聖獣が居ります。
ご訪問の際には、探してみて下さい。

いつもの上野~お茶の水散歩では、中を一廻りするのですが、今日は腰の具合が今ひとつなので、大成殿で帰京のご挨拶だけ。

杏壇門から左手を見る。
中央に中央線が止まっているのが判りますか? (黄色い電車)
お茶の水駅です。 その向こうにニコライ堂が見えていますね。
駅の手前には神田川が流れており丁度谷間を形成しています。

今度は正面と右側。
木々で判りづらいのですが、右側の塀の左延長線上が聖橋です。
ここは台地と神田川の谷間にある傾斜地。
いわゆる山の手から続く台地の東端になります。
更に台地の東端を下ると上野・浅草と下町に続いています。

聖橋よりお茶の水駅を撮影。
神田川に下る台地の傾斜地途中に駅がありますから、駅に行くには台地にある道路から階段を下る事になります。神田川やお堀沿いを走る中央線に多い構造です。 中央線下を交差する地下鉄丸ノ内線。 そしての更に地下を走る千代田線と、東京の路線網は世界一ですね。

聖橋を渡りきったところから撮影した湯島聖堂。
右に向かって壁が段々に下がっているのは、ここで台地が終わって、東(右側)へ下がっているからです。
この台地の終わりに秋葉原があります。
東京は水と運河の都であり、起伏の多い坂道の街でもあるのです。

東京の山の手を歩いていると、沢山の坂の名前に出会います。
東京で電車に乗っていると、沢山の「橋」が付いた駅に出会います。
2/11撮影@外神田・お茶の水